一夜干し・干物が腐る…。原因は夏?正しい作り方や室内で簡単な方法も紹介!
一夜干し・干物が失敗して腐るという経験はありませんか?なぜなのでしょうか?今回は、一夜干し・干物が失敗して腐る原因に加えて、一夜干し・干物が夏場でも失敗しない正しい作り方を紹介します。一夜干し・干物の室内での簡単な作り方も紹介するので参考にしてみてくださいね。
目次
一夜干し・干物が夏でも失敗しない正しい作り方は?
干物作りには気温や湿度、塩加減がとても重要なポイントで、夏は特に気温や湿度が高いため干物作りをするのに注意が必要な季節です。作り方を気を付ければ夏でも家庭で干物を作ることが出来るので、正しい作り方のポイントも一緒に紹介します。
一夜干し・干物の材料
・アジやサバなどの魚
・塩
・水
・酒
一夜干し・干物の作り方・手順
一夜干し・干物の作り方は以下の通りです。
①魚のウロコや内臓などを取り除いて開き塩水できれいに洗う
②水1Lに対して塩50gの塩分濃度が10%ほどの塩水を作る
夏:塩分濃度高め 冬:塩分濃度少なめ
③塩水に日本酒を加える
夏:20ccまたは無し 冬:50cc
④③の塩水に1時間ほど浸ける
⑤ざるに上げてキッチンペーパーでしっかり水分を取る
⑥風通しの良い場所に干す
夏:4~5時間 冬:8時間
塩水を作る塩加減や日本酒の量、干す時間は夏と冬で加減する必要があります。夏は特に腐りやすいので腐敗を抑えてくれる塩は多めに加え、魚の旨みを増やしツヤを出す効果のある日本酒は少なめに加えるか無くても良いです。
魚を干す時間は夏は短め、冬は長めに干し、風通しの良い場所に置きます。夏は特に天日で干すと腐りやすくなるので、日向に置くのは30分ほどの短い時間にすると良いでしょう。
完成した一夜干し・干物の保存方法
完成した干物はそのまま常温で保存すると腐ってしまうので、冷蔵庫か冷凍庫に保存します。すぐに食べられる分は冷蔵庫に入れ、食べられない分は冷凍庫に保存しましょう。その際は、一匹ずつラップに包みジッパー付きの保存袋に入れるようにし、1か月以内で食べきるようにします。
一夜干し・干物を室内で失敗せず簡単に作る方法ある?
屋外に魚を干す場合、干す環境はどうしても天候や気温に左右されてしまいますが、室内である物を使うと失敗なく作ることが出来る方法があります。室内での簡単な一夜干し・干物を作る方法を紹介するので参考にしてください。
①冷蔵庫を使って作る方法
まず1つ目は冷蔵庫の中で魚を干す方法です。塩水に浸ける手順までは前述の通りなので、干す手順から以下に紹介します。
①魚を置くざるやバットを用意し割り箸などを置く
②塩水をふき取った魚を①に並べる
③冷蔵庫にそのまま入れる
④半日経過したらひっくり返し1日経てば出来上がり
ざるやバットの上に割り箸を置くのは、魚が入れ物にくっつかずにしっかりと乾燥させるためです。冷蔵庫の中は乾燥していて温度も一定なので、天候を気にせず気軽に干物を作ることが出来ます。新鮮な魚はあまり気になりませんが、冷蔵庫に魚の臭いが移る場合もあるので気を付けてください。魚を干す時間の長さは、好み次第で伸ばしてもかまいません。
②扇風機を使って作る方法
2つ目は扇風機を使って作る方法です。塩水に浸ける手順までは前述の通りなので、干す手順から以下に紹介します。
①塩水をふき取った魚をざるや干物ネットに並べる
②扇風機の弱風を当てて半日から1日干して出来上がり
干物を作る際に必ずしも日光に当てなくても良く、扇風機を利用して魚を乾燥すれば美味しい干物を作ることが出来ます。冷蔵の利用と同様、天候を気にせずに作れる方法なのでとても便利です。干物を干す場所に困ったら、魚を風呂場に置いて扇風機を当てて乾燥させるのもおすすめです。
一夜干し・干物が腐る場合は原因を見直そう!
家庭で一夜干し・干物を作る時に腐ってしまう場合は、魚を浸ける塩水の塩加減やしっかり乾燥させる環境が整っていないなど原因が必ずあります。干物作りの注意するべき点に気を付けて、家庭でも美味しい一夜干し・干物を作ってみましょう。