コシヒカリの特徴とは?どんな味わいの米?発祥の歴史や由来まで紹介!
コシヒカリとはどんな特徴のお米か知っていますか?今回は、コシヒカリの〈発祥の歴史・由来・名産地〉や〈味わい・食感〉など特徴を紹介します。コシヒカリの美味しい炊き方や通販商品のおすすめも紹介するので参考にしてみてくださいね。
(このページにはPRリンクが含まれています)目次
- コシヒカリとは?どんなお米?
- コシヒカリ発祥の歴史
- コシヒカリの名前の由来
- コシヒカリの名産地
- コシヒカリの特徴は?味わい・食感は?
- コシヒカリは粘りと旨味が強い
- コシヒカリと相性が良い料理・悪い料理
- コシヒカリの美味しい炊き方
- ①洗米
- ②浸水
- ③炊飯
- ④ほぐし
- コシヒカリの市販商品のおすすめ
- ①高田屋 令和2年産魚沼産コシヒカリ(5800円/10kg)
- ②伊丹産業 新潟県魚沼産 伊丹米コシヒカリ (3480円/5kg)
- ③野沢農産 長野県産コシヒカリ 流るる (2605円/5kg)
- ④新潟辰巳屋 新潟県産コシヒカリ (5630円/10kg)
- ⑤全農パールライス 福島県産コシヒカリ (930円/2kg)
- コシヒカリを食べてみよう
コシヒカリとは?どんなお米?
スーパーなどでもよく見かける米のコシヒカリは、全国で栽培されている人気のブランド米です。様々な産地のものが店頭に並んでいますが、コシヒカリとはどのような米なのでしょうか。ここでは、コシヒカリの歴史などを中心に説明します。
コシヒカリ発祥の歴史
コシヒカリは、最初に農林登録された「農林1号」と「農林22号」という品種を交配して作られた品種で、その歴史は第2次世界大戦中にまでさかのぼります。1944年に初めて新潟で交配されたコシヒカリですが、当時は収穫量が少ない、病気に弱いなどの欠点がありました。
その後福井県で育種し改良を重ねた結果、新潟県・千葉県にて推励品種に採用され、1956年に「農林100号」として登録されました。以降、全国で普及し、ひとめぼれやあきたこまちなどコシヒカリを親とする新しい品種も多く作られています。
コシヒカリの名前の由来
農林登録を受ける際、福井県から新潟県へ命名が依頼されました。そこで新潟県は、両県を含める意味をもつ「越国(こしのくに)」からとって、「越国に光り輝く米」としてコシヒカリと命名しました。なお、越国は現在の福井県から山形県までの日本海側の地域を指します。
コシヒカリの名産地
現在コシヒカリは、日本の米生産量の約3割を占め、コシヒカリを改良した品種を含むと全体の5割にもなります。全国で生産・消費されているコシヒカリですが、中でも生産量やブランド米として有名な地域を紹介します。
・魚沼…新潟県旧魚沼群を指し、高い品質を誇る
・新潟…平成29年度の流通量が日本一に輝き、全国で広く食べられている
・富山…立山連峰の雪解け水や、昼夜の温度差が激しいため、甘みが強い
・徳島…吉野川や那賀川などの豊かな水源と温和な気候で、粘りのある米質が特徴
・福島…コシヒカリの栽培の他、オリジナルブランド米が多く誕生
魚沼産コシヒカリは、日本穀物検定協会で28年連続「特A」認定される等、最高評価を受けています。新潟県は、全県でコシヒカリの栽培をしており、その銘柄は「新潟一般」「魚沼」「佐渡」「岩船」の4つの区分に分けられています。
福島県も米作りをはじめとする農業が盛んな地域で、「天のつぶ」や「福、笑い」といったコシヒカリの系譜を持つオリジナルブランド米の生産も盛んです。
コシヒカリの特徴は?味わい・食感は?
