メルバの意味とは？フランス発祥のデザート？名前の由来・語源なども解説！

お菓子の種類の一つにピーチ・メルバと呼ばれるものがあります。ピーチは桃という意味で想像がつきますが、メルバとはどのような意味でしょうか。まずはメルバがどのようなお菓子であるかや、味わいなどについてみてみましょう。

メルバは、一般的には桃を使ったフランスでも愛されているデザートの「ピーチ・メルバ」を指します。ただし、後ほど詳しく紹介しますが、実はピーチ・メルバはフランスのお菓子ではなくイギリスのロンドン発祥のお菓子です。

しかし、見た目の美しさやフランス発祥であるパフェのような形状から、フランス料理などのレストランではペーシュ・メルバと呼ばれて供されることもあります。

ピーチ・メルバの見た目は、バニラアイスクリームに完熟した桃や桃のコンポートを乗せ、その上から甘いラズベリーのソースがかかっているのが特徴です。形状は本来パフェやサンデーに近いものですが、現在ではピーチ・メルバ風としてカットケーキのような形で販売されていることもあります。

ピーチ・メルバは完熟した桃のコンポートや桃を使用し、バニラアイスクリームを乗せたものであると紹介しましたが、それだけを聞くと非常に甘そうな印象を受けるかもしれません。

しかし、ラズベリーのソースの酸味が加わることで甘酸っぱく爽やかな味わいに変化します。味わいもさることながら、見た目にもラズベリーの紫色が美しく見た目も可愛らしいため、一度食べると病みつきになる人が多数いるようです。

ここからは、メルバの名前の由来と発祥地について紹介します。スイーツの名前にはそれぞれ何かしらの説や意味があるものですが、ピーチメルバについてはどのような由来があるでしょうか。

ピーチ・メルバのメルバの意味は、ネリー・メルバと呼ばれるオーストラリア人のオペラの歌姫の名前から来ています。ロンドンでオペラ「ローエングリン」を講演した際に、ホテルの料理長であるエスコフィエを招待し、その返礼としてエスコフィエがデザートを作ったことがきっかけでした。

ネリー・メルバがそのデザートを気に入り、エスコフィエに何という名前のデザートなのかを聞いたところ「ピーチ・メルバと呼ばせていただければ光栄です」と発言したのが始まりです。さらにその後のパーティーでもゲストに振る舞われ、ピーチ・メルバは世界に広く広まったと言われています。

なお、当時のピーチ・メルバは今のような形ではなく、白鳥をかたどった氷細工や飴細工が飾られていたようです。

歌姫であるネリー・メルバが由来のメルバですが、最近ではピーチメルバ以外にも色々なメルバが登場しています。日本以外に世界各国でもアレンジされたメルバがあり、さらにお菓子以外でもメルバの名前がつくこともあるようですが、どのような食べ物なのしょうか。