水蜜桃(すいみつとう)とは?白桃との違いや意味は?食べ方のおすすめも紹介!
水蜜桃とは何か知っていますか?今回は、水蜜桃の歴史・名前の由来や味わいの特徴に加えて、白桃との違いや、<日本語・中国語>での意味も紹介します。水蜜桃の食べ頃の見分け方や保存方法の他に、食べ方・レシピも紹介するので、参考にしてみてくださいね。
目次
傷みが早い水蜜桃の食べ頃は、どのように見分けるのでしょうか。ここでは、水蜜桃の食べ頃の見極め方や保存方法・期間を併せて説明します。
食べ頃の水蜜桃の見分け方
食べ頃の美味しい水蜜桃には、以下のような特徴があります。
・皮の表面全体に白い果点がある
・全体に皮の色が濃い
・左右均等で形が丸い
・うぶ毛が多い
・甘い香りがする
・お尻の部分が柔らかい
桃の実が熟して糖度が上がってくるとできる果点が皮の表面全体に広がっていれば、甘さが増して美味しい桃の証です。品種によって果皮の色が違いますが、基本的には濃い色をしているものや桃の形が割れ目を境に左右対称で丸みの有る桃が美味しいとされています。
また、表面のうぶ毛は太陽の光を浴びると増えることから、うぶ毛が多い物を選んだほうが良いそうです。なお、桃のヘタの部分やお尻の部分を軽く触ってみて少しやわらかくなった状態が熟した食べ頃となります。また、熟した桃は香りが良いのが特徴なので、触れない場合は近くで香りを確かめてみるのも良いでしょう。
水蜜桃の保存方法・期間
硬くてまだ未熟な水蜜桃は、常温で保存して完熟状態になるまで追熟させましょう。未熟なものを冷蔵庫に入れると追熟することなく、そのまま傷みはじめてしまいます。完熟して食べ頃の白桃は、冷やしすぎると味が落ちてしまうので食べる1~2時間前に冷蔵庫に入れるのがおすすめです。
完熟の水蜜桃を冷蔵庫に長時間いれる場合は、1つずつ新聞紙など紙に包んでポリ袋などに入れて野菜庫で保存しますが、日持ちしないので早めに食べるようにしましょう。
「水蜜桃」にはいくつかの意味がある?
「水蜜桃」という言葉は、果物の桃の呼称だけでなく、そのほかの意味合いでも使われることがあります。ここでは水蜜桃という言葉に、どんな意味があるのか見ていきましょう。
「水蜜桃」の日本語での意味
「水蜜桃」の言葉が持つ意味は、下記の通りです。
・高級な桃
・桃そのもの
・桃の缶詰
・マイナスに転じること
前述した通り、水蜜桃は白桃などの元になった品種であるため、今でも白桃種の桃のことを水蜜桃と呼ぶことがあります。なお、高齢の人や地域によっては水蜜桃を「すいみつ」や「すいみっとう」の呼称で呼ぶこともあるようです。また、白鳳や川中島白桃といった特に品質の高い白桃種を水蜜桃と呼んで、普通の品質の桃とは区別する場合もあります。
そのほかにも、水蜜桃は一部の人や地域では桃の缶詰を意味することもあるようです。これは甘いシロップに浸かっているその様子が水蜜桃のイメージと合っていることが理由です。
前述した通り水蜜桃は桃自体を表す場合が多いですが、それ以外に堕落や破滅という意味合いを持ち、これは甘くみずみずしい果物だからこそ壊れやすい印象に由来すると言われます。実際に文豪・志賀直哉の作品の中にも「水蜜桃」という表現が出てきます。
「水蜜桃」の中国語での意味
中国語での「水蜜桃」の意味は、以下の通りです。
・美味しさを表す代名詞
・頬を赤らめてドキドキするような様子
中国では、桃の中でも品質の高い水蜜桃は美味しさを表す代名詞です。歌や文学にも美味しさを表現するために、水蜜桃という言葉が多く使われます。一方で、女性がドキドキして赤らめている頬を水蜜桃のような頬と表現したり、ドキドキワクワクするような様子を水蜜桃と言い表すそうです。
水蜜桃の食べ方・レシピのおすすめ
桃は傷みやすいので、日持ちできる方法で調理・加工すれば生のまま保存するよりも長く味わえます。ここでは水蜜桃の食べ方・レシピのおすすめを紹介します。甘くてみずみずしい水蜜桃をお店で見かけたら、ぜひ美味しく味わえる食べ方を試してみて下さい。
①桃のコンポート
桃をシロップで軽く煮てコンポートにすれば生よりも日持ちします。そのまま食べても美味しいですが、お菓子作りにも活用できて色々なアレンジが可能です。また、残ったシロップはゼリーにアレンジしても良いでしょう。