ハガツオはどんな魚?カツオとの違いは?旬の時期や食べ方・レシピ10選を紹介!
ハガツオ(歯鰹)とはどんな魚か知っていますか?今回は、ハガツオの<味・旬・値段>など特徴やカツオとの違いを紹介します。ハガツオの捌き方や注意しなくてはならない寄生虫のこと、ハガツオの食べ方や絶品料理レシピ10選も紹介するので参考にしてみてくださいね。
目次
ハガツオ(歯鰹)とは?
ハガツオはカツオの仲間の魚で、頭がカツオよりも細長いため、キツネガツオとも呼ばれます。あまり認知度の高い魚ではありませんが、実はかなり美味しい魚で、カツオよりも美味しいとも言われています。そのように聞けば、俄然食べてみたくなった方も多いかもしれません。そこで、別名キツネガツオと言われるハガツオについて詳しく紹介します。
ハガツオの特徴は?

ハガツオはスズキ目サバ科の魚で、外見はカツオに似ており、体長は約1mで銀色の体に黒い縞模様が入っています。生息域は日本周辺と西太平洋・インド洋など広範囲ですが、日本では安定的に獲れないことも認知度が低い原因のようです。
ハガツオの味
ハガツオは年間通して味がよく、カツオとサワラの中間のような味です。臭みがほとんどなく旨みがあるので、生のままお刺身にするのが一番美味しいです。一方、加熱すると身が硬くなりパサつくため、塩焼きのようなシンプルな食べ方ではなく竜田揚げなど油を使った料理に合います。
☘️#おうちごはん☘️
— オーロラ | Aurora (@AuroraDishes) December 15, 2020
🍱#お刺身🍱
▪️#ハガツオ のお造りとタタキ、#炙りダコ だよ☺️
▪️ハガツオ最高だね‼️クセがなくモチモチで舌に馴染む食感❗️濃い味で後味も爽やか‼️皮の炙り目も絶品😆
▪️#タコ は生感と香ばしさの絶妙な調和‼️
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ハガツオの収穫期の旬と味の旬
ハガツオがもっとも獲れる時期は夏から秋になります。しかしハガツオに脂が乗って美味しくなる旬の時期は、秋から冬で、この時期の日本での漁獲量は残念ながら多くありません。美味しい時期のハガツオは数が少ないため、貴重と言えます。
ハガツオの値段
ハガツオは一尾1キロくらいのもので売値が1500円から1800円ほどです。カツオは一尾2キロくらいのもので6000円ほどなので、ハガツオはかなり安く感じます。ハガツオの漁獲量はカツオより少ないですが、値段が安くて味がいい、お得な魚です。
ハガツオの栄養
ハガツオには健康に良いと言われる栄養素が豊富に含まれています。主に筋肉や骨になるタンパク質が豊富で、この成分は特にダイエット中の方や、成長期の子どもは積極的に摂取したいものです。
他にも高血圧や動脈硬化など成人病予防に効果が期待できるDHAとEPAや、カルシウムの吸収を促進してくれるビタミンD、貧血予防に効果的な鉄分などが含まれています。
ハガツオとカツオの違いは?
日本では認知度がまだ低いハガツオ、別名キツネガツオについて説明してきましたが、人気の高いカツオとの違いについて紹介します。
名前の通り歯の形が大きな違い
カツオもハガツオも同じスズキ目サバ科の魚で、外見は似ていますが、見比べると頭がカツオよりも細長く、これが別名キツネガツオの名前の由来です。ハガツオとは漢字で「歯鰹」と書きます。この名前の由来通り、ハガツオには鋭い歯が沢山生えています。カツオを含めてサバ科の魚は、歯が小さくて目立たないのですが、ハガツオは例外です。
日本では古くはキツネガツオと呼ばれていましたが、この外見のため、ハガツオと呼ばれるようになりました。もう一つ、カツオとハガツオの外見の違いとしてあげられるのが、カツオの特徴の縞模様についてです。ハガツオの体の上半分には黒い縞模様がありますが、カツオには全体に縞模様があり、背中側よりも腹側の方がはっきりとして目立っています。
(*カツオの種類の見分け方について詳しく知りたい方はこちらの記事を読んでみてください。)
ハガツオの捌き方と寄生虫について
ハガツオが一匹手に入ったら、捌いてみましょう。捌き方は一度覚えてしまえば、それほど難しくなく、他の魚も捌けるようになります。また、注意すべき寄生虫に関して説明します。
ハガツオの捌き方
ハガツオの捌き方は下記の通りです。
1. ハガツオの口の下部分から腹の真ん中に包丁を入れる
2. 中からエラと内臓を取り出し流水できれいに洗う
3. 胸ビレの下から包丁を入れて頭を落とす
4. 背中や腹から包丁を入れてはガツオの半身を中骨から切り離す
5. もう半分の半身も同様に身と中骨の間に包丁を入れて中骨から切り離す
6. 2枚の半身の腹骨を切り落とす
7. 半身を背骨があった部分に沿って半分に切る
8. 血合いと小骨のある部分を切り落とす
9. 刺身にするなら皮と身の間に包丁を入れて皮を引く
10.一口大のお刺身にカットするため包丁を引きながら切る
ハガツオを3枚におろしてから刺身にしましたが、この方法で他の魚も捌くことができます。タタキにする場合は、うろこを取ってから捌きましょう。また、皮は引かずそのまま炙ってから厚めににカットしてください。
ハガツオは寄生虫「アニサキス」が寄生しているので要注意
アニサキスはいろいろな魚に寄生することの多い虫で、生きたまま誤って食べてしまうと、激しい腹痛や吐き気を引き起こす可能性があります。ハガツオもアニサキスが寄生しやすい魚で、特に生食する場合は注意しなくてはなりません。アニサキスの被害を防止するにはいくつかのポイントがあります。
アニサキスは内臓に寄生していることが多いので、捌く際には内臓を取り出して流水でよく洗いましょう。新鮮な魚の場合、アニサキスは内臓にいますが、魚が死んでから時間が経つと身の中に入り込みます。刺身による食中毒を予防するには、新鮮な魚を食べること、目視で一切れ一切れ確認することが大切です。
ハガツオの食べ方・料理レシピのおすすめ10選!
