高級魚「銀むつ」とは?メロと違いある?美味しい食べ方・レシピを紹介!
銀むつとはどんな魚か知っていますか?メロと違いはあるのでしょうか?今回は、銀むつの見ため・生態や、〈旬の時期・産地・値段〉など特徴を紹介します。銀むつのカマ「メロカマ」についてや、美味しい食べ方・レシピも紹介するので参考にしてみてくださいね。
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銀むつとは?メロと違いは?
銀むつはかつてはスーパーでも通年で販売されている魚でしたが、近年はその姿を見かける機会が少なくなっています。ここでは、銀むつとはどのような魚なのか、メロとの違いについても交えながら説明します。
銀むつの見た目・生態
銀むつとは、銀色の鱗で覆われた見た目が特徴的な大型の深海魚のことを指します。銀むつはスズキ目ノトテニア科マジェランアイナメ属に分類される、スズキに属する白身魚です。皮目には網目状の鱗がくっきりと見え、大きいものだと2mまで成長します。銀むつは寿命が長い魚で、なかには50年まで生きるものもあります。
銀むつはむつではない
銀むつはその名称からむつの仲間と混同されがちですが、同じ分類の魚ではありません。日本で銀むつの漁獲を始めた1980年代に、見た目や味がむつに似ていることから銀むつと呼ぶようになったと言われています。しかし、2003年のJASの法改正によって、銀むつの名称で販売することが禁止されました。
また、むつの中にはバラムツやアブラコムツと呼ばれる種類の魚がありますが、これらのむつには人間が消化しにくい脂が大量に含まれています。これらのむつを大量に食べると腹痛や下痢などの症状が現れる恐れがあるため、市場では取引が行われていません。
(*むつについて詳しく知りたい方はこちらの記事を読んでみてください。)
銀むつとメロの違い
銀むつとメロは同じ魚で、メロとは銀むつの別名です。近年では、銀むつがマジェランアイナメの名称としても販売されています。チリで銀むつがMeroと呼ばれることから、日本でもこの名称が使われるようになったと言われています。銀むつは2003年のJAS法の改正に伴い、メロとして市場に流通するようになりました。
銀むつの旬の時期・名産地は?
脂がのった白身魚である銀むつは、現在では高級魚として扱われています。そんな銀むつの旬の時期や名産地について、興味がある人も多いことでしょう。ここでは、銀むつの旬の時期並びに名産地を紹介します。
銀むつの旬の時期
銀むつは、大きさによって旬の時期が異なる魚です。幼魚で水揚げされた小さい銀むつは、6月ころに旬を迎えます。高級魚に分類される成魚の銀むつの旬の時期は、明らかになっていません。旬ではない時期の銀むつも、脂がのっていて美味しいと言われています。
銀むつの名産地
銀むつの名産地はアルゼンチンやチリなどの南アフリカの地域で、北海道などの日本の海域には生息していません。深海魚である銀むつは、南半球の50mから3kmほどの深海を中心に生息しています。銀むつは水温が零下になっても血液が凍らない不凍タンパク質を持つため、低温の環境でも生存することができる魚です。