「どてかぼちゃ」の意味・語源は?使い方を例文で!野菜を使った比喩表現も紹介!
「どてかぼちゃ」の意味を知っていますか?方言でしょうか?今回は、どてかぼちゃの意味・由来や、「ハロウィンカボチャ」の別名に使われる理由なども紹介します。「おたんこなす」など、どてかぼちゃ以外に野菜を使った比喩表現も紹介するので参考にしてみてくださいね。
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どてかぼちゃの意味とは?方言?
どてかぼちゃという言葉を1度は耳にしたことがある人は多いかもしれませんが、一体どのような意味を持つ言葉なのでしょうか。ここではどてかぼちゃの言葉の由来や類語など例を挙げながら紹介します。
どてかぼちゃは「役立たず」を意味する比喩表現
どてかぼちゃは「役立たず」を意味する比喩表現で、その使用例は以下の通りです。
・休みの日さえ家事を手伝わないなんて、あの人はどてかぼちゃだ
・事実であってもどてかぼちゃとは言い過ぎだ
・修理してもすぐ壊れてしまう。まるでどてかぼちゃのようだ
どてかぼちゃは小さく痩せていて、美味しく食べられないかぼちゃを表す言葉であることから「役に立たないもの」「どこにでもいる」「半端者」を表す比喩表現となっています。対象の人や物を悪く言う表現なので、使う場面には十分注意しましょう。
どてかぼちゃの意味の由来
どてかぼちゃの語源は土手で育てられたかぼちゃに由来しています。現在かぼちゃはそのほとんどが畑で育てられていますが、昔は川の土手に自生するかぼちゃもありました。しかし、土手で自生したかぼちゃは陽が当たりづらいため形も小さく、味も美味しくないものばかりだったようです。
このように、土手で自生したかぼちゃは痩せて美味しくないということから「役立たず」「半端なもの」という比喩に使われるようになりました。また、土手のかぼちゃは場所を選ばずどこにでも自生するため「どこにでもいる」という意味でも用いられています。
どてかぼちゃの類語
どてかぼちゃは対象のものを悪く言う表現ですが、他にも似た意味を持つ以下のような類語があります。
・金食い虫
・無用の長物
・すっとこどっこい
金食い虫は「利益を生まないのに費用ばかりかかる」ものを表す言葉です。虫を使った比喩は他にもありますが、虫は体の構造が単純で小さいことから、下等生物に擬える形で悪いことの喩えに用いられる場合が多いです。
無用の長物は「役に立たずかえって邪魔になるもの」を表す表現で、どてかぼちゃよりも強い意味合いで用いられます。また、すっとこどっこいは「間抜け、馬鹿な人」という意味で用いられる言葉で、裸同然の格好で徘徊する間抜けな人を罵ったことが由来です。
どてかぼちゃは「ハロウィンカボチャ」の別名として使われることも
どてかぼちゃは「ハロウィンカボチャ」として知られるアトランティック・ジャイアントの別名として使われることもあります。このかぼちゃの別名には以下のようなものもあります。
・おばけかぼちゃ
・ジャンボかぼちゃ
アトランティック・ジャイアントはペポカボチャの一種で、この呼び名は学名ではなく大きな実がなるかぼちゃの総称です。その実は大きさ180cm、重さ800kgを超えることもあります。果肉は水っぽく食用に不向きなため、観賞用として楽しまれることも特徴です。
(*おばけかぼちゃについて詳しく知りたい方はこちらを読んでみてください。)
どてかぼちゃ以外に野菜を使った比喩表現はある?
人やものを野菜に喩えた表現は、どてかぼちゃの他にどのようなものがあるでしょうか。ここではどてかぼちゃ以外の野菜を使った比喩表現を紹介します。
①おたんこなす
野菜を使った比喩表現に「おたんこなす」があり、使用例は以下の通りです。
・何度言っても通じないなんて、このおたんこなす
「間抜け」や「出来損ない」をなすに喩えた表現におたんこなすという言葉があります。おたんこなすの由来は諸説ありますが、おたんこなすは漢字で書くと「御炭鉱茄子」となり、炭鉱付近で採れたなすは売り物にならないということが語源とされています。