ハガツオを捌けるようになったら、次はハガツオを美味しく食べる方法についてです。別名キツネガツオと呼ばれたハガツオの美味しさが引き立つレシピを10選にして紹介します。
①ハガツオの刺身
ハガツオのお刺身の作り方は、ハガツオの捌き方を説明した箇所にほとんど書いていますが、ねぎやしょうがなどの薬味を合わせて食べるとより美味しくなります。また、きれいに盛り付けるには大根や大葉、レモンの輪切りなどを使うと良いでしょう。
②ハガツオのセビーチェ柚子風味
セビーチェとはペルーやメキシコで食べられている魚介類を野菜と合わせてマリネした料理です。ハガツオのお刺身が余った場合に便利なレシピで、レモンの代わりに酢と柚子を使い日本風にアレンジしました。柚子を切り抜いて容器として使うと、見栄えが良く香りもいいです。
③ハガツオのユッケ
ハガツオのお刺身をいつもと違った味で食べたい時におすすめのレシピで、ごま油と卵黄がまろやかで、食欲を掻き立てます。白いご飯に乗せて食べても美味しいですが、お酒にも合うのでおつまみにもなります。
④簡単に作るハガツオの炙りたたき
ハガツオを炙ってからタタキを作り、ねぎや大葉・しょうが・みょうがをみじん切りにしたものを乗せた爽やかなレシピです。上からポン酢をかけて食べれば、ご飯に合うおかずになります。
⑤ハガツオの漬け
ハガツオのお刺身が余ったら作りたいレシピで、煮切り醤油にハガツオのお刺身を漬け込んだだけの簡単な一品です。ご飯の上に乗せてわさびをつけて食べてください。温かい出汁をかけてお茶漬けにしても美味しいです。
⑥ハガツオのお刺身ラビゴットソース
ハガツオのお刺身にゆで卵や玉ねぎ・トマト・パセリにワインビネガーなどを合わせたソースをかけた一皿です。いろんな具材が食べられ、いつもの日本風なお刺身が西洋料理に生まれ変わります。
⑦ハガツオの竜田揚げ
ハガツオは加熱すると身が硬くなりますが、醤油ベースの日本風のタレに半日近く漬け込み衣をつけて油で揚げることで、ジューシーで食べやすく仕上がります。冷めても美味しいので、お弁当のおかずにもできます。
⑧ハガツオの唐揚げ
ブロック状にカットしたハガツオをにんにく醤油に漬け込み、片栗粉をまぶして揚げる唐揚げです。ハガツオは臭みのほとんどない魚で、お肉のような感覚で食べられます。ハガツオは痛みやすい魚なので、大量に入手した場合の2日目以降のレシピとして使えます。
⑨ハガツオのチーズパン粉焼き
ハガツオにパン粉と粉チーズを合わせたものをふりかけてオーブンで焼いたものです。サクサクの食感で、チーズの風味が美味しいです。ワインに合うので、一口大にカットし、おつまみにすることもできます。
⑩ハガツオとホタテのソテー
ハガツオとホタテに粉をまぶし、オリーブオイルで焼いたソテーです。マヨネーズとマスタード・ワインビネガーを合わせた酸味のあるソースと、白身の魚がよく合います。パンやパスタに合わせたいレシピです。
ハガツオ(歯鰹)はカツオと似て非なるもの
ハガツオは別名キツネガツオといい、鋭い歯を持つ、カツオより少し細長い頭をしている魚です。カツオに比べ認知度は低いですが、カツオ特有の臭みがほとんどなて食べやすく、旨みがあるので生で食べるのが一番です。ただし、アニサキスなどの虫が寄生しやすい魚のため、取り扱いには注意してください。