フリカッセとは?シチューとの違いは?意味・語源や作り方・レシピも紹介!
フリカッセとは何か知っていますか?フランスの煮込み料理です。今回は、フリカッセの特徴やフランス語での意味・語源に加え、シチュー(ブランケット)との違いを紹介します。作り方やアレンジレシピも紹介するので参考にしてみてくださいね。
(このページにはPRリンクが含まれています)目次
フリカッセとはどんな料理?意味・語源は?
ビストロなどではフリカッセと呼ばれる料理が提供されることがありますが、フリカッセとはどのような料理なのでしょうか。ここでは、フリカッセとはどのような料理なのか、名前の由来を交えながら紹介します。
フリカッセはフランスの煮込み料理
フリカッセとは、フランスでよく作られている煮込み料理の一種です。タマネギなどの野菜と鶏肉を一緒に炒め、コンソメやブイヨンで味付けして時間をかけて煮込んだ後に、生クリームを加えて仕上げます。元々はウサギや山羊の肉を使うこともありましたが、現在は鶏肉で作る方法が支流です。
フランスにおけるフリカッセの作り方は各家庭によって異なり、カレー粉やケチャップを使って味や色をつける場合もあるようです。
フリカッセの意味・語源はフランス語で「白い煮込み」
フリカッセの意味・語源は、フランス語で白い煮込みを意味します。バターで玉ねぎなどの具材を時間をかけて炒めて焦げないように調理し、白く仕上げるのが特徴です。フリカッセの元々の語源は、フランス語で炒めることを意味するfrireと、壊すことや細かく切ることを現すcasserの複合語だと言われています。
フリカッセとシチュー(ブランケット)との違いは?
フリカッセは生クリームを使ったソースで煮込んで作るため、見た目はシチューによく似ていますが、両者にはどのような違いがあるのでしょうか。ここでは、フリカッセとシチュー(ブランケット)の違いについて説明します。
フリカッセは煮込む前に肉を炒めるという違いがある
フリカッセとシチュー(ブランケット)は、煮込む前に肉を炒めるかどうかが異なります。フリカッセは肉の肉汁や旨味を逃がさないように、ソースで煮込む前に表面を焼き固めます。一方で、シチュー(ブランケット)を作る際は肉を炒める工程はなく、ソースで具材を煮込んで作るのが特徴です。
シチュー(ブランケット)は具材の旨味が溶け込んだスープを味わうものであるのに対して、フリカッセは肉の旨みを楽しむものとして捉えられています。
フリカッセの基本的な作り方は?
フリカッセを作る際には仕上がりを白くするために、焼く際に色が出にくい鶏肉を使うのが一般的です。ここでは、基本のチキンフリカッセの作り方を紹介します。
チキンフリカッセの材料
(2人分)
・鶏肉…1枚
・塩…適宜
・胡椒…適宜
・サラダ油…大さじ1
・玉ねぎ…1/4個
・マッシュルーム…4個
・かぶ…1個
・バター…10g
・薄力粉…10g
・チキンブイヨン…250ml
・白ワイン…50ml
・生クリーム…80ml
チキンフリカッセの作り方・手順
基本的なチキンフリカッセの作り方は、以下の通りです。
1.玉ねぎはみじん切りにし、他の野菜は一口大に切る
2.鶏肉を一口大に切り、焼く直前に塩胡椒をふる
3.鍋にサラダ油を熱し、鶏肉を皮面から入れる
4.鶏肉に焼き色が付き過ぎないようにしながら、弱めの中火で両面を焼く
5.鶏肉を一度取り出し、余分な油をふき取った後に玉ねぎを炒める
6.玉ねぎが半透明になったら他の野菜と鶏肉を戻し入れ、炒める
7.火を弱め、薄力粉・バターを入れ、ダマにならないように馴染ませながら炒める
8.ブイヨン・白ワインを入れ、アクを取り除きながら中火で煮込む
9.生クリームを加え、塩胡椒で味を整えて完成
フリカッセで使用する鶏肉は、もも肉でも胸肉でも構いません。炒めた鶏肉と野菜にバターと薄力粉を加えてスープや生クリームで溶きのばすことによって、ホワイトソースのような味わいに仕上がります。
スープが白く仕上がるような具材を選ぶのが一般的ですが、にんじんやポロネギなどの具材を入れたり、卵黄を最後に加えてコクを出したりする作り方もあります。