ちゃんこ鍋の定義とは?「ちゃんこ」の意味や由来・語源は?寄せ鍋との違いも紹介!
ちゃんこ鍋の定義を知っていますか?「ちゃんこ」の意味はなんでしょうか?今回は、ちゃんこ鍋の定義に加えて、「ちゃんこ」の意味や由来・語源を紹介します。ちゃんこ鍋・寄せ鍋の違いも紹介するので参考にしてみてくださいね。
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ちゃんこ鍋とは?定義ある?
ちゃんこ鍋は、相撲をとる力士が日常的に食べる鍋料理として知られていました。最近では店舗や一般家庭でも食べる機会が多くなったちゃんこ鍋ですが、定義はあるのでしょうか。ここでは、ちゃんこ鍋の名前の意味や定義について紹介します。
ちゃんこ鍋には味付け・具材の指定がないため定義できない
ちゃんこ鍋には味付けや具材が決められていないため、定義することができません。ちゃんこ鍋を醤油や味噌、塩で味付けをすることもあり、決まっている味付けがないからです。また、具材も味付けと同様で、この具材が入っていればちゃんこ鍋というようには決められないようです。
ちゃんこ鍋の「ちゃんこ」とはどんな意味?
引退後の力士がちゃんこ鍋をお店で料理として提供するようになり、ちゃんこ鍋は一般に広く知られるようになりました。しかし、ちゃんこ鍋のちゃんこの意味について知っている人は多くありません。ここでは、ちゃんこの意味と語源について紹介します。
「ちゃんこ」は相撲部屋で食べられる食事の総称
ちゃんこは、相撲部屋の調理担当であるちゃんこ番が作る料理のことを指します。ちゃんこ番が作る料理の中で、鍋にしたものががちゃんこ鍋です。
ちゃんこ鍋は、一度で大量に作れることが最大の利点ですが、他にも多くのメリットがあります。具材をしっかり煮込むことで食中毒のリスクを軽減し、肉類や野菜の栄養を効率良く摂ることが可能です。さらに、同じ鍋を囲んで力士が食事をすることで、力士同士の連帯感を作り、相撲の稽古をより励めるようになれます。
「ちゃんこ」の語源・由来は2つある
ちゃんこの語源・由来は2つあります。中国より長崎に伝わった巨大な鍋を、長崎へ巡業した力士がちゃんこといい、大きい鍋にたくさん具材を入れて作る料理をちゃんこと呼ぶようになった説がひとつです。
さらに、相撲部屋の親方と弟子の食べる料理が語源になったとも伝えられています。ちゃんこの「ちゃん」は父母のちゃんで、「こ」は子供を指すことが由来になったという説です。なお、ちゃんこは英語に翻訳してもローマ字で「chanko」と表記します。
ちゃんこ鍋と寄せ鍋の違いとは?
ちゃんこ鍋と寄せ鍋の決定的な違いは、使われている出汁の種類です。ちゃんこ鍋は鶏がらの出汁がベースで、醤油や砂糖、酒で甘めに味をつけるのが一般的です。さらに、入れる具材や味付けによって種類が色々あり、トリちゃんこや味噌ちゃんこのように呼ぶこともあります。
また、寄せ鍋はかつおや昆布などの海産ベースの出汁を使います。寄せ鍋も定義はありませんが、塩や味噌などが味付けに使われ、ポン酢のさっぱりした風味で食べることが多いです。
具材に鶏肉や白菜、豆腐などを入れたちゃんこ鍋では、タンパク質が豊富です。さらに、神経や血液細胞の働きを正常に保つビタミンB12や、カルシウムの吸収を促進するビタミンKが多く含まれています。
なお、それぞれの鍋の具材は肉団子や白菜などが多く使われ、差は見られません。ただ、鶏肉がちゃんこ鍋の具材に多用されています。人間と同じく二本脚で立つ鶏は縁起が良く、牛や豚などの四足動物は四つん這いで、相撲では手をついて負けることが過去に連想されたからです。しかし、昭和40年代頃から現在において、このような縁起を担ぐことはほぼありません。
ちゃんこ鍋の「ちゃんこ」は食事の意味だった
ちゃんこ鍋のちゃんこは、相撲部屋でちゃんこ番が作る料理のことを指すことがわかりました。また、ちゃんこ鍋と寄せ鍋の違いは出汁ですが、どちらも美味しいので、それぞれの良さを感じましょう。