春告魚とは?ニシン・メバルなど代表的な種類を地域別に紹介!
春告魚(はるつげうお)とはどんな魚か知っていますか?産卵のために群れをなす魚は、春の訪れを感じさせます。今回は、春告魚の名前の由来や、サヨリ・ニシン・メバルなど代表的な種類を地域別に紹介します。春告魚の旬・特徴なども紹介するので参考にしてみてくださいね。
目次
春告魚の種類|関東・中部地方
関東・中部地方では北日本とは違う魚が春告魚として認識されており、産卵時期を迎える魚が地方によって異なるため、種類も様々です。ここでは、関東・中部地方で春告魚と呼ばれる魚を3つ紹介します。
④メバル
・地域:関東地方・中部地方
・旬の時期:11月から2月
関東から中部にかけての地域における春告魚の代表例はメバルで体長は25cmほどで左右に側扁しており、全体が黒みがかった赤色をしています。メバルは高級魚ですが2月に漁が解禁されると、市場に安く出回るようになるため、春告魚と呼ばれるようになりました。白身には透明感があり、加熱しても硬くならないため様々な料理に活用されます。
メバルを刺身で食べたい場合は生き〆にしたものが好ましく、寿司ネタとしても人気があるようです。また1尾のまま煮つけにしたり、焼き物や唐揚げにすることも珍しくありません。メバルの唐揚げに中華あんをかけると、別な美味しさを堪能できます。
(*メバルの旬の時期について詳しく知りたい方はこちらを読んでみてください。)
⑤サヨリ
・地域:北海道から九州までの太平洋沿岸及び日本海沿岸
・旬の時期:12月~3月
長い口下あごが特徴的なサヨリは体長が30cmほどで、背びれや尻びれが後方にある特徴を持ちます。サヨリは全国各地で漁が行われていますが、関東地域で最盛期を迎えるのが春なので、春告魚と見なされているのです。寿司ネタや割烹料理に用いられることが多い止め、市場に出回ることがほとんどない高級魚です。
(*サヨリの旬の時期について詳しく知りたい方はこちらを読んでみてください。)
⑥ハマトビウオ
・地域:岩手県から九州の太平洋側並びに九州西岸
・旬の時期:2月~4月
トビウオの中でも最も大型で体長は50cmを超え、細長い体は断面が角張っています。伊豆諸島で漁が最盛期を迎えるのが3月から4月なので、春告魚と呼ばれるのです。基本の食べ方は塩焼きですが、ここ数年は生食用に販売するスーパーも増えています。たたきや煮物、揚げ物などにしても美味しい魚です。
春告魚の種類|関西
関西地方で春告魚と呼ばれている魚は、関東以北とはまったく異なります。ここでは、関西地方で一般的な春告魚を2種類紹介します。
⑦サワラ
・地域:北海道南部から九州南岸の日本海・東シナ海・太平洋沿岸並びに瀬戸内海、沖縄本島
・旬の時期:関東は12月~2月、関西は3月~5月
出世魚であるサワラは細長い体長が1mほどになり、頭部が小さい特徴を持つ魚です。全国各地で水揚げされるにも関わらず関西地方で春告魚と呼ばれるのは、サワラの産地として歴史があるのが瀬戸内海地方だからです。透明感のある白身にはクセがなく、ほのかな甘みがあるため生食が美味しです。味噌漬けや干物、煮付け、揚げ物と多様な用途があります。