ホンオフェとは?エイの発酵食品?味・臭いなど特徴や作り方も解説!
ホンオフェを知っていますか?世界で2番目に臭い料理として有名ですね。今回は、<味・食感・臭い>などホンオフェの特徴を紹介します。そのほかにも、ホンオフェの作り方やどこで購入できるのかも紹介するので参考にしてみてくださいね。
目次
ホンオフェとは?どんな料理?
ホンオフェという言葉を聞いたことすらない人もいるかもしれませんが、ホンオフェは料理の名前です。ここではホンオフェがどのような料理なのかを紹介します。
ガンギエイを発酵させた韓国料理
ホンオフェとは、ガンギエイという魚を刺身や切り身にして壺などの中で4~10日ほどかけて発酵させて作る韓国料理です。韓国語でホンオはガンギエイ、フェは刺身を意味し、漢字では洪魚膾と表記され、日本語ではこうぎょかいと読みます。
韓国南西部にある全羅南道と言う地区の郷土料理で、地域によっては冠婚葬祭に必要不可欠な高級料理の一つとされています。
ホンオフェは世界で2番目に臭い食べ物とされている
ホンオフェの一番の特徴は、何よりもその強烈な臭いです。ホンオフェを食べる習慣のある韓国でも100人が食べると、100人中98人が気絶寸前、2人が死亡寸前になると言われるほど臭いが強烈です。臭いの種類としてはアンモニア臭になり、世界で2番目に強いと言われる6230Auの強い臭さを持っています。
このAuはアラバスター単位と言い、アラバスターと呼ばれる機械で測った臭いの強さを表す数値です。日本では臭い食べ物としてくさやが知られていますが、焼き立て状態のくさやでも1267Auになり、ホンオフェはくさやの5倍の臭さになります。また、納豆は452Auであることを考えると、ホンオフェは非常に臭いことが想像できるでしょう。
(*世界のゲテモノ料理や臭い食べ物について詳しく知りたい方はこちらの記事を読んでみてください。)
ホンオフェはどんな味わい・臭いがする?【口コミ】
臭いが強すぎて食べられないと言う人が多いホンオフェですが、実は食べると意外にも病みつきになる人もいます。ここではホンオフェはどんな味や食感があり、具体的にどのような臭いがするのかを解説します。
ホンオフェはコリコリ食感
ホンオフェは臭さに注目が集まりがちですが、コリコリした食感があり、食味に関しては格別とされています。さっぱりとしているものの、噛めば噛むほどに発酵食品ならではの風味が出てきて美味しいようです。
また、ホンオフェは朝鮮半島で作られる醸造酒のマッコリに合うことでも知られています。ホンオフェと豚肉あるいはキムチを一緒に包んで食べる料理をサマプと言い、これを強めのマッコリと一緒に食べることを一部の食通はホンタクと呼んでいるそうです。
食べてみるわ!札幌に沖縄料理屋あるかな?w
— Pོ-やな@札幌在住となりました (@Hy_Pyana) September 15, 2018
「ホンオフェ」って言うエイの刺身を発酵させた料理!すげぇアンモニア臭!コリコリしているけど、掃除されていないトイレの中で食べているみたいだったw pic.twitter.com/M9iYfMBBLH
【韓国マニアックグルメ】ホンオフェ(エイの刺身)エイを発酵させ強力な臭気を放つ刺身。臭いは納豆の14倍とウィキには書いてある。これを2〜3年漬けた発酵マンマンのキムチと一緒に食べる。エイの歯応えのある食感と舌が痺れる感覚が醍醐味。かなりクセがあるけど、自分は割といけた! pic.twitter.com/fkbP5sSWG3
— yuta (@yutakaDX) November 10, 2019
ホンオフェは味よりも強烈なアンモニア臭がする
ホンオフェの味は絶品とはいえ、食べるのに問題なのが臭いです。口コミなどではホンオフェの臭いについて、このような声が多くみられます。
・突き刺さるアンモニア臭
・トイレの臭い
・深呼吸すると失神しそう
・最強
・気絶しそう
・鼻が痛い
ホンオフェが発する臭いは激しいアンモニア臭のため、トイレをイメージする表現が多いです。慣れない人には相当に厳しい臭いですが、臭いを克服すると、コリコリの食感が美味しく珍味として病みつきになる人が多いのも事実です。
高田馬場の韓国料理屋「にっこりマッコリ」
— じんたが食べるだけ (@j_love_eating) January 26, 2019
念願の、世界で2番目に臭い食べ物、ホンオフェを食しました!!
