ぬか床にカビが生える原因と対処法は?黒・白など種類の見分け方や正しい保管方法を紹介!
ぬか床にカビが生えたことはありませんか?原因は何でしょうか?今回は、ぬか床に生える〈白・黒・ピンク〉などカビの種類を、産膜酵母・酸化との見分け方とともに紹介します。ぬか床にカビが生えた時の対処法に加え、正しい保管方法も紹介するので参考にしてみてくださいね。
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ぬか床にカビが生えた…?
ぬか漬けのぬか床を入れている容器のフタを開けた時に、表面が真っ白く変色していた経験を持つ人は多いでしょう。表面が変色したぬか床は、カビが生えたといえるのかが気になるところです。ここでは、ぬか床にカビが生える原因を説明します。
ぬか床にカビが生える原因
自宅でぬか漬けを作る際のぬか床にカビが生える原因は、以下の通りです。
・ぬか床のかき混ぜ方が足りない
・ぬか床の温度が高くなっている
・ぬか床の塩分が少なめ
・ぬか床の水分量が多い
上記の条件が1つでも当てはまると、ぬか床が腐る可能性があります。ぬかを発酵させる酵母である乳酸菌は空気を嫌うため、内部に集中する傾向が高いです。よくかき混ぜずに乳酸菌がない場所があると、雑菌が繁殖してカビが生える原因となります。また乳酸菌は20~25℃が適温であるため、それより高くなると菌が出てしまいカビが生えることがあるのです。
ぬか漬けを作る際にぬか床に野菜を入れると、それが塩分を吸収してしまいます。その結果ぬか床の塩分が足りなくなり、雑菌が繁殖しやすくなるのです。さらにぬか床の水分量が多くなると雑菌が繁殖しやすくなるため、注意が必要です。
ぬか床に生えるカビの種類と見分け方は?
ぬか漬けを作る過程でぬか床の表面に白い膜ができることがありますが、すべてがカビであるとはいいきれません。しかし、カビの場合に口にすると大変であるため、見分け方を覚えておく必要があります。ここでは、ぬか床に生えるカビの種類と見分け方を紹介します。
ぬか床の表面にふわふわしている物体は「カビ」
ぬか床の表面に以下のようなカビがみられることがあります。
・白
・ピンク
・オレンジ
・黄色
・赤
・青
・緑
・黒
ぬか床の表面にあるふわふわしている物体は、カビである可能性が高いです。ぬか床につくカビには黒色酵母様菌やペニシリウム、アズキイロカビなど様々な種類があります。上記の色のカビがみられるぬか床で作った野菜のぬか漬けは、食べずに処分しましょう。
ぬか床のカビか心配な場合とは?
野菜をぬか漬けにする際に使うぬか床全体が、カビのようなもので覆われることがあります。しかしぬか床全体が変色していても、カビと断言することはできません。ぬか床がカビかどうか心配なケースを紹介します。
①表面に白い膜のようなものが張っている
ぬか漬けを作る過程でぬか床の表面に白い膜ができている場合は、産膜酵母と考えられます。産膜酵母とはぬか床の表面で増えすぎた酵母菌のことで、カビではありません。これは乳酸菌が活性化していることをあらわしており、ぬか床がよい状態であることを示します。
ぬか床全体を薄っすらとした白い膜が覆っている程度なら、そのまま混ぜてしまってかまいません。しかし産膜酵母が真っ白になっている際には、スプーンやへらを使って表面を除去することをおすすめします。
②全体的に黒く変色している
ぬか床の表面が全体的に黒いあるいは灰色に変色した場合は、ぬかが酸化したことが理由のケースがあります。ぬか床に含まれているミネラルや脂質が空気中の酵素と結合すると、酸化してしまうのです。
ぬか床にはアミノ酸と糖類が含まれているため、それが反応して黒く変色することがあります。この場合も食べて問題はないもののぬか漬けの風味が変わるので、塩分を加えて状態を改善させるのがおすすめです。