生クリームを常温で放置…1時間でもNG?正しい保存法や腐敗との見分け方を紹介!
生クリームを常温で放置したことはありませんか?1時間でもNGでしょうか?今回は、生クリームは常温でどれくらい持つのか、傷んだ・腐った時の特徴や見分け方とともに紹介します。生クリームの正しい保存方法や冷凍後の使い方も紹介するので参考にしてみてくださいね。
目次
傷んだ生クリームを使うと、以下のような特徴があらわれます。
・泡立ちにくくなる
・コーヒーなど飲み物に入れると羽毛状に凝固する
傷んだ液状の生クリームは水分と乳脂肪分が分離して固まるため、常温だと泡立ちにくくなってしまいます。この状態で無理矢理泡立てても、ぼそぼそとした食感で美味しくありません。また、一度固まった生クリームはそこから冷やしても復活することはないので、温度には気をつけて扱いましょう。
生クリームが腐るとどうなる?見分け方は?
腐った生クリームを食べてしまうと体調に影響が出てくるので、見分け方を知っておくことが大切です。
・表面が黄色やピンクがかった赤色になっている
・緑色のカビが生える
・水分が分離している
・爪などに垂らすと球状に乗れず、すぐに流れる
・酸っぱい臭いや腐敗臭がする
・酸味や苦味を感じる
牛乳の成分に含まれるβカロテンは黄色く発色する作用があるため、生クリームが腐っていなくても黄色がかって見えることもあります。そのため、黄色いからと言って一概に腐っているとは言いきれません。色だけで判別がつかない時は、ツンとした酸っぱい臭いや分離して固まった生クリームの具合で判断しましょう。
また、緑色のカビが生えている場合はカビの胞子を吸い込むと大変危険なので、換気をしながらビニール袋などに密封し、すぐに処分してください。こういった状態の生クリームを食べてしまうと、食中毒にあたる恐れがあるので注意が必要です。誤って食べてしまい吐き気や嘔吐、腹痛や下痢の症状が出てきたら、すぐに病院で受診しまよう。
生クリームの正しい保存方法は?
生クリームを美味しく使い切るためには、どういった保存方法が向いているのでしょうか。未開封の場合は冷蔵庫で保存していれば賞味期限を2、3日過ぎても使用できますが、開封後では傷みやすく、賞味期限より期間が短くなってしまいます。ここでは、開封後でも美味しく使える・食べられる保存方法を紹介します。
開封後の生クリームは冷凍保存がおすすめ
液状の生クリームは開封後、賞味期限に関わらず1〜2日で劣化してしまいます。一度空気に触れると雑菌が繁殖し始めるので、ラップなどをして冷蔵保存しても劣化は防げません。しかし、冷凍することで保存期間が約1ヶ月に延びます。液状の生クリームを冷凍する場合には、冷凍用の保存袋や製氷皿に入れて保存するのがおすすめです。
(*生クリームの冷凍保存について詳しく知りたい方はこちらの記事を読んでみてください。)
冷凍した生クリームの使い方・解凍方法
冷凍の生クリームは、以下のような使い方が適しています。
・シチュー
・グラタン
・パスタソース
・プリン
・ホットケーキ
・パンナコッタ
冷凍した生クリームを解凍すると、乳脂肪分と水分が分離した状態になり泡立たなくなってしまいます。そしてザラザラした舌触りになるので、解凍後そのまま使用するのには向いていません。しかし、加熱するとザラザラした舌触りが気にならなくなるので、料理に入れて使うのがおすすめです。
製氷皿で冷凍した生クリームは1つずつ小分けになっているので、解凍せずそのまま使えます。万が一腐っていた場合は加熱しても毒素が消えず、食中毒になる可能性があるので、使用は厳禁です。
生クリームを正しく保存しよう
季節や温度によっても液状の生クリームの状態は変わってしまいますが、買ったらすぐに冷蔵庫で保存するのが最適です。傷みや腐った状態を認識し、その前に生クリームを使い切ることが大切です。正しく保存して、安全に美味しく生クリームを使い切りましょう。