思ったよりいけたけど、「夏の日のキャンプ場の男子便所に落ちている、散々小便をかけられたトイレットペーパーを口に含んだ気分」とは
言い得て妙だ(¯―¯) pic.twitter.com/iZxmv5bWPS
生まれて初めて #ホンオフェ #홍어회 を食べた。口に入れた瞬間はどうってことないが、噛めば噛むほどアンモニアの凄い臭いが鼻の奥に登ってきてとにかく凄かった。 #koreanfood # pic.twitter.com/hkAQyS0cbx
— 𝚝𝚊𝚔𝚊𝚖𝚒 𝚝𝚘𝚛𝚊𝚘 𝑓:(🧼,👏)→☕️³⁶⁵ (@kuromoyo) December 3, 2019
ホンオフェの作り方は?
ホンオフェは、その強烈なアンモニア臭に耐えられるのであれば、エイを手に入れれば自ら作ることも可能です。ここではホンオフェの作り方を紹介します。
材料
・ガンギエイの身
・キッチンペーパー
・サランラップ
・新聞紙
・クーラーボックス
作り方・手順
作り方としてはシンプルですが、発酵をさせるため日にちが多少必要です。
①ガンギエイの内臓を取り除く
②ガンギエイの身を適度なサイズに切り、キッチンペーパーで包む
③②をサランラップで包む
④クーラーボックスの中に新聞紙を丸めた状態で敷き詰めて、③を中に入れる
⑤クーラーボックスのフタを閉め、暖かい日は2~3日ほど、寒い日は7日ほど放置する
本格的な方法はワラや松葉を使いますが、用意が大変なため身近にあるもので作っています。作る時のポイントとして、内臓は臭いが強くなってしまうため取り除いた方が良いです。また、量が多い場合は、新聞紙と交互に重ねた方が良いです。気温などによって発酵具合が変わるため、毎日臭いを嗅いだり様子を見たりして発酵が済んだかどうかを判断してください。
取り出した後は冷蔵庫に入れておくと長期保存できますが、臭いが他に移ってしまう心配があるため保管状態には気をつけましょう。
ホンオフェはどこで購入できる?
ここまで作り方についても説明しましたが、実際にはエイを手に入れることすら難しいかもしれません。そんな時は出来上がったホンオフェを購入する方が早いでしょう。ここでは、ホンオフェを購入できる場所を説明します。
東京の新大久保で食べられる
新大久保には韓国料理店が多数あり、ホンオフェを扱っているところもあります。しかし、臭いが強く表立ってアピールできる料理ではないからか、そのほとんどが店の看板メニューやおすすめ料理として記載はしていません。ホームページにも記載が無い場合が多いので、口コミなどを参考にしてお店に行ってみてください。
ホンオフェは通販でも購入できる
ホンオフェはスーパーなどで手に入れることは基本的に不可能なので、どうしても手に入れたい場合は通販を活用することをおすすめします。下記の商品名は刺身になっていますが、中身はホンオフェなので是非チェックしてみてください。
ホンオフェを食べてみては?
ホンオフェはエイを発酵させて作るため、アンモニア臭が強すぎて食べるまでのハードルは高い食品です。しかし臭いを超えると格別な美味しさがあり、食べてみるとその美味しさの虜になってしまう人が後を絶ちません。興味のある方は、一度ホンオフェを食べてみましょう。