怖い蓮(ハス)の実は高栄養価?効果・効能は?味わいや食べ方・レシピを紹介!
蓮(ハス)の実の正体を知っていますか?怖い・気持ち悪いと有名ですね。今回は、蓮の実の栄養価や効果・効能のほか、味わい・食感や食べる際の戻し方も紹介します。蓮の実の美味しい食べ方・レシピも紹介するので参考にしてみてくださいね。
目次
蓮の実に含まれているカルシウムは、骨の形成に欠かせない栄養素です。カルシウムは人の体に最も多く存在するミネラル分で、骨を丈夫にする働きがあるだけでなく、精神を安定させる効能もあります。また、筋肉の収縮にも不可欠な栄養素なので、蓮の実は骨を強くして筋肉をつけたい人にも最適な食材だと言えるでしょう。
カルシウムを摂取して骨を丈夫に保つことで、骨粗しょう症を予防する効果も期待できます。カルシウムのほかにも、蓮の実には骨を作る材料となるリンも豊富に含まれているので、骨を健康に維持するのにも役立ちます。
中国の漢方では、古くから蓮の実を女性ホルモンを活性化させる生薬として、薬膳では婦人病の改善効果がある食べ物として活用されてきました。女性ホルモンが減少すると、骨がもろくなるうえに骨粗しょう症のリスクも高まります。カルシウムも補給でき、女性ホルモンの働きもよくする効能がある蓮の実を食べると、健康的に年齢を重ねることができるでしょう。
蓮の実の取り出し方は?収穫時期はいつ?
蓮の実は蓮の花が開花した後およそ3週間で肥大化し、収穫時期を迎えます。蓮の実の収穫時期は地域や気候によって異なりますが、7月下旬から8月上旬ごろの夏の季節に収穫されることが多いです。
収穫時期になると、花托に空いた大きな通気口から一つずつ実を取り出して収穫します。蓮の実は、収穫時期を迎えた後にも成長して落下していくのが特徴です。蓮の実が落下する前に収穫する必要があるため収穫時期が短く、収穫時にれんこんを傷つけるリスクもあるので、非常に難しい作業です。
収穫時期を迎えた蓮の実は隙間がないほど固く詰まっているので、花托を傷つけずに取り出すのは繊細さが求められます。収穫した蓮の実は陰干ししてよく乾燥させるのが一般的で、十分に乾燥させた蓮の実は、冷蔵庫で保存すると1か月ほど日持ちします。
蓮の実の味わい・食感は?美味しい?
蓮の実は体によい効果・効能があり中国薬膳でも用いられる食材ですが、その味わいはどのようなものなのでしょうか。ここでは、蓮の実の味わいや食感を、実際に食べたことがある人の体験談を交えながら紹介します。
蓮の実は苦味があり食感はナッツに似ている
蓮の実には苦味があり、食感は生のナッツに似たほくほくとした口当たりがあります。乾燥させた蓮の実は銀杏やひよこ豆より一回り程度大きく、穀物やナッツのような風味に加えて栗や生の落花生のような優しい甘みのある味わいです。
蓮の実の中心にある胚芽には独特の苦みがあり、胚芽ごと食べるとクセのある味わいだと感じる人も多いようです。臭みは少ないため様々な食材とも合わせやすく、中国薬膳でもご飯やおかず、お菓子まで幅広く活用されています。
中国薬膳において蓮の実は甘みと渋みをもっていると考えられており、実際に食べた人の体験談によると胚芽とともに食べた人は渋みやえぐみ、苦みを感じたそうです。蓮の実特有の苦味が苦手な人は、調理の前の下ごしらえの段階で胚芽を取り除くと、苦味が和らいで食べやすくなります。
Twitterの口コミ
業務スーパーで見つけた。ハスの実。食べたことないからどんな味かなーって買ってみた。ナッツみたいなの想像してたらビーン系ぽくしっとりしてた。お味は、ほんのり甘い栗みたいな味。美味しい。蓮の花描いてあると仏壇感でるな…
Twitterの口コミ
蓮の実貰って試食!
生ピーナッツの食感にわずかな苦味がしました。けっこう珍味時に食べられるお味!
乾燥蓮の実を食べる際の戻し方は?
乾燥した蓮の実を調理する前には、あらかじめ以下のような手順で戻す必要があります。
1.乾燥した蓮の実をよく洗って表面の汚れを落とす
2.一度茹でこぼしをする
3.再度鍋に水と蓮の実を入れて沸騰させて15分ほど茹でる
4.弱火にしてさらに10分ほど茹でて、柔らかくなったらざるにあげる
日本では、生の蓮の実よりも東南アジアや中国で作られた乾燥の蓮の実のほうが多く流通しているため、乾燥した蓮の実のほうが入手しやすいでしょう。乾燥した蓮の実は固く乾燥豆のような状態ですが、戻すと柔らかい食感に変わります。乾燥した蓮の実を戻す時は事前に水に浸す必要はなく、一度茹でこぼしてアクを出した後に長時間茹でれば完成です。
蓮の実の表面には茶色い皮がついていますが、茹でているうちに自然に落ちていきます。皮が残っているものは、竹串などを使ってこすり落とすとよいでしょう。蓮の実の苦味の素である緑色の胚芽を取り除く際には、半分に割った蓮の実の中心にある胚芽を爪楊枝などの先の細いもので引っかくようにすれば、簡単に取り除けます。
東南アジアなどでは生の蓮の実も出回っていますが、生の蓮の実はそのまま食べず、茹でたり調理したりしてから食べます。生の蓮の実を茹でる場合は、一度茹でこぼした後に10分ほど茹でれば完成です。乾燥した蓮の実より短時間で茹でることができるので、生の蓮の実を入手した時は試してみてください。
蓮の実の美味しい食べ方・レシピ
蓮の実は中国では古くから漢方や薬膳にも取り入れられてきた食材ですが、日本では身近な存在ではないため、食べ方が分からない人も多いようです。ここでは、蓮の実の美味しい食べ方やレシピを紹介するので、参考にしてください。
①蓮の実の砂糖煮込み
蓮の実は、中国薬膳のお菓子の材料としても人気の食材です。戻した蓮の実を水と砂糖で煮込んでそのまま砂糖漬けにすることで、日持ちさせることができます。そのままデザートとしても美味しく食べることができ、アイスやケーキのトッピングとして使うのもおすすめです。