懐かしの給食「ソフト麺」って知ってる？地域別の認知度や通販のおすすめを紹介！

ソフト麺は、昔から特定の地域で親しまれている食べ物ですが、どのような麺なのでしょうか。ソフト麺の正体のほか、ソフト麺が出回っている地域について解説します。

ソフト麺とは「ソフトスパゲティ式めん」の通称で、学校給食のために製造された麺のことを指します。ソフト麺はうどんに似ていますが、うどんとは原材料が異なります。うどんは中力粉や薄力粉を原料としているのに対して、ソフト麺は学校給食用の強力粉で作られており、消化が良く茹でても伸びにくいのが特徴です。

なお、ソフト麺の100gあたりのカロリーは112kcalほどで、茹でうどんのカロリーと同じくらいとなっています。

ソフト麺は、東京都を含む関東地方や東海地方の学校給食のメニューとして提供されています。また、愛知県の名古屋市や静岡県のほか埼玉県の一部の地域でも、学校給食にソフト麺が出されることがあります。一方で、関西や四国、九州地方などの学校ではソフト麺が使われていることは少なく、関西地方などではソフト麺の存在を知らない方も多いようです。

ソフト麺は蒸した後に茹でて作られているため、柔らかく弾力のある食感が特徴です。その食感を活かして、パスタやうどんの代わりとしても使うことができます。ソフト麺の味は淡泊なため麺自体はまずいと感じる方もいますが、味にクセがないので洋風や和風など色々なソースによく合います。

ソフト麺は、現在も学校の給食に出されているのでしょうか。ソフト麺が給食に採用された背景や、現在の給食でソフト麺が使われているかどうかについて解説します。

昔の学校給食では、アメリカ産の小麦を消費するためにパンのみが主食として出されていました。しかし、当時のパンはまずいことで評判が悪く、子ども達の給食嫌いが深刻化していたそうです。1960年代に入ると主食のバリエーションを増やす目的として、東京都がソフト麺を導入しました。それ以降、関東地方の学校を中心にソフト麺が採用されていきました。

ソフト麺は出荷する前に蒸気によって殺菌をしなければならず、他の麺類よりも手間が要るといった理由から、学校の給食のメニューとして使われる機会が減っているのが現状です。最初にソフト麺を導入した東京都においても、2015年以降ソフト麺を給食の定番メニューから除外しています。

また、近年では学校給食でソフト麺以外の様々な麺類が採用されていることも、ソフト麺が姿を消した一因となっています。さらに、文部科学省が学校に対して米飯給食を推奨したことで、学校給食では麺よりも米を使ったメニューを提供することが多くなり、麺類自体の出番が減っているそうです。