マコモダケとは?食べ方や料理レシピは?栄養や旬の時期・産地なども紹介!

【野菜ソムリエ監修】マコモダケとはどんな食材か知っていますか?今回は、マコモダケの旬の時期・産地や、味わい&食感に加えて、栄養や効果・効能について紹介します。マコモダケの食べ方や、料理レシピのおすすめも紹介するので、参考にしてみてくださいね。

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専門家監修 |野菜ソムリエ 堀崎至代
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野菜ソムリエプロ。ル・コルドンブルー東京校にて製菓・料理を学び、自宅にて小さな菓子教室を開催しています。旬のフルーツを使い季節感のあるレシピの提案を心掛けています。
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目次

  1. マコモダケとは?
  2. マコモダケとはマコモの茎が肥大化した食材
  3. マコモダケの旬の時期・主産地
  4. マコモダケの味わい・食感
  5. マコモダケの栄養
  6. マコモダケの食べ方&調理法は?
  7. マコモダケの下処理の仕方
  8. マコモダケの料理レシピのおすすめ
  9. ①マコモダケの素焼き
  10. ②マコモダケの天ぷら
  11. ③マコモダケの炊き込みごはん
  12. ④マコモダケのきんぴら
  13. ⑤マコモダケの中華炒め
  14. ⑥マコモダケときのこの味噌汁
  15. マコモダケを食べてみよう

マコモダケとは?

スーパーで見かけることはなかなかありませんが、旬の季節になると農産物直売所などでは見たことがあるかもしれません。名前からは、たけのこかきのこかと勘違いしてしまいそうなこの野菜は、一体どのような植物なのでしょうか。気になる味や食感は食べた人の感想を紹介します。

マコモダケとはマコモの茎が肥大化した食材

マコモダケとはイネ科マコモ属の多年草であるマコモの茎の根本部分が肥大したものです。マコモの茎に黒穂菌(くろぼきん)が寄生すると肥大し、その肥大し部分がマコモダケと呼ばれ、食用になります。マコモ自体は東南アジアだけでなく日本全国の川辺などの水辺に群生している、ごく一般的な植物です。

菌の寄生に不安を感じるかもしれませんが、人間に害はありません。収穫期を過ぎ黒くなったマコモダケから採れる黒穂菌の胞子はマコモズミと呼ばれ、古くからお歯黒や眉墨などとして活用されてきた安全なものです。

マコモダケの旬の時期・主産地

マコモダケの旬は9月下旬から10月中旬頃で、収穫できる期間は11月頃までになります。収穫時期をすぎると黒穂菌が胞子をつくりマコモダケに黒い斑点がたくさんできて見た目が悪くなります。黒い斑点があっても害にはなりませんが、味が落ちてしまうので旬の美味しい時期を狙うようにしましょう。

主な産地は三重、石川、長野などがあり、栽培管理が比較的楽にできることから各地で栽培農家を増やし、特産品にするための取り組みが行われています。マコモダケの新しいメニュー提案や商品開発もおこなわれているようです。

堀崎至代

野菜ソムリエ

マコモダケは中国野菜の一種で、台湾、中国からの輸入が多いですが、近年、休耕田を利用した栽培が広がりつつあります。

マコモダケの味わい・食感

マコモダケの味は淡白でえぐみや苦みはなく火を通すとほのかに甘く、とうもろこしのような香りがします。食感は柔らかいたけのこにも似ており、加熱し過ぎないように調理した時のシャキシャキとした食感が魅力の食材です。日本ではまだ馴染みが薄いですが、油との相性もよく中華料理の炒め物によく使われる食材です。

Twitterの口コミ

元地域おこし協力隊の知人が育てた珍しい植物がいただけると聞き、娘と御代田の翁でランチ。
マコモダケの天ぷら、食感がよく甘味があって美味しい。これは惹かれるのがわかる。田んぼの作り手が少なくなっている話をよく聞くので、水田で育つのもいいですね。

マコモダケの栄養

マコモダケには主に以下のような栄養が含まれています。

・食物繊維
・カリウム
・ビタミンC
・葉酸
・カロテン
・ビタミンK


特に多く含まれているのが、食物繊維とカリウムで、食物繊維は腸内環境を整え、便秘の解消に効果的です。また、カリウムには筋肉のエネルギー代謝や神経伝達を補助する役目があり、他にも肝臓の老廃物の排出を促進しむくみをとる効果もあります。利尿作用もあるため、老廃物と体内の余分な水分を排出する働きでデトックス効果も期待できます。

また、カリウムをはじめとするミネラルやビタミン類などの体の調子を整えるのに役立つ栄養素も多く含んでいるため、健康食品の1つとして注目されている食材です。

マコモダケの食べ方&調理法は?

見た目は植物の茎そのもののようなマコモダケですが、どのように料理したらいいのでしょうか。たけのこのようにあく抜きなどの下処理が必要なのかも確認していきます。

マコモダケの下処理の仕方

マコモダケの下処理は、以下のように行います。

①しっかりと洗う
②周りの緑色の固い皮を剥く
③緑色の部分が残る場合は軽くピーラーで皮を剥く


マコモダケはアクがないためあく抜きの必要がありません。洗って皮を剥いたらそのまま料理に使うことができるので手間なく気軽に挑戦しやすい食材です。新鮮なものであれば、生でも食べることができます。油との相性がいいため、炒め物や揚げ物にもおすすめですが、皮のままオーブンやグリルで焼く素焼きにしても素材そのものの味が楽しめます。

堀崎至代

野菜ソムリエ

皮をしっかり剥いて白い部分のみを食べます。加熱すると甘味が増すので、炒める、焼く、煮るなどの調理に向いています。

マコモダケの料理レシピのおすすめ

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