一夜干し・干物が腐る…。原因は夏?正しい作り方や室内で簡単な方法も紹介!
一夜干し・干物が失敗して腐るという経験はありませんか?なぜなのでしょうか?今回は、一夜干し・干物が失敗して腐る原因に加えて、一夜干し・干物が夏場でも失敗しない正しい作り方を紹介します。一夜干し・干物の室内での簡単な作り方も紹介するので参考にしてみてくださいね。
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一夜干し・干物が腐った…?見分け方は?
釣りなどで鮮魚を手に入れた場合、すぐに調理するのも良いですが干物にするという人も中にはいるかもしれません。その際、ただ魚を干せば良いのではなく、気を付けないと腐ってしまうこともあります。干物が腐らないためにはどうすれば良いのかを解説するので、家庭で干物を作る時の参考にしてください。
一夜干し・干物がなぜ腐らないのかの理由と条件
一夜干しや干物が腐らないために、気を付けなければならない条件は以下の通りです。
・温度
・湿度
・水分
・塩加減
この4つの条件が適切に保たれていると腐りにくいとされています。干物は魚の保存期間を少しでも伸ばすために、塩水に浸けた後に干して作られる食品です。水分が多いと腐敗が進むと言われますが、塩は食品が腐るのを防ぐと同時に、食品から水分を取り除く役目もしているので干物の腐敗を防ぐことができます。
また、高すぎる湿度や温度下にある場合は腐る原因になってしまいます。干物は風通しが良く、適度な日当たりと適切な温度の場所に置いておく必要があります。
一夜干し・干物が腐るとどうなる?
一夜干しや干物がどうなると腐った状態と言えるのかを以下に挙げます。
・明らかに異臭がする
・表面がヌルヌルしている
・白い斑点のようなものがある
・干からびている
生の魚が腐りやすいのと同じように、干物も条件によっては腐ってしまうので、上のような状態の場合は食べない方が良いでしょう。干物は乾物ではなく生ものなので、市販の干物も意外と賞味期限は短く、腐ることもあるので注意が必要です。
一夜干し・干物が失敗して腐る原因は?
家庭で生の魚から干物を作るには、温度や湿度などの環境に細心の注意を払って作る必要があります。干物を作る時に腐ってしまう原因を、環境だけでなく処理の仕方も含めて5つ説明するので参考にしてください。
①夏場で気温・湿度が高い
気温と湿度ともに高すぎる場所に魚を干すと腐ってしまう可能性があるので、夏場の場合は特に注意が必要です。干物を作る際に必ずしも日光に当てなければならないわけではなく、日当たりの良い場所に置いただけでも、気温が高ければ腐ることがあります。
酒などの調味料を加えると腐る原因にもなるので、調味料は加えずに塩水を作りそれに浸けたあとは、風通しの良い日の当たらない場所に置くのをおすすめします。天日干しにしたい場合は、30分ほどの短い時間にして残りの時間は日陰に移動させて乾燥させると良いでしょう。
②塩分濃度が高い・低い
干物にとって塩加減は、味を決めるためだけでなく、腐らせないためにも重要なポイントで、濃すぎても薄すぎても上手くできません。基本的には水に対して12~14%の塩分濃度に浸けると良いとされますが、魚の大きさや身の厚さによって塩の量の調整が必要です。季節によっても塩加減の調整が必要で、夏は多めに秋冬は少なめにします。
③塩水つける時間が短すぎた
塩水に浸ける時間は30分~1時間ほどが適切な時間ですが、この時間が短すぎると干物作りが失敗する原因になりえます。塩水に浸けるのは腐敗が進まないようにするためでもあるので、時間が短いと腐りやすくなるのです。逆に長すぎると塩辛く身が固くなってしまうことに繋がります。
④夜露で濡れてしまった
一夜干しの場合は夜に風通しの良い場所に干すとされていますが、この時夜露に濡れてしまうと余分な水分を与えてしまいうまく干せずに腐ってしまいます。一夜干しをする際は夜露に濡れてしまわないように屋根のある場所に置くと良いでしょう。
⑤魚の下処理が甘い
魚の下処理が甘いと腐りやすくなるので、以下のようにすることをおすすめします。
・内臓や血合いをしっかり取る
・血などの汚れは歯ブラシで優しく洗う
・塩水で洗う
魚の下処理がうまく出来ていないと、その部分から腐敗が進んでしまうこともあります。そうならないためにも、内臓や血合いなどは歯ブラシを使いながら隅々まできれいに取り除く必要があります。また、真水よりも塩水で洗うと魚のぬめりが取りやすくなるので、薄めの塩水で洗うこともおすすめです。