テンメンジャン(甜麺醤)とは?原料やない時の作り方は?活用レシピも紹介!
テンメンジャン(甜麺醤)はどんな調味料か知っていますか?今回は、テンメンジャンの〈原料・味わい・風味〉など特徴を〈コチュジャン・豆板醤〉と違いを比較して紹介します。テンメンジャンがないときの作り方や活用レシピも紹介するので参考にしてみてくださいね。
(このページにはPRリンクが含まれています)目次
テンメンジャン(甜麺醤)とは?
テンメンジャンは中華料理でよく使用される調味料ですが、どのようなものなのでしょうか。味わいや風味も合わせて説明します。
テンメンジャンは中国発祥の味噌調味料
テンメンジャンは中国発祥の甘い味噌で、原料は小麦粉と塩を混ぜたものと特殊な麹です。日本の味噌作りの際には大豆が使用されることが多いですが、中国で製造されるものには小麦粉が使用されています。
八丁味噌のような黒みがかった色味のテンメンジャンですが味は全く異なり、見た目も八丁味噌に比べるとどろっとしています。ちなみに、日本で作られるテンメンジャンの原料は八丁味噌に糖類や植物油脂を加えているものが一般的です。
テンメンジャンの味わい・風味
テンメンジャンの甜は中国語で甘い、麺は小麦粉、醤は味噌を指しており、「小麦粉を使用した甘い味噌」と訳することができます。味はその名の通り甘くてコクがある風味が特徴的です。「中華甘味噌」と呼ばれることもあり、日本で醸造される通常の味噌に比べて塩味や辛味が少ないためそのまま舐めることもできます。
北京ダックや野菜につける食べ方がありますが、加熱することで香りが強くなるため回鍋肉や麻婆豆腐などの炒めものにもよく使われます。
Twitterの口コミ
夏の定番・醤爆鶏丁。鶏の胸肉とキュウリを賽の目切りにして、甜麺醤と黄醤で仕上げる。柔らかな胸肉と火が通ってポキュッとしたキュウリの共演。ビールにもご飯にも合う甘辛味が最高。鶏の胸肉だけを簡単に買える日本だと、気軽に作れていいな。
テンメンジャンとコチュジャン・豆板醤の違いは?
テンメンジャンに似ている調味料として、コチュジャンや豆板醤が挙げられます。それぞれどのような違いがあるのでしょうか?
コチュジャンとは
コチュジャンは小麦粉を原料とするテンメンジャンとは異なり、もち米や唐辛子の粉を使用しています。唐辛子が使用されているため、色味もテンメンジャンに比べると赤いです。その赤い見た目のために辛いと思われがちですが、ただ辛いだけではなくもち米の麹の甘みもあります。
韓国におけるメジャーな調味料の一つで、ビビンバやサムギョプサルなど出来上がった料理にアクセントを加える目的で使われることが多いです。
豆板醤とは
豆板醤とテンメンジャンの一つの大きな違いは、辛さの有無です。豆板醤はそら豆を原料としており、そこに塩や唐辛子を加えて作られます。唐辛子を使用しているため見た目は鮮やかな赤色で、テンメンジャンに比べると非常に辛味が強いため四川料理で多用されます。
豆板醤はテンメンジャンとともに麻婆豆腐に使用されるほか、エビチリや担々麺の味付けにも欠かせません。その辛味の強さから、辛いものが好きな方にはおすすめの調味料です。
テンメンジャンの使い方は?
テンメンジャンは特に中華料理において欠かせない調味料です。ポピュラーなものとしては肉や野菜にそのまま付ける食べ方がある他に、炒めものの際に調味料として使用されることが多いです。テンメンジャンが使用されているもので有名なものをいくつか紹介します。
・回鍋肉
・北京ダック
・麻婆豆腐
・ジャージャー麺
一度は見たことがあるような代表的な中華料理にもテンメンジャンは多く使われています。火を加えることで香りが強くなるため、味の奥行きを出すための隠し味として使用するのもいいかもしれません。
テンメンジャンがないときの作り方
中華料理でよく使用される調味料の中でもテンメンジャンは比較的ポピュラーですが、常備をしていない方も多いのではないでしょうか。実はテンメンジャンは家にある調味料で代用可能です。ここでは作り方を紹介するので、手元にない方は是非作ってみて下さい。
材料
・赤味噌:30g
・砂糖:30g
・酒:大さじ1
・みりん:大さじ1
・醤油:大さじ1
・ごま油:1/2〜1(お好みで)
作り方・手順
甜麺醤は以下の手順で作ります。
1.分量の味噌と砂糖を混ぜ合わせる
2.酒を加えて混ぜ合わせる
3.みりんを加えて混ぜ合わせる
4.最後に醤油、ごま油の順に混ぜ合わせて完成
基本的にテンメンジャンは上記の材料を混ぜ合わせるだけで簡単に作ることができ、混ぜる順番がポイントです。使用する味噌は普通のものでも大丈夫ですが、辛みの強い赤味噌を使うことでより本物に近い味わいになります。
(*甜麺醤の代用品について詳しく知りたい方はこちらの記事を読んでみてください。)
テンメンジャンの活用レシピ
中華料理には欠かせないテンメンジャンですが、それ以外にも様々な料理に気軽に取り入れることができます。つい真似したくなるレシピをいくつか紹介するので是非作ってみて下さい。
①揚げなすの肉みそのせ
170〜180℃の中温で揚げることでトロトロになったなすにテンメンジャンで味付けをした、なすと肉みそがよく合うご飯もお酒も進む一品です。辛いものが得意な方は豆板醤を少し増やしても良いかもしれません。
②キャベツと豚肉の甘みそ炒め
回鍋肉に似ているレシピですが、こちらの料理は豆板醤が使われていないため辛いものが苦手な方にもおすすめです。豚肉を厚切りにすることでボリュームも出るため、食べごたえのある一品です。
③鶏のオーブン焼き甘みそ添え
鶏肉の皮目にテンメンジャンを使用した甘辛いタレを塗り、パリッと香ばしく仕上げます。見た目も豪華なので、おもてなし料理のメインにもぴったりです。
④中華風スクランブルドエッグ
見た目も華やかな卵を使用した一品です。卵とテンメンジャンは意外な組み合わせのように思えますが、テンメンジャンのコクのある甘みが卵によく合います。
⑤まるごとキャベツの肉詰め蒸し煮
甘い風味のテンメンジャンを使用していますが、同時に梅を使用することでさっぱりとした口当たりになっています。まるで中華風のロールキャベツのような一品に箸が進むでしょう。
テンメンジャンを取り入れてみよう
今回は、テンメンジャンがどのような調味料なのかを説明しました。甘くてコクのある風味は大人にも子どもにも人気があり、ご飯もすすみます。レシピもいくつか紹介したので、是非家庭でもテンメンジャンを取り入れてみてはいかがでしょうか。