カシミールカレーとは？味わい・由来など特徴は？作り方・レシピのおすすめも紹介！

インドカレーやスープカレーと並んで人気が高いものに、カシミールカレーがあります。カレーの中でも辛味があることで知られていますが、食べたことがない人も多いことでしょう。ここでは、カシミールカレーとはどんなカレーなのかを説明します。

カシミールカレーとは、1956年に創業した日本のカレー店「デリー」で発祥したカレーをさします。インドカレーの作り方を踏襲しつつも、米を含めて日本の風土に合ったものを作り続ける、インド・パキスタン料理専門店で考案されたこだわりの詰まったカレーです。

カシミールカレーは基本的に黒色で、その中に赤色が見え隠れするスープとなっています。その見た目が、味の辛さを連想させることも特徴の一つといえるでしょう。

カシミールカレーの名前の「カシミール」の由来は、インドのパキスタン北東部にあるカシミール地方ですが、そこでつくられたカレーではありません。カシミールカレーのとろみのないスープはインドカレーを模していますが、スパイスなどの配合は日本で誕生したものです。

前述したデリーが考案した時にはマドラスカレーと名付けられていましたが、印刷物を制作する過程でカシミールカレーに変わり、それが定着したとされています。

カシミールカレーは日本の一般的なルーカレーとは異なり、スープにはとろみがなく、サラサラとしています。味は激辛に近いものの、口に含むとスパイスの風味やスープに溶けた野菜の旨味が広がり、奥行きのある美味しい味わいです。

カシミールカレーの辛味は唐辛子がベースとなっていますが、その辛味をマイルドにするためににんにくを使用し、甘みが感じられる仕上がりとなっています。

近年はカシミールカレー用のルーも市販されているので、家庭で作るのも難しくありません。ここでは、自宅でできるカシミールカレーの作り方を3つ紹介します。

カシミールカレーを発祥したデリーによる、市販のルーを使ったレシピです。牛の切り落とし肉と玉ねぎだけと具材はシンプルですが、ルーのスパイスの風味が奥行きの深い味に仕上げてくれます。

カラメルを使うことで見た目の色が黒くなる、ブラックカシミールカレーのレシピです。鶏肉とじゃがいも以外の具材は先に煮てミキサーで粉砕することで、コクのある味が生まれます。