玉ねぎの表面に黒い粉・すす…カビ?取れば食べられる?予防策や腐敗との見分け方も紹介!
【Awaji Hapinico Farm監修】玉ねぎに黒い粉・すすのような物がついていたことはありませんか?実は黒カビ病によって出来たカビです。今回は、玉ねぎの黒いカビの毒性や取れば食べられるのかを、腐敗で食べられない状態との見分け方とともに紹介します。玉ねぎの黒いカビが発生するのを予防・対策する方法や、黒い以外のカビについても紹介するので参考にしてみてくださいね。
目次
玉ねぎの黒カビは対策・予防できる?
玉ねぎの表皮につく黒いものの原因が黒カビ病とわかれば、病気にならないように予防することもできそうです。ここでは自宅でできる、黒カビ病対策について説明します。
玉ねぎの黒カビが発生しにくい保存方法
玉ねぎの黒カビが発生しにくくなる保存方法は、以下の通りです。
・茶色い皮がついた状態にする
・風通しのよい冷暗所で保存する
・湿度が高い時には扇風機などで風を送る
・風通しのよい軒先に吊るす
・湿度の高い野菜室ではなく冷蔵室で保存する
玉ねぎは高温多湿の状態に置かれると、黒カビが発生しやすくなります。また新玉ねぎのように水分の多いものは、皮付きのまま冷蔵庫で保存すると傷みやすいです。乾燥させた状態で常温保存させれば、2ヶ月持たせることも可能なので実践しましょう。
また、新玉ねぎのように水分の多いものは、キッチンペーパーや新聞紙で一つずつ包み、ジップロックなどに入れて冷蔵庫で保存することで、傷みにくくなります。
(*玉ねぎの保存方法について詳しく知りたい方はこちらを読んでみてください。)
玉ねぎには黒以外のカビが生えることも…?
玉ねぎにつくカビは黒カビだけではありません。黒カビは表皮につくので中身は食べられますが、他のカビも同様なのかが気になるところです。ここでは、玉ねぎにつく黒カビ以外のものについて説明します。
①白カビ
出典: @chihorin29
玉ねぎには、フザリウム・オキシスポルムと呼ばれる白カビがつくことがあります。白カビは特に軒先に吊るされている玉ねぎに多く見られますが、これはこの白カビが土壌に生息しているからです。白カビがついた玉ねぎは根の部分から腐り始め、やがて実が乾燥するあるいは水っぽくなります。
白カビがつくと、マイコトキシンと呼ばれるカビ毒が発生します。白カビがついた玉ねぎは、加熱調理してもマイコトキシンの毒性は変わらないので食べられません。また白カビがついて腐敗する過程で強烈な臭いを放つので、すぐに処分しましょう。
②青カビ
玉ねぎに見られる、青または緑のようなものは青カビです。ペニシリウム属に分類される青カビは、発生して間もない時期であればその部分を取り除けば食べることができます。しかし玉ねぎが柔らかくなっている場合や、色が白から透明に変色している場合は食べてはいけません。
玉ねぎに黒カビが生えてもすぐに捨てないで!
今回は、玉ねぎの黒いカビの毒性や取れば食べられるのかを、腐敗で食べられない状態との見分け方とともに紹介しました。玉ねぎについた黒カビは表皮につくので、取り除けば中身は食べられます。中身に黒カビがついていてもその部分を取り除けば食べられるので、捨てずに調理して食べることをおすすめします。