芽キャベツはキャベツの子供?関係性は?栄養素・生育など違いを比較し紹介!
【管理栄養士監修】芽キャベツはキャベツと大きさ以外で見た目がよく似ていますが、どのような関係性があるのでしょうか?今回は、芽キャベツの生育・旬など基本情報にくわえ、キャベツとの違いを〈起源〉〈生育〉〈味・食感〉〈栄養〉などの観点から紹介します。
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芽キャベツとは?キャベツの子供?
キャベツと見た目がそっくりな芽キャベツですが、果たしてキャベツの子供なのでしょうか?芽キャベツの生育や旬などを含めて説明します。
芽キャベツの生育
芽キャベツの大きさは、直径3~4cmほどで、ミニサイズになったキャベツのようなものが根に50個ほどつきます。キャベツとは大きさは違えど見た目がよく似ているため、芽キャベツはキャベツの子供と勘違いされることがありますが、別の野菜に分類されています。
芽キャベツの旬・原産地
芽キャベツは、キャベツと同じアブラナ科の結球する野菜で、別名は子持ちカンラン(甘藍)などと呼ばれており、原産地はベルギーで、日本に普及したのは明治になってからだと言われています。
芽キャベツの旬は12〜2月で、春キャベツの旬が2月下旬〜5月であることから、芽キャベツが成長して春キャベツとなると思い、勘違いを生んでしまう一因になっているのでしょう。
(*芽キャベツの旬の時期について詳しく知りたい方はこちらの記事を読んでみてください。)
日本での生産
日本で芽キャベツが一番栽培されている県は静岡県で、全国に占める割合は90%を超えています。静岡県へ芽キャベツ栽培が普及し始めたのは、およそ50年前で、現在は全国に占める生産量の割合が一位になり維持しつづけています。
(*キャベツの種類について詳しく知りたい方はこちらを読んでみてください。)
芽キャベツとキャベツの違いとは?
同じアブラナ科の芽キャベツとキャベツですが、どのような違いがあるのでしょうか?それぞれの特徴を比較しながら説明します。
起源
芽キャベツとキャベツのルーツは、青汁の原料として有名なケールに由来しています。
ケールは、結球せずに葉が成長しますが品種改良により結球するキャベツがヨーロッパ全域で13世紀頃普及し始めました。
キャベツは、18世紀にオランダより初めて日本へ持ち込まれましたが当初は、あまり浸透せず普及し始めたのは明治期なってからだと言われています。
一方、芽キャベツは16世紀にベルギーで品種改良による作られたのが起源だといわれており、日本への持ち込まれたのは明治期になってからだと言われています。
実のつき方・生育
キャベツは、一つの種で一つの株ができその株に対して一つ収獲できます。また、生育初期は葉が展開し大きくなりその後丸く結球します。
一方、芽キャベツは株が結球せずに茎が長く成長しその側枝の脇芽につき小さなキャベツのような丸い実が一つの株にたくさんつきます。この姿が子持ちカンラン(甘藍)と呼ばれている理由です。