高級魚「クロムツ」とは?値段や旬の時期は?刺身など食べ方のおすすめも紹介!
クロムツはどんな魚か知っていますか?今回は、クロムツの〈旬・産地〉など生態や値段・味わいなど特徴を、のどくろ(アカムツ)と比較して紹介します。クロムツの捌き方や〈刺身・塩焼き・煮付け〉など食べ方・レシピのおすすめも紹介するので参考にしてみてくださいね。
目次
クロムツの値段はkgあたり4000円と非常に高め
クロムツの値段はおおよそkgあたり4000円~5000円くらいで、カジュアルフレンチのフルコースが食べられるほどの値段ですが、旬の時期や季節によって多少のばらつきがあります。クロムツ以外にもたくさんの高級魚とされている魚がいますが、今回は旬の時期がクロムツと同じ冬の高級魚と値段を比べてみましょう。
①キンメダイ(kgあたり2000円前後)
②シロアマダイ(kgあたり10000円)
③クエ(kgあたり15000円)
一口に高級魚と言って幅があり、値段にもこれだけの差があります。どの高級魚も冬になるとよく脂がのって美味しくなり、割と手に入れやすいキンメダイは煮付けにして食べることが多い魚です。シロアマダイやクエは値段が高く手に入りにくい魚ですが、多くの美食家たちを虜にする味わいで1度は食べてみたい高級魚でしょう。
クロムツは「のどくろ」と違いあるの?
どちらも高級魚として知られ、見た目が似ているクロムツとのどぐろは同じ魚として勘違いされやすい魚です。ここでは、間違われやすいクロムツと、のどぐろと呼ばれるアカムツの違いについて解説します。
のどくろは通称「赤ムツ」で「クロムツ」とは別種
クロムツと見た目が似ているのどぐろという魚は、口の中が黒く体は赤紅色をしていることから、通称アカムツと呼ばれています。そのため同じムツであると思われがちですが、「ムツ」の種類は2種類のみでムツとクロムツだけです。
アカムツはスズキ目スズキ亜目ホタルジャコ科アカムツ属に属しており、ムツと同じスズキ科ですが、それ以降が違うのでムツの仲間ではありますが、厳密にはムツではありません。のどぐろの味は、クロムツよりも上品でさっぱりした脂が特徴です。クロムツと同じように、刺身、炙り、塩焼き、煮付けなどにして食べるのが好まれています。
のどぐろと呼ばれるアカムツは、太平洋沿岸のほか日本海側でも確認されており、細かく見ると生息域もクロムツとは異なる部分があります。また、体調は30cmくらいで、80cmになることもあるクロムツよりも小ぶりですが、㎏あたりの値段は18000円前後でクロムツと比較すると13000円ほど高い値段で取引されているようです。
(*アカムツとのどぐろの違いについて詳しく知りたい方はこちらを読んでみてください。)
クロムツの捌き方は?
クロムツの捌き方のポイントを紹介します。
①クロムツのうろこを全て取り除く
②胸びれからエラに沿うように片側ずつ切り込みを入れ、頭を切り離す
③腹に切り込みを入れ、身を傷つけないよう注意しながら内臓を取り出し中を洗う
④尾びれから頭の方に向かって背骨に沿うように包丁を入れ、身を切り離す
⑤腹骨は身ごと薄く切り取り、血合い部分の骨はピンセットで取る
⑥食べやすい大きさにカットする
クロムツを捌く時はエラの尖った部分や鋭い歯に注意して下さい。指を引っかけて切ってしまうとかなり痛いので、心配な場合は軍手をすることをおすすめします。また、クロムツは身がデリケートで崩れやすく鮮度が落ちやすい魚なので、捌き始めたらなるべく短時間で手早く捌くようにして下さい。
クロムツの食べ方・料理レシピのおすすめは?
クロムツは小さいサイズは煮魚として親しまれ、大きいサイズは刺身として高級料亭や小料理屋で提供されることが多いですが、焼き魚や揚げ物にしても美味しく食べられます。ここではクロムツを使った絶品レシピを紹介するのでぜ挑戦してみて下さい。
①クロムツのから揚げ
ニンニクで風味付けしたクロムツの半身を使った唐揚げで、レモンとの相性が抜群です。下味をつけて揚げれば骨まで食べられるようになりますが、骨が硬い時や大きいムツの場合は二度揚げするか、骨を取り除くと食べやすくなります。