怖い蓮(ハス)の実は高栄養価?効果・効能は?味わいや食べ方・レシピを紹介!
蓮(ハス)の実の正体を知っていますか?怖い・気持ち悪いと有名ですね。今回は、蓮の実の栄養価や効果・効能のほか、味わい・食感や食べる際の戻し方も紹介します。蓮の実の美味しい食べ方・レシピも紹介するので参考にしてみてくださいね。
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蓮(ハス)の実とは?見た目は怖いし気持ち悪い?
蓮の実は、中国や台湾、ベトナムなどのアジアでよく食べられる食材です。蓮の実は、見た目が怖くて気持ち悪いと感じる人も多く、ネット上でもよく話題になっています。ここでは、蓮の実の正体や見た目について解説します。
蓮の実の正体は「れんこんの花の実」
蓮の実とは、れんこんの花が咲いた後にできる実のことです。食用とするれんこんは蓮の地下茎が肥大化した部分で、花が咲いた後に地上に種のような蓮の実が生ります。蓮の花は夏ごろに咲き、秋になると花が枯れて花托が分厚く肥大化します。
花托の中に実が生ると、大きくなるにつれて通気口ができ、中心に緑色の大きな実が育つのが特徴です。この状態の蓮の実は皮が柔らかく、果肉はクリーム色をしていますが、乾燥させると表面が黒くなり虫や目が並んでいるような見た目に変化します。
蓮の実ができる花托は大きく楕円形に広がり、複数の穴が開くためハチの巣のようにも見えます。そのため蓮は蜂巣(ハチス)と名付けられ、次第に名前が省略されて蓮の名で呼ばれるようになった説が有力です。
蓮の実が怖い・気持ち悪いという意見
出典: @bajiru
蓮の実を見ると、ぶつぶつした実が丸く集まっていて多くの人が怖い・気持ち悪いと意見しています。最近は蓮の実をコラージュした画像が出回ることもあり、より気持ち悪さを感じる人も多いようです。蓮の実に怖さや気持ち悪さを感じるのは、集合体恐怖症(トライポフォビア)ではないかと考える人もいます。
集合体恐怖症とは、小さなぶつぶつしたものが密集している様子に著しく恐怖を感じる疾患です。単に気持ち悪さを感じる程度であれば問題はありませんが、集合体恐怖症を患っている人は震えや呼吸困難などの症状が出ることもあるようです。
集合体恐怖症についてはまだ解明されていないことも多いですが、ぶつぶつしたものが集まった集合体に対する嫌悪感は多くの人が少なからず抱く感情であることが判明しています。人間の進化の過程でそのような感覚が身についたのではないかと推測されており、蓮の実を気持ち悪いと感じるのは当然とも言えるでしょう。
Twitterの口コミ
気持ち悪いし怖いので嫌いです。蓮の実を平然と剥いている妻、きょうの昼ごはんは蓮の実ご飯でした。ごちそうさまでした。
Twitterの口コミ
道端に蓮の実が綺麗に咲いてた!
しかし相変わらず気持ち悪いなw
枯れる前の方がもっと気持ち悪いけど🤢
蓮の実の栄養価や効果・効能は?漢方の歴史も?
蓮の実は見た目が気持ち悪く、食材として利用しにくいイメージがあります。蓮の実は栄養価も高く、中国では漢方として活用されていた歴史があるようですが、これは本当なのでしょうか。ここでは、蓮の実の栄養価と効果や効能、漢方の歴史について説明します。
①整腸効果・便秘予防
蓮の実には食物繊維が豊富に含まれており、便秘対策や腸内環境を整える働きがあります。乾燥した蓮の実の100gあたりの食物繊維量は10.3gで、食物繊維が豊富なことで有名なごぼうの約2倍にも及びます。
食物繊維は腸内で水を含んで便の量を増やし、腸の蠕動運動を刺激して排便を促すことで、便秘の予防のほかデトックスにも役立つ栄養素です。さらに食物繊維には善玉菌を増やす働きもあるため、腸内環境の改善にも効果的です。ただし、蓮の実に含まれる食物繊維を摂取し過ぎると下痢の原因になることもあるので、食べ過ぎないように注意してください。
また、蓮の実には精神や自律神経のバランスを整える効能があります。自律神経が安定してバランスが整うことで胃腸の機能がよくなるため、下痢や便秘、胃腸障害の改善効果も見込めるでしょう。中国薬膳でも蓮の実は脾臓の働きを補い、弱った腎臓を回復させる作用があると信じられています。
②むくみ解消
蓮の実に豊富に含まれるカリウムは、むくみを解消する効能があります。カリウムは体内の余分な塩分を排泄し、水分量を調節する働きがある栄養素です。乾燥した蓮の実には100gあたり1300mgものカリウムが含まれており、これはキュウリのおよそ6倍に相当します。
カリウムを摂取すると水太りが解消されて体重の減少が見込めるうえに、食物繊維との相乗効果でデトックス効果も期待できるでしょう。また、カリウムで体内の余分な塩分を排泄することで血液中の塩分濃度が低下するため、塩分の摂り過ぎによる高血圧を改善する作用も見込めます。
③疲労回復
蓮の実には、疲労回復の効能があるビタミンB1も豊富に含まれています。乾燥した蓮の実100gあたりのビタミンB1の含有量は、およそ0.44mgです。ビタミンB1には糖質のエネルギー代謝を助け、体内にあるブドウ糖を分解してエネルギーに変換するため、疲労の回復に役立ちます。仕事や勉強などで疲れた時に、蓮の実を食べると疲れが取れるでしょう。
中国では2000年以上も前から、蓮の実が倦怠感を改善するための漢方として使われていました。中国では蓮の実を乾燥させた生薬を蓮肉(れんにく)、代表的な漢方処方は清心蓮子飲(セイシンレンシイン)と呼ばれています。蓮の実は中国で「百年を経た蓮の実を食すると髪黒くして老いず」と紹介されるほど、体によい効能があると信じられています。