真さばとは?ごまさばとの違いは?旬の時期など特徴や食べ方・レシピのおすすめを紹介!
真さばとはどんな魚か知っていますか?今回は、真さばの旬の時期やブランドの種類など特徴や、ごまさばとの違いを〈見た目・味わい・生息地〉など違いを比較して紹介します。真さばの焼き方や食べ方・レシピのおすすめも紹介するので参考にしてみてくださいね。
目次
真さばとは?どんな魚?

味噌煮や塩焼きにして食べられることの多いさばには、さまざまな種類があります。ここでは、さばの中でも真さばの旬の時期はいつ頃で、どのようなブランドがあるのかなどを紹介します。
真さばの旬の時期
さばは秋の味覚としても知られている通り、真さばの旬は11月〜2月で秋頃から冬にかけてです。真さばの産卵期は4月〜6月で、産卵期は卵に栄養を取られるため脂のノリが悪くなります。産卵期を終えて秋ごろになると、身がふっくらとして脂がのった美味しい真さばを食べることができます。
旬の時期は真さばを一番美味しく食べることができる時期で、漁獲量も増えるため比較的安く購入することができるのでおすすめです。さばにはEPAやDHAの栄養が豊富に含まれており、血液をサラサラにしたり動脈硬化の予防をしたりと健康効果もあるため積極的に食べたい魚です。
真さばの別名・地方名
真さばには別名があるほか、地方によってもさまざまな呼び名があります。
【別名】
・ホンサバ
・ヒラサバ
【地方名】
・ノドサバ:宮城県
・ソコサバ:島根県
・ヒラサバ:静岡県・高知県
・モサバ:広島県
・ヒラス:長崎県
・タックリ:鹿児島県
・グルクン:沖縄県
真さばはさばを代表する魚で、全国各地でホンサバの別名でも呼ばれています。似ている魚のごまさばと区別するために、平な形をしていることからヒラサバと呼ばれることもあります。そのほか、地方で上記のようなさまざまな呼び方をされているのが特徴です。
真さばブランドの種類
真さばブランドの種類には、以下のようなものがあります。
・関サバ
・八戸前沖サバ
・岬サバ
・ひむか本サバ
・松輪サバ
・金華サバ
関サバは、大分県大分市の佐賀関で水揚げされるサバのことで、人気が高く水産品の高級ブランドとして知られています。八戸前沖サバは日本近海で漁獲され、八戸港に水揚げされた青森県のブランドサバで、脂肪分が非常に多く日本一脂ののったサバと言われています。
岬サバは、はなさばと呼ばれる愛媛県のブランドサバで、一本釣りで一尾ごとに大切に釣り上げられるのが特徴です。ひむか本サバは、宮崎県が認証した無投薬で養殖されているブランドサバで、出荷前7日以上は餌を与えず胃を空にすることで肉質が維持されて歯ごたえのあるサバに仕上がります。
ほか、松輪サバは神奈川県三浦市松輪漁港で水揚げされる高級なブランドサバです。松輪サバも一本釣りで釣り上げられ、鮮度を保ったまま出荷されています。金華サバは、金華山沖で漁獲されて石巻港に水揚げされた希少価値の高いブランドサバです。石巻港に水揚げされものの中でも、大型のサバにのみが金華サバとして出荷されます。
真さばとごまさばの違いは?

