ビフテキとは？ビーフステーキと違いは？意味・語源〜発祥の歴史まで紹介！

昔ながらの洋食屋へ行くと、ビフテキというメニューを目にすることがありますが、若い世代の方にはあまり馴染みのないメニューかもしれません。ここからは、まずはビフテキの正体について紹介します。

現在ではあまり聞くことがなくなったビフテキと呼ばれるメニューですが、これはビーフステーキのことを意味します。ビーフステーキとビフテキの言葉の響きが似ていることから、ビフテキはビーフステーキの略語だと思う方も多いかもしれませんが、実は違います。ビフテキの語源については次の項で説明するので参考にしてください。

ビフテキの語源は、フランス語に由来します。肉や魚を焼くステーキのことをフランス語で「ビフテック」と言い、これが日本に伝わった際に訛りビフテキと呼ばれるようになりました。ただし、フランスでもイギリスからビーフステーキの文化が伝わった際、訛ってビフテックと呼ばれるようになったとも言われています。

日本国内では、ビフテキはビーフステーキそのものを現すと分かりましたが、結局のところこの2つに違いはあるのでしょうか。ここではビフテキとビーフステーキの違いについて解説します。

ビフテックはフランス語でステーキ全般のことを現します。したがって、フランスではビーフステーキそのものだけではなくハンバーグステーキや魚のステーキもビフテックと呼ばれます。日本国内では、牛肉のステーキだけをビフテキと表現するのに対し、本場フランスでは牛以外のものにも使えることを覚えておくと良いでしょう。

日本国内では、ビフテキはいつから馴染みのある料理になったのでしょうか。ここでは日本におけるビフテキの発祥の歴史や、ビフテキが現在死語になっているという噂の真偽について解説します。

日本でビーフステーキが食べられるようになったのは明治以降で、文明開化とともに西洋レストランが増えたことから広まりました。宮沢賢治や夏目漱石など明治・大正を代表する文豪の作品にもビフテキが登場し、当時も今と変わらずステーキは高価なもので特別な時に食べるものだったようです。

なお、フランス語が語源になったビフテキという料理名が広まったのは、当時の西洋料理においてフランス料理の影響が強かったからではないかと言われています。

ビフテキという料理名は一定の年齢以上の方に通じやすく、若者にとっては死語になっているともいわれています。しかし、一部の地域では今もなお老若男女問わず、ビフテキの言葉が日常的に使われているようです。また、あえて店名にビフテキの名称をつけるステーキ店もあり、死語がお洒落になりつつもあります。