えんどう豆とグリーンピースの違いとは?成熟度が鍵?さやえんどうも合わせて紹介!
【管理栄養士監修】春の野菜のえんどう豆とグリーンピース・さやえんどうの違いを知っていますか?実は成熟度によって名前が変化するのです。地域によって呼び名も違います。今回は、やさえんどうと絹さや・スナップエンドウの違いや共通点も紹介するので、参考にしてみてくださいね。
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えんどう豆とは?
早ければ、2月頃からスーパーなどに出回るえんどう豆やスナップエンドウ、絹さやは春の野菜というイメージがあります。しかし、全部似ていて、何が違うのかよくわからずに食べていることが多いようです。今回は、えんどう豆やスナップエンドウなどの違いについて紹介します。
えんどう豆の歴史や名前の由来
えんどう豆の起源はメソポタミアから始まり、中国に伝わったのちに、平安時代から日本にあったとも言われています。えんどう豆の「えん」は中国と交流があった国の文字からきていると言われています。えんどう豆は、成熟した実を乾燥させたもの、未熟なもの、未熟で鞘ごと食べるものと、食べ方が変化します。
日本では、全国的に栽培されていますが、特に、和歌山県や、鹿児島県で多く作られています。暑さに弱いのですが、旬は、2月~7月なので、寒い時期から春の暖かい時期への変化を感じる野菜として親しまれています。
えんどう豆の栄養価
未熟で鞘ごとたべる、さやえんどうには、特にβカロテン(ビタミンAに変わる栄養)・ビタミンK・ビタミンCが多く含まれています。それらによって、免疫力を高めたり、骨を丈夫にしてくれ、ストレスへの抵抗性が高まります。
完熟した実を食べる、えんどう豆と、未熟の実のみをたべる、グリーンピースには、特にたんぱく質・ビタミンB1・カリウム・マグネシウム・鉄・食物繊維が多く含まれています。これらは、筋肉や血液を作る材料となったり、糖質の代謝を高め、お腹の調子を整える働きがあります。
一瀬 ゆかり
管理栄養士
一口に、えんどう豆の仲間と言っても、未熟なものと完熟なもの、鞘ごとと豆だけのものでは、栄養価が異なります。 単なる料理の彩りとしてだけではなく、豊富な栄養が補給できる野菜としても、それぞれの食材を食卓でも取り入れてみてくださいね。 (日本食品標準成分表では、さやえんどうとグリンピースは野菜に分類されています)
(*えんどう豆の栄養素と効能について詳しく知りたい方はこちらの記事を読んでみてください。)
えんどう豆とグリーンピース・さやえんどうの違いは?
えんどう豆とグリーンピース、さやえんどうとは、いったい何が違うのでしょうか。比較して説明しますので、是非参考にしてください。
成熟度が違う
さやえんどうは、名前の通り、鞘ごと食べるまだ未熟なものをいいます。グリーンピースは、実を食べるのですが、その実はまだ未熟で、少し青くさく感じる人もあります。えんどう豆は、グリーンピースが成熟したもののことを言います。乾燥させて、保存食にも使われています。
見た目の違い
えんどう豆とグリーンピースは、成熟度で呼び名が違います。グリーンピースはきれいな緑色、えんどう豆は、成熟した実を乾燥させるので、少し薄い緑色をしています(赤い品種もあります)。グリーンピースは、さっと茹でて、ご飯や料理の彩に使用され、えんどう豆は、煮豆・炒り豆・フライビーンズ・スナック菓子や、あんみつなどの蜜豆・豆大福といった甘味に使われます。
さやえんどうは、実が小さく鞘が柔らかい未熟な状態をいいます。色は、きれいな緑色をしています。野菜として、さっとゆでてサラダにしたり、炒め物などにするのがおすすめです、筋をしっかりとって美味しくいただいてください。