赤ピーマンとは?パプリカと違いある?栄養価・効能や食べ方のおすすめも紹介!
赤ピーマンはどんな野菜か知っていますか?緑ピーマン・赤パプリカとどんな違いがあるのでしょうか?今回は、赤ピーマンの正体や、〈味わい・旬・値段・カロリー・栄養価〉など特徴を緑ピーマンと比較して紹介します。赤ピーマンの効能や、食べ方・レシピのおすすめも紹介するので参考にしてみてくださいね。
目次
赤ピーマンとは?パプリカ・ピーマンと違う?

ピーマンは緑ピーマンが主流ですが、中には赤色のものもあります。ここでは、赤ピーマンとはどのようなピーマンなのかパプリカとの違いなどを紹介していきます。
赤ピーマンの正体は完熟した緑ピーマン
スーパーで多く見かける緑のピーマンは、未完熟で収穫されて販売されたものです。緑ピーマンを収穫時期に収穫せず、完熟させることで色に変化が出るのがピーマンが赤くなる理由です。赤ピーマンは唐辛子のように辛いわけではなく美味しく食べることができるので、完熟させてから収穫して販売されています。
家庭菜園などで栽培しているピーマンも、収穫時期を遅らせると赤色になります。赤色になっても腐っているわけではないので、赤ピーマンを収穫して食べてみると良いでしょう。
(*ピーマンが赤くなる原因について詳しく知りたい方はこちらの記事を読んでみてください。)
ちなみに赤ピーマンと赤パプリカの違いは…?
赤ピーマンはパプリカに似ていますが、その違いをみていきましょう。
・原産地が違う
・味・食感が違う
・栄養素の含有量が違う
ピーマンの原産地は中南米であるのに対し、パプリカの原産地はオランダです。スーパーで販売されているパプリカの多くは、韓国やニュージーランド産で輸入品が出回っています。パプリカは、赤ピーマンよりも甘く肉厚でシャキシャキとした食感を楽しむことができます。パプリカの栄養素は、赤ピーマンよりも含有量が多いのが特徴です。
見た目だけで赤ピーマンとパプリカを判断する場合は、大きく肉厚なものがパプリカになります。
(*ピーマンとパプリカの違いについて詳しく知りたい方はこちらの記事を読んでみてください。)
赤ピーマンと緑ピーマンの違いは?色素以外ある?

赤ピーマンと緑ピーマンの違いは色素以外にあるのでしょうか。ここでは、赤ピーマンと緑ピーマンの具体的な違いを紹介します。
①味わい・食感
緑ピーマンは苦味があって苦手な人も多いですが、赤ピーマンは苦味が少なく甘いのが特徴です。赤ピーマンはピーマンが完熟した状態で収穫されるので、糖度が高くなります。緑ピーマンはシャキシャキとした食感が特徴ですが、赤ピーマンは柔らかい食感をしています。
②旬・栽培期間や値段
緑ピーマンの旬は夏頃で、一番美味しく食べることができる時期です。緑のピーマンを完熟させてから収穫する赤ピーマンの旬は、6月〜9月頃と緑ピーマンの少し後になります。
近年、ビニルハウスを利用して栽培されることも多く、年中市場に出回っているので見かけることもあるでしょう。また、赤ピーマンの値段は一袋200円程となり緑ピーマンの値段よりは少し高くなります。
(*ピーマンの旬の時期について詳しく知りたい方はこちらを読んでみてください。)
③日持ち
緑ピーマンは常温保存で1週間程度、冷蔵保存で2週間程度日持ちさせることができます。しかし、完熟している赤ピーマンは緑ピーマンよりも傷むのが早いのが特徴です。傷む前に使いきれない場合は、カットして密封できる袋に入れ冷凍保存することで日持ちさせることができるので試してみてください。
(*ピーマンとパプリカの日持ちについて詳しく知りたい方はこちらを読んでみてください。)
④カロリー・栄養価
栄養素 | 含有量 |
ビタミンC | 170mg |
ビタミンE | 4.3mg |
β-カロテン | 1100μg |
食物繊維 | 1.6g |
※含有量は日本食品標準成分表を参照しています(※1)
上記は、赤ピーマンの100gあたりの栄養価を表したものです。赤ピーマンのカロリーは、100gあたり30kcalとなっています。赤ピーマンは完熟させてから収穫していることから、緑ピーマンと比べると栄養素の含有量が高いのが特徴です。
(*ピーマンとパプリカのカロリーについて詳しく知りたい方はこちらを読んでみてください。)
赤ピーマンの栄養素の効能は?

