お盆にお団子を供える意味・由来は?並べ方・飾り方〜作り方まで紹介!
お盆に団子を供える意味・由来を知っていますか?今回は、お盆に供える〈お迎え団子・お供え団子・送り団子〉など団子の種類別に〈並べ方・個数・タイミング〉など飾り方を紹介します。お盆に供える団子の作り方やアレンジレシピも紹介するので参考にしてみて下さいね。
(このページにはPRリンクが含まれています)目次
お盆に団子を供える意味って?
お盆に帰省した時、庭先で火をたいたり、仏壇にお団子が供えてあるのを目にしたことがある方も多いのではないでしょうか。都会などでは、お盆の供養をしっかり行っている家庭も少なくなってきました。そんなお盆の由来や供える団子などについて解説します。
そもそもお盆とは?いつ?
お盆の正式な名前は「盂蘭盆会(うらぼんえ)」です。お釈迦様の弟子が、自分の母親が地獄で苦しんでいると知り、お釈迦様の教えに従って供養した日が旧暦の7月15日でした。旧暦の7月15日は今の暦である新暦に当てはめると8月15日です。
7月15日と8月15日のどちらを「お盆」とするかは地域によって違いがありますが、この日が先祖を供養する大切な日であることに変わりはありません。
お盆に団子を供える意味・由来
宗派によって解釈に違いはありますが、お盆は亡くなったご先祖様があの世から戻ってくる日と言われています。子孫の元に帰ってくるご先祖様のために、食べやすいお団子をお供えしてもてなすのがお盆に団子を供える始まりのようです。
お釈迦様が悟りの境地を開いたときに供えたのが団子だったという説もあり、その由来は定かではありませんが、きっと人々の身近な食べ物だったのでしょう。
お盆に団子を供える宗教
次に挙げる仏教のほとんどの宗派で、お盆には迎え火や送り火、団子などをそなえます。
・日蓮宗
・曹洞宗
・真言宗
・浄土宗
これらの宗派は、お盆の供え物やお参りの流儀などに大きな違いはありません。日本の仏教の宗派は13種類ありますので、お盆行事のそれぞれ細かいしきたりなどは前もって調べておくと慌てずに済みます。ただし浄土真宗は、他の宗派とは異なりお盆の行事は行いません。
お盆に供える団子の種類別の飾り方・個数
大切なご先祖様をもてなすためのお盆のお供え団子には、並べ方や個数、供えるタイミングなどの細かい決まり事はあるのでしょうか。団子の種類や個数、地域による違いや供える日の持つ意味とともに解説します。
①お迎え団子(盆入り:13日)
お盆の初日、盆入りの13日に供える団子を「お迎え団子」と言います。あの世から旅をして帰ってきたご先祖様をいたわるために供えます。旅の疲れをいやす意味で、あんこやきなこ、みたらしなどの甘い味付けの団子を供える地域が多いようです。
味のついた団子やおはぎは、一口大程度の食べやすい大きさにして皿にのせて供えます。味のついていない白い団子の場合は、3段か4段のピラミッド型に崩れないように積み重ねて供えるようにします。
地域によってご先祖様の到着時間に違いがあるので、早めに到着される場合は前日の夜から供える、夕方に到着される場合は13日の午前中に供えるなど、供える時間はまちまちです。
②お供え団子(14日~15日)
「お供え団子」は、ご先祖様がこの世にいる間にお供えする団子です。自宅でゆっくりくつろいでいるときに食べていただくために供える、あの世に持ち帰るお土産などを買いに行くときのお弁当代わりに供えるなど地域や宗派によって解釈は様々です。
お迎え団子と同じで、味のついたもの、おはぎ、白い団子など種類も地域によってそれぞれ違います。年長者などに確認してから準備しますが、お盆の14日と15日の2日間はずっと供えておきます。
③送り団子(16日)
お盆明けの16日にお供えするのが「送り団子」です。あの世に戻る時にお土産として持って行くようにという意味が込められています。向こうに帰った時に好みの味で食べることが出来るように、味を付けない白い団子を供えることが多いようです。
ピラミッド型に供える場合は、3段にするか4段にするかによって作る送り団子の個数は変わってきますし、一つ一つの大きさによってピラミッドの大きさも変わってきます。お供えするスペースも考慮して必要な数を作るようにして下さい。