さばは真さばとごまさばの2つに大きく分けることができますが、真さばとごまさばにはどのような違いがあるのでしょうか。ここでは、見た目や生息地などの違いを詳しく紹介していきます。
①見た目の違い
真さばとごまさばには、見た目に違いがあります。真さばは平サバ・ごまさばは丸サバの別名を持っていることからも想像できる通り、真さばはごまさばに比べて平な形状をしています。
また、ごまさばには腹の表面にごまのような黒い斑点がありますが、真さばには斑点がないもの特徴です。背びれのトゲの本数にも違いがあると言われており、真さばは9〜10本、ごまさばは11本以上あります。このように真さばとごまさばを見分ける方法はいくつかありますが、とても似ているので見分けをつけるのが難しい場合も多くあるようです。
②旬や生息地の違い
真さばの旬は秋頃と説明しましたが、ごまさばの旬は真さばより早く、夏頃に訪れます。12月〜6月に産卵期を迎えるごまさばは、産卵期を終えた夏頃が一番美味しく食べることができます。
生息地に関しては真さばとごまさばで変わらず、日本では全国各地で水揚げされている身近な魚です。海外では朝鮮半島全沿岸・台湾諸島・フィリピン諸島など、日本だけでなく海外にも広く分布しています。
③味わい・脂のノリの違い
真さばとごまさばは、味わいや脂のノリにも違いがあります。真さばはしっかりとした身をしていますが、ごまさばの身は柔らかいのが特徴で、しめさばにする場合はしっかりとした身の真さばを使うのがおすすめです。味噌煮や塩焼きにする場合は、真さばでもごまさばでも美味しく食べることができるでしょう。
真さばは旬になると脂のノリが最高になるのに対し、ごまさばは真さばより脂身が少ないですが、一年中脂がのっています。そのため、ごまさばの味は安定しておりいつでも美味しく食べることができます。一方で、旬ではない真さばは脂がのっていないことがあり、旬以外の時期にはまずいと感じる場合もあるようです。
それぞれ美味しい時期が違うので、旬によって真さばとごまさばを選び分けて購入すると良いでしょう。
真さばの食べ方は?

秋に旬を迎える真さばは、どのような食べ方をすると美味しいのでしょうか。ここでは、鮮度の高い真さばの食べ方や美味しくなる焼き方を紹介します。
真さばは生刺身が美味しい
鮮度が高い真さばは、歯応えがよく脂がのっているので生刺身にすると美味しく食べることができます。ただし、真さばの生刺身には魚に多くみられるアニサキスと言われる寄生虫がついている場合があり、誤って食べてしまうと食中毒を起こす危険があります。
アニサキスの食中毒の症状には、嘔吐や激しい腹痛などがあり、場合によっては重症になる恐れもあるので注意が必要です。アニサキスは魚が生きているうちは内臓に寄生しますが、死んだ後は筋肉へ移動するため、鮮度の良いうちに内臓を取り除くなどの処理を施すことが大切です。
また、真さばに含まれるヒスチジンと呼ばれるアミノ酸によって、ヒスタミン中毒を引き起こす可能性もあります。特に鮮度が低下している真さばは、ヒスタミン中毒を起こしやすくなるため気をつけてください。鮮度や保存状態に注意しながら、美味しい真さばの生刺身をいただきましょう。
(*サバの生食について詳しく知りたい方はこちらを読んでみてください。)
真さばの焼き方のコツ
真さばは焼いても美味しいですが、以下のようなコツを守ることでより美味しく焼くことができます。
・焼く前に真さばに塩を振って臭みをとる
・水分をキッチンペーパーでしっかりと拭き取る
・はじめに皮を下にして焼く
真さばの生臭さを取り除くためには、焼く前に塩を振ると良いでしょう。塩さばの場合は、塩の代わりに酒を振リます。塩を振ると真さばから水分が出るため、しっかりと拭きとるのがポイントです。また、最初に皮を下にして焼くことで香ばしく焼くことができ美味しくなります。
真さばの人気レシピ
真さばを美味しく食べるには、どのようなレシピがあるのでしょうか。ここでは、真さばを活用した人気レシピを紹介します。
①さばの味噌煮
真さばを使って簡単に作ることができる、味噌煮のレシピです。真さばの下処理をしっかりとすることで、真さばの臭みが消えて美味しい味噌煮に仕上がります。骨を取り除いて作ることもでき、子供にも食べやすい味噌煮になります。
②さばの塩焼き
真さばを使った、シンプルな塩焼きのレシピです。レシピには、ジューシーな塩焼きに仕上げるためのコツが丁寧に記載されているので参考にしてみてください。大根おろしやレモンなどを添えて食べると、脂ののった真さばをさっぱりとさせて食べることができます。
③カレームニエル
真さばにカレーパウダーや小麦粉をつけて作る、カレームニエルのレシピです。脂のノリが少ない場合でもムニエルにすることでジューシーになり、小麦粉をつけて焼くことでパリパリとした食感になります。カレーの風味がしっかりとついており、ご飯とも相性抜群です。
真さばを食べてみよう
真さばは日本の各地で水揚げされる身近な魚で、各地で真さばのブランド化もされています。鮮度の良いものは刺身でも食べることができ、脂ののった美味しさを楽しむことができます。今回は真さばの特徴からおすすめのレシピまで紹介したので、旬の時期には脂ののった真さばを食べてみてください。