赤ピーマンは、緑ピーマンより栄養豊富であると説明しましたが、どのような効能があるのでしょうか。ここからは、赤ピーマンに含まれる栄養素ごとに詳しくみていきましょう。
①ビタミンC
赤ピーマンは緑ピーマンの約2倍のビタミンCを含んでいます。ビタミンCは、メラニンの生成を抑えシミの予防やできてしまったシミを薄くするなど美肌効果があります。ビタミンCは水に溶ける性質があり、長時間水にさらすと栄養素が失われてしまうので手早く洗って調理しましょう。(※2)
②β-カロテン
β-カロテンは緑黄色野菜に多く含まれており、赤ピーマンにも含まれています。β-カロテンは、体内に入るとビタミンAに変換されるのが特徴です。β-カロテンは抗酸化作用があり、皮膚や粘膜を丈夫にしたり免疫力を高めたりと重要な働きをしています。(※3)
③ビタミンE
赤ピーマンのビタミンEの含有量は、緑ピーマンの約5倍にもなります。ビタミンEにも強い抗酸化作用があり、体の老化を遅らせる働きがあります。他にも、動脈硬化を予防したりシミやしわの予防をしたりとさまざまな効果が期待できる栄養素です。脂溶性ビタミンなので、油を使う料理で効率よく摂取できます。(※4)
④カプサンチン
カプサンチンは、赤色色素に含まれる栄養素でカロテノイドの一種です。強い抗酸化作用があり、老化を遅らせガンの予防にも効果があります。また、善玉コレステロールを上昇させ動脈硬化を予防する働きもあります。
赤ピーマンの食べ方・活用レシピは?

赤ピーマンは、どのような食べ方をすると美味しく食べれるのでしょうか。赤ピーマンの食べ方とおすすめの活用レシピを紹介するので、参考にしてみてください。
赤ピーマンは生で食べられる!
緑ピーマンを完熟させた赤ピーマンは、緑ピーマンよりも甘みが強く生食にも向いています。みずみずしくフルーティーな味わいなので、サラダやマリネなどにぴったりな食材です。加熱しても美味しく食べることができるので、さまざまな料理に使うことができます。
(*ピーマンが生で食べられるかについて詳しく知りたい方はこちらを読んでみてください。)
①赤ピーマンのさわやかサラダ
赤ピーマン・玉ねぎ・きゅうりを使った、食感の楽しいサラダのレシピです。ドレッシングは市販のものを購入しなくても作ることができるので、参考にしてみてください。赤ピーマンを使うことで、色鮮やかなサラダを作ることができます。
②赤ピーマンのきんぴら
赤ピーマンのみで作る、シンプルなきんぴらです。ナンプラーを入れることで、エスニックな味わいに仕上げることができます。炒めるだけで簡単に作ることができるので、おかずを一品足したいときにおすすめのレシピです。
③赤ピーマンのマリネ
赤ピーマンで、酸味のきいたマリネを作ることができます。赤ピーマンのマリネは、お弁当のおかずや料理の付け合わせにぴったりの一品です。レシピには、調理工程が丁寧に記載されているので参考にしてみてください。
④赤ピーマンのツナマスタード和え
赤ピーマンとツナを使った、簡単副菜レシピです。切った赤ピーマンとツナやマヨネーズを和えるだけで簡単に作ることができるので、料理に一品足したいときにぴったりです。マスタードを入れることで、味にアクセントが出るので試してみてください。
⑤かぼちゃと赤ピーマンのカレー炒め
このレシピは、かぼちゃと赤ピーマンの甘みとカレーのスパイシーさが相性抜群のおかずを作ることができます。10分程で完成するので、時間がない人にもおすすめのレシピです。
赤ピーマンを食べてみよう
赤ピーマンは、苦味が少なく食べやすのでピーマンが苦手な人にもおすすめの野菜です。今回は、赤ピーマンを使ったレシピも紹介しているので参考にしてみてください。さまざまな料理に使うことができる栄養豊富な赤ピーマンを食べてみましょう。