メルバの意味とは？フランス発祥のデザート？名前の由来・語源なども解説！

メルバトーストもネリー・メルバに由来するもので、メルバトーストとは、食パンを焦がさないようにカリカリになるまで焼いたものを指します。これはネリー・メルバが柔らかいパンよりも薄くカリカリした食感のパンを好んで食べていたためで、コース料理で出されるパンも薄切りパンを指定していました。日本人の感覚ではラスクに近いものになるでしょう。

メルバトーストの作り方は、普通の食パンの外側がこんがりとするまで焼き、いったん取り出して半分の厚さに切って再び焼くだけです。歯の生え始めた赤ちゃんにもおすすめの一品です。

メルバガーニチャーは、トマトに鶏肉、トリュフ、キノコを煮詰めてヴルーテソースをかけたもののことを指します。ヴルーテソースはフランス料理によく使われるソースで、鶏肉や魚で取った出汁で伸ばしたヴェジャメルソースに近いものですが、日本ではあまり見かけることはないでしょう。

旨味が良く出て美味しそうな料理ですが、この料理もピーチ・メルバを考案したエスコフィエが作ったものです。

スイーツ用のソースの中に、ラズベリーとアカスグリで作った甘酸っぱい味わいのメルバソースと呼ばれるものがあります。ネリー・メルバが好んで食べたかは不明ではあるものの、同じベリーのソースを使うピーチ・メルバと合わせてもおしゃれに仕上がるので、作るのであれば試してみましょう。

日本ではあまりなじみのないソースですが、海外では定番のソースでスイーツ以外にフライなどをディップして食べることもあるようです。

メルバは歌姫「ネリー・メルバ」用のデザートであることが分かりました。また、さまざまな料理に名前がついていることから、いかにネリー・メルバが素晴らしい歌姫であったかもうかがえます。機会があればメルバと呼ばれる料理をぜひ食べてみてください。