菊座かぼちゃとは?切り口の菊形が特徴?食べ方・レシピのおすすめも紹介!
かぼちゃの品種「菊座かぼちゃ」を知っていますか?切り方によっては切り口が菊の花に見えるのが特徴の品種です。今回は、「菊座かぼちゃ」の〈味わい・食感・見た目〉など特徴や、旬・収穫時期や産地なども紹介します。<煮物>など「菊座かぼちゃ」の食べ方・レシピのおすすめも紹介するので参考にしてみてくださいね。
目次
菊座かぼちゃの産地
現在では、菊座かぼちゃなどの日本かぼちゃは栽培が減って伝統野菜として栽培されています。寒さに弱いため暖かい地域で栽培されることが多く、地元で消費されるものがほとんどです。
内藤かぼちゃと呼ばれる菊座かぼちゃは栽培量が少なく市場にはなかなか流通していませんが、東京の小平が産地として作られています。また、小ぶりの小菊かぼちゃも産地が限定されていて生産量は少なく手に入りにくいかぼちゃですが、福島県の会津や石川県、福井県の能登が主な産地です。
菊座かぼちゃの他に菊の形のかぼちゃはある?
特徴的な菊の形のフォルムを持つ菊座かぼちゃですが、同じように菊の形に育つ品種のかぼちゃは他にもあるのでしょうか。ここでは、3種類の菊座型かぼちゃの特徴や栽培地、料理なども紹介します。
①小菊かぼちゃ
真上から見ても、輪切りにした断面も菊の花のような形の小菊かぼちゃは、外皮の濃い緑色が完熟すると赤みを帯びたオレンジ色に変わる過程も菊座かぼちゃと同じです。小菊かぼちゃは手のひらサイズで、会津や石川、福井の伝統野菜として栽培され、主に関西市場に出荷されます。
小菊かぼちゃは、ほのかな甘みと水分が多く粘性な肉質が特徴で日本料理によく使われるかぼちゃです。また、長時間調理でも煮崩れせず、甘みが増して味わい深くなります。
(*小菊かぼちゃについて詳しく知りたい方はこちらの記事を読んでみてください。)
②神田小菊
神田小菊は果梗下がはっきりとへこんだ腰高の菊座型で、外皮表面に均一に溝が走る整った形をしている小型のかぼちゃです。濃黄色の果肉は独特のさわやかな風味と絶妙な甘みがあります。淡泊な果肉は煮崩れしにくいので煮物に向いており、濃い出汁と醤油で炊いて味をしみ込ませるのが美味しいかぼちゃの煮物に仕上げるポイントです。
神田小菊は、水田利用のハウストンネル栽培などで作られています。高級料亭などで使われている神田小菊は高級品種であまり出回りません。しかし、かぼちゃは土質の適応性が広く、吸肥力や耐乾性に強いので家庭菜園などでの自然栽培が可能です。種まき適期は3月~4月で収穫までは約2か月かかり、ツルが十分萎びて来るのが目安になります。
③白皮砂糖
白皮砂糖は菊座かぼちゃと同じ菊座型をしていて、完熟するとベージュ色の外皮になるかぼちゃです。中身は鮮やかな黄色い果肉で、切った瞬間から甘い香りが漂います。味は名前のとおり甘く、日本かぼちゃの中では甘みが強い方です。皮まで食べられるかぼちゃで、水分が多く加熱するとしっとりとした食感になりポタージュやスイーツなどで美味しく頂けます。
日本で古くから栽培されてきた日本固有の品種ですが、今では瀬戸内海の小さな島などで伝統野菜として栽培されています。一般の流通にはほとんど乗ることのない、希少な野菜です。
菊座かぼちゃの美味しい食べ方・料理レシピは?
水分が多くて粘性の高い菊座かぼちゃには、どのような調理法があるのでしょうか。ここでは、菊座かぼちゃの美味しい食べ方と料理レシピを3つ紹介します。