カールが販売中止になった理由は？生産終了って本当？復活する可能性も紹介！

カールは、お菓子メーカーの明治から生産・販売されている人気のお菓子です。しかし明治がカールの生産を止め、販売中止しているか詳しく知っている人は多くないでしょう。ここからは、カールが販売中止した理由と、販売していない地域でカールを買う方法を紹介します。

一部地域を除き、コンビニやスーパーのお菓子コーナーで、カールを見かけなくなりました。カールの生産・販売中止にはどのような理由があるのでしょうか。ここでは、カールが販売中止した理由について3つ紹介します。

カールが販売中止になった理由は、東日本での売上が落ち続けていたためです。カールの年間売上額を地域ごとに比較すると、九州は約38万円で、関東では約24万円です。これは2016年5月〜2017年4月で、スーパーでの100万人当たりの売上金額を示しています。

関東は人口が多いため売上高としては同等となり、明治への取材によるとカールの売上における地域の差はないと説明しています。しかし、2020年の人口統計資料集における国内の人口割合を見ると、関東の33.8％に対して九州は11.4％です。

関東の3分の1ほどの人口割合の九州の方が、カールの売上が良いことは事実です。そのため、カールは東日本での販売から撤退せざるを得なかったといえます。

カールが販売中止になった理由に、ポテトチップスが人気であることが挙げられます。原材料にじゃがいもを使ったポテトチップスが人気になると、一方でコーンを使ったカールの売上が下がるからです。

カールは1968年に発売されて以来、最盛期の1990年代には年間190億円ほど売り上げました。しかし、2017年代には約60億円の売り上げになり、3分の1以下に落ち込んでいます。

2020年における、ポテトチップスを販売するカルビーの売上高は約2,559億円で、明治は約1,212億円です。企業の売上高の数字で比較しても、お菓子に対する消費者のニーズが変化していることは明らかになっています。

カールが販売中止になった理由は、物流コストがかかるためです。生産拠点が全国に分散されていると、物流コストがかかって収益に関わります。東日本でカールが販売されていたときは、カールの生産拠点は全国に5か所ありました。現在は、小会社にあたる四国明治の1か所に生産拠点を縮小しています。

ただ、東日本でカールの販売が復活する可能性もあります。拠点の集中化によって生産効率が上がり、物流コストの減少にもつながるからです。また、西日本の方が東日本と比較し、お菓子の売上が2倍以上高いことも挙げられます。これらが収益化につながれば、カールのバリエーションの追加や、東日本での再販の可能性も捨てきれません。

また、西日本でカールの販売を継続できたことも理由の1つです。明治がカールをどのように販売していくのか、これからの販売戦略に期待しましょう。

カールは東日本での生産・販売中止をしたため、販売されていない地域で買うことができません。販売中止になった地域で、カールを買うことはできないのでしょうか。

カールは、楽天やamazonなどの通販サイトから購入することが可能です。また、チーズあじの他に、うすあじが販売されています。東日本などに住んでいて、カールを食べられない場合は、通販サイトで購入することをおすすめします。

（＊カールが関東で買えるかについて詳しく知りたい方はこちらの記事を読んでみてください。）