あらかぶとは?どんな魚?地方による別名や旬〜レシピのおすすめまで紹介!
あらかぶはどんな魚か知っていますか?実は「カサゴ」と同じ魚です。今回は、あらかぶの〈産地・旬・釣れる時期・値段〉など特徴や、地方での別名を一覧で紹介します。〈味噌汁・唐揚げ〉など、あらかぶの人気レシピも紹介するので参考にしてみてくださいね。
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あらかぶとは?どんな魚?
あらかぶとは、多くの人にとってあまり聞きなじみのない魚ですが、釣り好きの人なら知っているかもしれません。ここでは、あらかぶとはどんな魚なのか、産地や旬などについて見ていきましょう。
あらかぶは「カサゴ」と同じ魚
実は、あらかぶは全国的に「カサゴ」として知られている魚です。あらかぶは知らなくても、カサゴなら煮つけや唐揚げで食べたことがある、名前なら聞いたことがあるという人も少なくないでしょう。あらかぶは流通量が少ないため高級魚扱いとなっており、値段も高めで、身近なスーパーなどではあまり手に入らない魚でもあります。
あらかぶの産地や旬・釣れる時期
あらかぶは、北海道南部以南~九州・沖縄にかけて広く分布しており、水深2~30メートルの浅場の岩礁域に生息している魚です。岩場だけではなく、漁港にあるテトラポッドの近くなどにも生息していることがあります。
あらかぶの旬は12月から2月頃までという説や、初夏から冬にかけてという説など様々な説がありますが、一般的には冬の時期が旨みも増しておいしくなる時期であると言われています。どちらにせよ、あらかぶは年中釣れる魚で、一年を通しておいしく食べられる魚であることには間違いありません。
あらかぶは地方による別名は?
あらかぶの地方による別名には、以下のようなものがあります。
・九州地方/あらかぶ
・関西地方/がしら・がし
・山陰地方/ぼっか・ぼっこ
・岡山周辺/あかめばる・あかちん
・広島・愛媛周辺/ほぼ
・宮崎周辺/ががら・ほご
・熊本周辺/がらかぶ
以上のことから、「あらかぶ」という呼び名は、主に九州地方での呼び方であると言えるでしょう。あらかぶは日本各地に分布している魚ですが、「カサゴ」以外の名前で呼ぶ地域は、比較的西日本に多く見られます。
あらかぶの名前の由来は、カサゴの漢字表記の一つである「瘡魚(かさご)」と九州地方の方言からきていると言われています。「瘡魚」は、あらかぶの体表が瘡蓋(かさぶた)の様相を呈していることからきているようです。
あらかぶには毒性がある種類も?
あらかぶはカサゴと同じ魚ですが、毒性を持つ種類があるとも言われているため、すべてのカサゴがあらかぶと呼ばれているわけではなさそうです。ここでは、あらかぶと呼ばれるカサゴの特徴などについて紹介していきましょう。
あらかぶと呼ばれる種類はメバル科カサゴ属の「カサゴ」のみ
カサゴにはいろいろな種類がありますが、基本的にあらかぶと呼ばれている種類のカサゴは、スズキ目カサゴ亜目メバル科カサゴ属のカサゴであると言われています。同じメバル科カサゴ属の魚には、カサゴとよく似ているアヤメカサゴとウッカリカサゴがいますが、どちらもカサゴと同じようにおいしく食べられる魚です。
毒性がある高級魚のオニカサゴは別種
希少な高級魚として市場にもなかなか出回らないオニカサゴは、スズキ目カサゴ亜目フサカサゴ科オニカサゴ属に分類されます。オニカサゴは名前に「カサゴ」とつきますが、あらかぶとは別の種類になり、あらかぶと呼ばれることはありません。
このオニカサゴには、背びれ・エラ蓋付近・尻びれの前部分に毒のトゲがあり、刺されると強烈な痛みがあるため注意が必要です。
同じように毒のトゲを持つカサゴとしては、ミノカサゴが有名です。ミノカサゴの毒トゲも、刺されると激痛に襲われ、吐き気や呼吸困難を引き起こしてしまうこともあると言われています。ミノカサゴもトゲに注意すれば、カサゴやオニカサゴと同様に食用できます。
(*あらかぶ(カサゴ)の種類や毒について詳しく知りたい方はこちらの記事を読んでみてください。)