ぬか床が腐るとどうなる?原因や見分け方は?冷蔵庫でも放置NG?
ぬか床が腐るとどうなるか知っていますか?冷蔵庫でも放置はNGでしょうか?今回は、ぬか床が腐った場合の見分け方と、腐ったと勘違いしがちなケースを原因・対処法とともに紹介します。ぬか床が腐るのを防ぐ方法を作り方・保存方法とともに紹介するので参考にしてみてくださいね。
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ぬか床が腐ったかも…捨てるべき?
おいしいぬか漬けが作れるぬか床ですが、きちんと手入れをしないとカビが生えたり腐ったりして難しいです。しかし、ぬか床が腐ったように見えても、実はまだ使える場合もあります。今回は、腐ったぬか床の見分け方や腐りにくくするための保存方法などを解説します。
ぬか床は腐ってない場合が多い!勘違いしがちなケースとは?
ぬか床は、カビが生えたように見えたり腐ったような臭いがしたりしても大丈夫な場合があります。せっかく育てたぬか床を腐ったと勘違いして捨てることがないよう、ここで確認しておきましょう。ぬか床が腐っているようにみえるケースを5つに分けて説明します。
①白い膜
出典: @happyparyo
ぬか床を数日放置したあと白い膜が張っていると驚きますが、腐ったわけではありません。カビのように見える白い膜は、産膜酵母という酵母が活発に働いたためできたものです。産膜酵母はぬか床にいる酵母の1つで、増えすぎるとぬか床の表面を白く覆ってしまいます。
産膜酵母とは、酸素を好み塩分が多くても活動できる酵母で、ぬか床のほかにも梅干しや味噌に生えることがあります。ぬか床に産膜酵母ができるのはかき混ぜ不足が主な原因です。特に気温が高くなる時期にぬか床を放置した場合に起こりやすいです。
産膜酵母は人体に影響があるものではないので、ぬか床を再度かき混ぜて使うことができます。ぬか漬けの臭いが変わって気になる人は、表面の白い部分を取り除いて再利用するとよいでしょう。
②白いカビ
出典: @hemogurobinn2
ぬか床の表面に薄く白いカビ状のものが生えた場合、カビではなく産膜酵母である可能性が高いです。表面を覆うように薄く生えていたら産膜酵母でしょう。産膜酵母ができるのは、ぬか床が順調に育っている証拠でもあります。
もし、まだらに丸い塊ができている、ふわふわした菌糸のようなものが見えるときは白カビを疑いましょう。白カビだった場合周りのぬかごと取り除くと再利用できますが、広がりすぎているなら全部捨ててやり直したほうが安全です。
(*ぬか床のカビについて詳しく知りたい方はこちらの記事を読んでみてください。)
③酸っぱい臭いがする
ぬか床から酸っぱい臭いがすると、腐っているように見えてもう使えないと勘違いしがちですが、原因はぬか床に住む乳酸菌が異常発酵したのが原因です。ぬか床の変色がなく、酸っぱい臭いだけなら修復できます。
酸っぱい臭いが気になるときはぬか床をよくかき混ぜましょう。乳酸菌が増えたままだと酸味の強いぬか漬けになってしまいます。かき混ぜることで産膜酵母や酪酸菌の働きが活発になり、乳酸菌を抑えるので酸っぱい臭いが減少します。
④シンナー臭・足臭い
ぬか床が発酵しすぎたり、ぬか床に住む菌のバランスが悪い状態になったりすると、シンナー臭や足臭さを感じる場合があります。ぬか床の主な微生物である産膜酵母や乳酸菌、酪酸菌がアンバランスになることで悪臭を放ちます。
シンナー臭が強い場合は、産膜酵母が増えすぎたためで、乳酸菌の働きが弱い状態と言えます。足の臭いのような納豆に近い臭いは、ぬか床の中の酪酸菌が増えすぎた状態です。どちらにせよ、ぬか床があまりいい状態ではないと言えます。