あさりの口が開かない原因は?死んでる?食べられるかの見分け方を紹介!
あさりの口が開かない原因を知っていますか?しんでいるのでしょうか?今回は、あさりの口が開かない原因と対処法を〈砂抜き中・冷凍後〉別に紹介します。そのほかに、冷凍あさりのレシピのおすすめも紹介するので参考にしてみてくださいね。
(このページにはPRリンクが含まれています)目次
あさりが開かない…死んでる?
あさりの砂抜きをする時や加熱調理をする際に、あさりの口が開かないことがあります。口が開かないあさりは死んでいるといった説がありますが、これは本当なのでしょうか。ここではまず、あさりの口が開く仕組みについて解説します。
あさりの口が開く仕組み
あさりの口が開かない原因は、砂抜きをする際と加熱する際とで異なります。あさりを砂抜きする際に塩水に漬けると口を開くのは、呼吸することによって砂を吐き出すためです。これに対して、砂抜き済みのあさりが加熱によって口を開くのは、あさりの貝殻の内側にある貝柱と靭帯が関係しています。
あさりの蝶番(ちょうつがい)の一部である靭帯には殻を開く働きがある一方で、貝の中の貝柱はタンパク質の成分によって2枚の貝殻に張り付き殻を閉じる役割があります。あさりを加熱すると、タンパク質のもつ接着力が低下するうえに貝柱が収縮して貝殻から剥がれ、靭帯の作用によってあさりの口が開く仕組みです。
あさりの口が砂抜きで開かない時の原因と対処法
あさりを砂抜きする際には呼吸によって口を開くと紹介しましたが、砂抜きの際にあさりが口を開かないのはなぜなのでしょうか。砂抜きしたあさりの口が開かない原因と対処法について解説します。
①死んでいる
砂抜きしても口が開かないあさりや初めから口を開けたままのあさりは、既に死んでいる場合がほとんどです。あさりなどの貝類は死ぬと貝柱の殻を閉じる力が失われて蝶番の力が勝り、死後時間が経過すると死後硬直が解けて口が半開きになります。このような状態になった死んだあさりは食べられないと覚えておきましょう。
②砂抜きの水が悪い
あさりの口が開かないのは砂抜きに使う水が原因である可能性もあり、あさりの砂抜きには以下のような水を使うことが重要です。
・海水と同じくらいの塩分濃度の塩水
・適温の水温の水
あさりを砂抜きする場合は、海水と同じくらいの約3%の濃度の塩水を用意してください。300mlの水に対して約小さじ1と1/2杯の塩を溶かすと、3%の濃度の塩水が作れます。
この濃度の塩水に漬けてもあさりが口を開かないのは、水が冷たすぎて殻を閉じている可能性が高いです。あさりが砂を吐くのに最適な水温は15℃から20℃程度で、冬の季節は塩水を室温に置くとこのくらいの水温になります。
③砂抜き時の環境が悪い
あさりの砂抜きをする際には以下のような環境で行わなければならず、砂抜き時の環境が悪いとあさりが口を開かないことがあります。
・適度な室温と水温
・あさりが半分つかる程度の水量
・暗く静かな場所
あさりは25℃以上の環境で死ぬ性質があるため、夏の暑い季節にあさりの砂抜きをする際には水温が高くなり過ぎないようにしてください。夏にあさりの砂抜きをする場合は、クーラーの冷房を塩水に漬けたあさりに当てると良いでしょう。
あさりは夜行性であるため、薄暗く静かな場所に置くとあさりがリラックスして砂を多く吐き出します。あさりの殻にかぶるほどの塩水にあさりを漬けるとうまく呼吸ができず窒息する恐れがあるため、あさりが半分漬かる程度の塩水に漬けて砂抜きをしましょう。
塩水につけたあさりを新聞紙で覆って暗くすると砂抜きが促されますが、この際に新聞紙で密封するとあさりが呼吸できなくなるため注意してください。
(*あさりが砂抜きで開かない原因について詳しく知りたい方はこちらの記事を読んでみてください。)
冷凍あさり(砂抜き済み)が開かない時の原因と対処法
砂抜きをした冷凍あさりを加熱調理した時に、あさりの口が開かないことがあります。砂抜き済みの冷凍あさりの口が開かない原因と対処法について解説します。