ビーフシチューのとろみが足りない原因や対処法は?より美味しくするコツを紹介!
ビーフシチューにとろみが足りない時はどうしていますか?今回は、ビーフシチューが水っぽくなる原因や、とろみをたす方法を紹介します。ビーフシチューをより美味しく作る方法や、ビーフシチューにとろみがつきすぎた場合の対処法も紹介するので参考にしてみてくださいね。
目次
ビーフシチューにとろみが足りない…

牛肉やじゃがいもなどの具材を贅沢に使ったビーフシチューは、カレーと並んで幅広い年代から人気のある料理です。濃厚なコクやとろみが特徴ですが、家でビーフシチューを作ると、とろみが足りず水っぽく仕上がることも多くあります。ビーフシチューにとろみが足りない時は、どのように対処すると良いのでしょうか。
ビーフシチューが水っぽくなる原因

ビーフシチューにとろみが足りない時は、何が原因なのでしょうか。まずは、ビーフシチューが水っぽくなる原因について紹介します。
①煮込み不足
ビーフシチューにとろみがつかない原因として、まず挙げられるのが煮込み時間が足りないことです。ビーフシチューは煮込むことで水分が蒸発してとろみが生まれるため、煮込み不足だと水っぽく仕上がります。ビーフシチューにルーを加えたら、最低でも10分以上は煮込むようにしましょう。なお、弱火でじっくり加熱すると焦げ付きを防ぐことができます。
②元の水分が多い
ビーフシチューに以下のような具材を入れると、水っぽく仕上がることがあります。
・新玉ねぎ
・新じゃがいも
・トマト
・冷凍した牛肉
これらの食材は水分量が多く、加熱によって水分が流出するため、ビーフシチューが水っぽく仕上がる原因となります。水分の多い食材をビーフシチューに入れる際は、煮込む際の水の量を減らして調節しましょう。また、具材を多く入れる場合も水っぽく仕上がりやすいので、煮込む水の量を減らしてみて下さい。
③とろみを防ぐ隠し味を使っている
ビーフシチューの隠し味に以下の調味料を使うと、とろみが付きにくくなると言われています。
・味噌
・醤油
・はちみつ
上記の調味料には、でんぷんを分解する酵素であるアミラーゼが含まれています。ビーフシチューのとろみはルーに含まれるでんぷんが加熱によって糊化することで生まれるものなので、アミラーゼがでんぷんを分解すると、とろみがつかなくなってしまいます。
アミラーゼは20分以上の加熱によって不活性化するため、上記の調味料をビーフシチューに入れる場合は十分に加熱してからルーを加えましょう。なお、カレーやホワイトシチューを作る場合もこれらの調味料を入れると同じ理由でとろみがつかなくなるので、参考にして下さい。
④ふたを閉めっぱなしで煮込んだ
ビーフシチューを煮込む際にふたを閉めていると、水分が蒸発していかないためスープが煮詰まらず、とろみがつきにくくなります。ビーフシチューを煮込む際は、ふたを外した状態で加熱しましょう。なお、具材に早く火を通したい場合はふたを少しずらした状態で煮込むと、水分を逃しつつ熱を閉じ込めることができるのでおすすめです。
ビーフシチューにとろみをたす方法

ビーフシチューをよく煮込んでいるのに、とろみがつかない場合はどのように対処すると良いのでしょうか。ここでは、ビーフシチューにとろみをたす方法を紹介します。
①小麦粉+バターを入れる
ビーフシチューに小麦粉とバターを入れると、とろみをつけることができます。この小麦粉とバターを混ぜたものはブールマニエとも呼ばれ、フランス料理のとろみ付けに使われます。バターを電子レンジなどで温めるか室温に戻してから小麦粉とよく混ぜ合わせ、これを少しずつビーフシチューに加えてください。
バターにはコクや風味を加える効果もあるので、ビーフシチューを美味しく仕上げることができるでしょう。なお、このブールマニエはビーフシチュー以外にもグラタンやカレーなどのとろみ付けに使えます。
②でんぷんを含む食材を擦って入れる
じゃがいもやさつまいものような、でんぷんを多く含む食材をビーフシチューに擦って入れると、小麦粉を加えるのと同じ効果を得ることができます。また、具材としてじゃがいもや豆類を多めに入れることでも、とろみがつきやすくなるのでおすすめです。
なお、じゃがいもなどの芋類に含まれるでんぷんは、小麦粉よりも糊化しやすくとろみが付きやすいと言われています。時間に余裕がある時は、小麦粉を使うよりじゃがいもを擦って入れる方が効果的にとろみがつくでしょう。
③パン粉を入れる
昔はビーフシチューにとろみを付けるために、パン粉を加えていたと言われています。パン粉にもでんぷんが含まれているため、加えることで湖化し、とろみが生まれます。特に、小麦粉のストックがない時はパン粉で代用すると良いでしょう。
ビーフシチューにとろみがつきすぎてしまった時の対処法は?

ビーフシチューに小麦粉やルーを加えすぎると、今度はとろみがつきすぎてしまう場合もあります。ここでは、ビーフシチューにとろみがつきすぎた場合の対処法を紹介します。
ビーフシチューに水溶きの小麦粉を少しずつ入れる
ビーフシチューにとろみがつきすぎても、慌てて水をそのまま入れるのは避けましょう。水分が多くなりすぎて、またビーフシチューが緩くなってしまう可能性があります。ビーフシチューにとろみがつきすぎた時は、小麦粉を水に溶き、少しずつ加えて調節して下さい。
ビーフシチューをより美味しくするには?

ビーフシチューはルーに基本的な作り方が書いてありますが、より美味しく仕上げる方法はあるのでしょうか。ここではビーフシチューの美味しさをワンランクアップさせる方法を紹介します。
ビーフシチューに隠し味を加えるのがおすすめ!
ビーフシチューは隠し味を加えるとワンランク上の美味しさに仕上がります。隠し味には以下のような種類があり、その目的によって使い分けるのがおすすめです。
【コクを加えたい時】
・バター
・生クリーム
・味噌
【深みを足したい時】
・赤ワイン
・ソース
・コンソメ
【甘みを足したい時】
・はちみつ
・ケチャップ
・砂糖
バターなどの乳製品は牛肉との相性が良く、濃厚なコクが生まれます。また、味噌を足すことでもコクが感じられるでしょう。コンソメやソースにはさまざまなスパイスが含まれるため、ビーフシチューの味に深みが出ます。なお、子ども用にビーフシチューを作る際は、はちみつや砂糖などを加えると甘い味付けに仕上がるのでおすすめです。
(*ビーフシチューの隠し味について詳しく知りたい方はこちらを読んでみてください。)
ビーフシチューのプロの味を家庭で再現!
ビーフシチューは調理の方法を工夫すると、とろみを上手に付けることができます。また、隠し味を使うと格段に美味しくなり、家庭でプロの味を再現することができるでしょう。なお、今回紹介した方法は、ホワイトシチューやカレーの調理にも活用できるので、参考にして下さい。