赤こんにゃくとは?なぜ赤いかは原料・栄養成分に秘密あり?食べ方・レシピのおすすめも紹介!
滋賀名物「赤こんにゃく」という食材を知っていますか?なぜ赤いのでしょうか?今回は、赤こんにゃくが鉄分など栄養成分・効能や味わい・食感のほか、原料・作り方から赤い理由を紹介します。赤こんにゃくの活用レシピも紹介するので参考にしてみてくださいね。
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赤こんにゃくとは?なぜ赤い?
こんにゃくの中には、鮮やかに発色した朱色のこんにゃくが存在します。ここでは赤こんにゃくとはどんな食材なのか、何故赤く作られるのかといった製法についても紹介します。
赤こんにゃくは滋賀の名物料理
赤こんにゃくとは滋賀県近江八幡市の名物料理で、土産物屋などに並べてあるとひときわ目を引く食材です。近江八幡市の多くの家庭では、普通のこんにゃくよりも赤こんにゃくが使われます。滋賀県では赤こんにゃくは学校給食や冠婚葬祭の場面でも使われ、幅広い世代に親しまれていて、この地域に住む人に密接に関係していることが分かります。
赤こんにゃくが赤い理由は原料・作り方にある
赤こんにゃくは、普通のこんにゃくと製法が異なる部分があり、原料に三二酸化鉄(さんにさんかてつ)という食品添加物を混ぜる製法によって赤い色に仕上がります。この赤い色にこだわる理由は諸説ありますが、1つ目は近江にゆかりのある織田信長は派手好きで赤い色を好んでいたためとする説です。
2つ目は、毎年3月に近江八幡で催される火祭りの「左義長祭」に因んだ説で、信長が赤の長じゅばんを着て女装し踊ったことに因んでいるとも言われています。3つ目は、商魂たくましい近江商人が左義長祭の赤いチラシにヒントを得て作ったとする説ですが、どの説が正しいのかははっきりしていません。
赤こんにゃくの栄養成分は?
赤こんにゃくは普通のこんにゃくとカロリーがほとんど変わらないヘルシーな食材です。赤こんにゃくは別称で鉄骨こんにゃくと呼ばれることもありますが、その理由は含まれる栄養素にあります。ここからは、赤こんにゃくに含まれる栄養素について解説しましょう。
①鉄分
赤こんにゃくの原料に使う三二酸化鉄は無害な着色料で、鉄分が含まれていることが特徴です。赤こんにゃく100gあたりに含まれる鉄分量は78.5mgで、鉄を含む代表的な食材である豚レバーが13mg、鶏レバーが9.0mgであることと比較しても、非常に多い鉄分量です。このような特徴から鉄骨こんにゃくのの別名が付いたと考えられています。
鉄分は女性の美容に大きく影響を与える栄養素です。鉄分が不足すると貧血になることが知られているほか、肌のシミやシワ・抜け毛の原因や疲れ・だるさの原因になります。
②カルシウム
赤こんにゃくにはカルシウムも100gあたり46mgと多く含まれており、この性質も鉄骨こんにゃくの別名の由来になっているようです。赤こんにゃくに限らず、こんにゃくは腸内で吸収されやすい性質の水溶性カルシウムを含む、カルシウム補給に役立つ食材です。カルシウムが不足すると骨密度が下がって骨粗しょう症などのリスクが高くなります。
③食物繊維
赤こんにゃくには、不溶性食物繊維が100gあたり2.3g含まれています。不溶性食物繊維は、便の量を増やして便通や体内の毒素の排出を促し、便秘を改善する効果が期待できます。大腸ガン予防にも効果的と言われている重要な栄養素であるにも関わらず、日本人の食生活では摂取不足が懸念されている積極的に摂りたい栄養素です。
赤こんにゃくの味わいや食べ方は?辛いの?
赤こんにゃくの赤色は強烈な見た目なので、辛そうなイメージを持つ方も多いようです。三二酸化鉄を原料に使った赤こんにゃくとは、どのような味がする食材なのでしょうか。