日本全国で広く栽培されており、日本中から愛されるコシヒカリですが、その味わいや食感にはどのような特徴があるのでしょうか。相性の良い食べ方なども合わせて紹介します。
コシヒカリは粘りと旨味が強い
お米の主成分はでんぷんですが、コシヒカリはアミロースと、アミノペクチンのいうでんぷんの含有量のバランスが特徴です。アミロースが少なく、アミノペクチンが多く含まれることにより、もちもちとした粘りと甘みが出ます。また、たんぱく質の割合が低いことや、適度に水分を含んでいることで炊いたときにふっくらとした食感になります。
とくに魚沼産コシヒカリは、農業に適した土壌と豊富な水源の恩恵をうけた、艶やかで粘りと旨味の強い美味しい米として有名です。また、ミネラルが豊富な水質により病気に強い稲であることも、美味しい米ができる理由です。
コシヒカリと相性が良い料理・悪い料理
コシヒカリと相性が良い料理と悪い料理は以下の通りです。
【相性が良い料理】
・漬物
・丼
・豚の生姜焼き
・おにぎり
【相性の悪い料理】
・炊き込みご飯
・炒飯
・酢飯
コシヒカリは米自体の甘みや旨味が強いため、おかずとご飯のそれぞれを楽しむような料理がおすすめです。肉料理などの味が濃いものでも米の味が負けずに香りや風味を楽しめます。梅干しや佃煮などのご飯のお供を添えて食べれば、お互いの良さを引き立て合います。冷めても粘りや旨味が失われにくいため、おにぎりやお弁当に入れるのも良いでしょう。
一方でコシヒカリは米自体の味が強いため、炊き込みご飯や混ぜご飯など味をつけて食べる場合には、お米の味が強くなりすぎてしまう可能性があります。また、粘り気の強い米なため、炒飯や酢飯などお米のほぐれやすさを楽しみたい料理にも不向きです。
コシヒカリの美味しい炊き方
コシヒカリは日本中で食べられている品種ですが、炊き方でもその仕上がりは大きく左右されます。ここでは、コシヒカリの美味しさがさらに引き立つような米の炊き方を紹介します。
①洗米
洗米の手順は以下の通りです。
1.計量した米に、水を入れ、2~3回かき混ぜたらすぐに水を捨てる
2.米を容器の底からかき混ぜ、米を研ぐ
3.水を入れ、白く濁ったとぎ汁を捨てる
4.2.3.の工程を3回ほど繰り返す
洗米の目的は、米の表面の酸化した米ぬかやごみを取り除くことです。乾いた米に最初に入れた水はとてもよく吸収されるため、できれば最初の水は天然水などを使うとよりおいしく炊けます。ただし、古い米ぬかの混ざった水が米に吸収されすぎないよう、短時間で水は捨ててください。
お米を研ぐ工程を2~3回繰り返し、研ぎ汁が薄く濁った状態になれば完了です。米からデンプン質が溶け出しているため、完全に透明になるまで研ぐ必要はありません。
②浸水
浸水の手順は以下の通りです。
1.米に完全に被るくらいの水を入れる
2.そのまま30分ほどおく
特に前年の米の場合、新米と比べて水分が逃げてしまっているため、浸水で水分を補うことでふっくらとした炊きあがりになります。
③炊飯
炊飯の手順は以下の通りです。
1.水切りをした米と米の量の1.1~1.2倍量の水を鍋に入れる
2.蓋をして中~強火で熱し、鍋全体を沸騰させる
3.弱火で10分ほど炊く
4.火を止め、20分ほど蒸らす
ポイントはしっかり沸騰させることです。米全体に熱を加えることで「糊化」という現象が起こり、米の粘りや旨味が増します。湯気がゆらゆらと立ち上っても火を弱めず、蓋の隙間から勢いよく真っすぐに湯気が噴き出るまで中~強火で加熱しましょう。
炊飯の際の火加減のコツを「はじめちょろちょろなかぱっぱ、赤子泣いても蓋取るな」とまとめた歌もあります。
(*「はじめちょろちょろなかぱっぱ、赤子泣いても蓋取るな」の歌の意味やについて詳しく知りたい方はこちらの記事を読んでみてください。)
④ほぐし
ほぐしの手順は以下の通りです。
1.米が温かいうちにしゃもじで切るように混ぜる
2.底からやさしくすくい上げ、空気を含ませる
炊けた米をそのまま放置しておくと、上の米の圧力で下の米が固くなってしまいます。蒸らしが済んだらなるべく早くほぐすようにしましょう。
コシヒカリの市販商品のおすすめ
コシヒカリは、全国で栽培されており、各地域の気候風土により様々な特徴やこだわりの中で生産されています。ここでは、インターネットでも買えるおすすめの市販商品を紹介します。
①高田屋 令和2年産魚沼産コシヒカリ(5800円/10kg)
令和2年の食味官能試験で特Aという優れた評価を受けている魚沼産コシヒカリです。精米の際に機械内の温度が上がりすぎないようにしていることで、米の酸化を防いだ、米本来の旨味が楽しめる商品です。
②伊丹産業 新潟県魚沼産 伊丹米コシヒカリ (3480円/5kg)
伊丹米ブランドは、最新鋭の工場設備で品質管理をするなど、安全で美味しい米づくりに努めています。味ももちろんですが、粒の艶など見た目にも美味しそうな米が特徴です。
③野沢農産 長野県産コシヒカリ 流るる (2605円/5kg)
信州の雪解け水を豊富に蓄えた山々に囲まれた、新潟県魚沼地区に似た環境で作られた米です。ぬか残りが少ない精米がされていて、家庭でも美味しく炊けます。
④新潟辰巳屋 新潟県産コシヒカリ (5630円/10kg)
中岡中越地区を中心に、新潟県内の農家から厳選された米で、甘みの強さが特徴です。また、産地直送なため、精米したての米が届きます。
⑤全農パールライス 福島県産コシヒカリ (930円/2kg)
昼夜の寒暖差など気候条件に恵まれた福島県の米は、独特の歯切れの良さと、噛むほどに味わえる甘さや旨味が特徴です。同じく福島県の名産である海産物との相性が良く、地元でも愛されています。
コシヒカリを食べてみよう
コシヒカリは長い歴史の中で生産者の方の想いがたくさん込められた、日本を代表する米です。炊き方のポイントや各ブランドのこだわりを知り、改めてその美味しさを味わってみてください。