川魚の生刺身が食べられない理由は?なぜ?寄生虫の危険性や安全に食べる方法も紹介!
川魚を刺身で食べないのはなぜか知っていますか?今回は、川魚を生食する危険性や、安全に食べる方法に加えて、寄生虫の<日本顎口虫・アニサキス>などの種類も紹介します。サーモンが刺身で食べれる理由や、鮭は生食できるのかも紹介するので、参考にしてみてくださいね。
目次
(*有棘顎口虫が寄生している可能性があるニジマスについて詳しく知りたい方はこちらの記事を読んでみてください。)
②横川吸虫(よこがわきゅうちゅう)
出典: @parasitology_as
川魚につく寄生虫の感染報告が最も多いのが、横川吸虫(よこがわきゅうちゅう)です。天然のアユにつくことで知られる寄生虫で、体長が1~1.5㎜程度で楕円形となっています。横川吸虫が人の体内に入ると小腸に棲みつき、そこで卵を産みます。それが原因となり下痢や腹痛が起こることもありますが、無自覚なケースも少なくありません。
横川吸虫は治療しなくても、1年程度で体外に排出されます。命に別状はありませんが、体内に寄生虫が棲み続けるのは心情的に好ましくないので、気になる人は病院で薬を処方してもらいましょう。
(*アユの寄生虫について詳しく知りたい方はこちらの記事を読んでみてください。)
③肝吸虫(かんきゅうちゅう)
出典: @mona8schmona
コイやウグイについていることが多いのが、肝吸虫(かんきゅうちゅう)です。体長は10~20㎜で体の幅が3~5㎜程度で、タニシのような形をしています。人に二次感染した直後は腹痛程度で、自覚少々がない方が多いといわれています。しかし、気がつかずに放置すると肝臓にダメージを与え、最悪の場合は肝硬変になるため注意が必要です。
肝吸虫に二次感染しても時間が経っていなければ、肝臓にダメージを受けていても投薬で回復する可能性が高いです。しかし肝硬変になると命に関わるので、川魚を食べた後で症状が見られたら、すぐに病院に行きましょう。
④アニサキス
出典: @CLropf
川魚だけでなく海の魚にも見られる寄生虫に、アニサキスがあります。体長が20~30㎜ほどの線虫で、白いので魚によっては見つけにくいです。アニサキスは基本的には海の魚介類につくものですが、鮭や鱒(ます)など海から川に戻る魚がいることから、川魚に寄生することもあるのです。
アニサキスが人に二次感染して胃腸にたどり着くと、胃壁や腸壁を食い破ろうとするので激痛が起こります。その痛みがずっと続くわけではなく、周期的に胃腸に痛みを感じたり、嘔吐を伴うケースもあります。自然治癒はしませんので、病院で治療を受けるのが大原則です。
(*海の魚にも寄生するアニサキスについて詳しく知りたい方はこちらの記事を読んでみてください。)
川魚のサーモンが刺身で食べられる理由とは?
鮭の一種であるサーモンも川魚に分類され、刺身や寿司などで生食されています。川魚の大半に寄生虫がつくにも関わらず、サーモンの生食に問題はないのかが気になるところです。ここでは、川魚のサーモンが刺身で食べられる理由を説明します。