芽キャベツはキャベツの子供?関係性は?栄養素・生育など違いを比較し紹介!
【管理栄養士監修】芽キャベツはキャベツと大きさ以外で見た目がよく似ていますが、どのような関係性があるのでしょうか?今回は、芽キャベツの生育・旬など基本情報にくわえ、キャベツとの違いを〈起源〉〈生育〉〈味・食感〉〈栄養〉などの観点から紹介します。
目次
味・食感
キャベツは、甘みがありシャキシャキとした食感があります。一方、芽キャベツは甘みに加えてほんのりとした苦味があり、キャベツに比べて食感が柔らかいのが特徴です。そのため、それぞれの味・食感に合わせた調理法を選ぶことが必要になってきます。
調理法
キャベツの調理方法は様々です。生食では、サラダやトンカツの付け合わせに使用されます。また、お好み焼きなどの具材やスープやウィンナーなどを巻いたロールキャベツなどと言った調理方法があります。
一方、芽キャベツは若干の苦味があるため生食では食べにくいのですが、下茹ですることでアクや苦味が和らぎ、煮物やスープなどに調理されることが多いです。
一瀬 ゆかり
管理栄養士
芽キャベツは、アクや苦味を含んでおり、中まで火が通りにくいことから、塩をひとつまみ加えた湯で下茹ですることで、食べやすくすることができます。
・煮物:沸騰後、2分
・炒め物:沸騰後、5分
・サラダ:沸騰後、10分
これを目安に加熱したら、冷水にさらして水気を切り、それぞれの料理に使います。 茹で時間によって、食感も変わるので、お好みで時間を調整してくださいね。
芽キャベツの栄養素・効能は?
野菜名 | ビタミンC | 食物繊維 | β-カロテン |
芽キャベツ | 160mg | 5.5g | 710μg |
キャベツ | 41mg | 1.8g | 50μg |
芽キャベツとキャベツは生育の仕方などに様々が違いがあることがわかりましたが、含まれる栄養素はどのような違いがあるのでしょうか?効能についても交えて紹介します。
①ビタミンC
栄養満点の芽キャベツは、ビタミンCが豊富でキャベツの約4倍の含まれております。1日に100mgとることが推奨されていますが、芽キャベツなら5、6個で簡単に摂取することができます。
また、ビタミンCは、皮膚や細胞の材料となるコラーゲンの合成に必要で、喫煙、ストレス、新鮮な野菜や果物をあまり食べる機会がないと不足しやすく、壊血病、皮下出血、骨形成不全、貧血の原因になります。
②食物繊維
芽キャベツは、キャベツの約3倍の食物繊維が含まれております。食物繊維は、体内で分解され善玉菌の餌になるためお腹の調子を整える効果があります。また、繊維質が多いためよく噛んで食べるため満足感が得られ肥満を予防する効果もあります。
③β-カロテン
芽キャベツは、キャベツの約14倍のβ-カロテンが含まれおります。β-カロテンは、100gあたり600ug以上のものが緑黄色野菜と呼ばれ、芽キャベツは基準値の約1.2倍近くあり夜盲症や子供の成長が停まることを予防する効果があります。
芽キャベツとキャベツは別の野菜
芽キャベツとキャベツは、同じような形をしていますが、味や調理方法、栄養面などたくさんの違いがあります。そのため、違いを理解した中で用途になった使い方をしてはいかかでしょうか?