童子蛋とは?味わいや作り方は?食べてみた人の口コミをもとに紹介!
童子蛋(トンズータン)という中国の伝統的なゲテモノ料理を知っていますか?イッテQで放送された際は気持ち悪いと話題になりました。今回は、童子蛋の味わい・作り方など特徴を、食べてみた人の口コミをもとに紹介します。童子蛋に男子のおしっこが使われ、女子ではだめな理由なども紹介するので参考にしてみてくださいね。
目次
中国での童子蛋の作り方
中国の東陽市では春になると8~10歳以下の男の子は、用意された童子蛋用のバケツにおしっこをします。そうして集められた男子のおしっこと卵を鍋に入れ、ゆで卵を作る要領で煮るのです。ゆで上がった卵は一度すべて取り出され、一つずつにひびを入れてから鍋に戻して煮ます。そのひびから内部まで男子のおしっこが浸透したら、出来上がりです。
童子蛋を作るまで丸一日もの時間がかかり、さらに熱々のまま食べることもありません。童子蛋は少し冷めてから食べるのが健康によいとされ、食べ頃のものが屋台などで販売されているようです。
童子蛋に男子のおしっこが使われる理由
中国では古来、男の子供の尿に薬効があると信じられていました。思春期を迎える前の男の子のおしっこは童便と呼ばれ頭痛や吐血、鼻血などの症状があらわれた時に治療薬として使われていました。実は当時の中国では男の子がその日最初にしたおしっこには高い薬効があると信じられており、薬草と併用した強壮剤としても用いられていたほどです。
また古代期の中国において卵は貴重なたんぱく源でしたが、保存性が高いとはいえませんでした。男子のおしっこは採集も用意だったので、それで卵を煮る童子蛋は長期保存する意味でも有効な手段だったのです。そのため童子蛋には男子のおしっこだけが使われ、夏バテ防止や健康を維持する伝統料理として珍重されたと考えられます。
しかし現代は男子に限らず、おしっこの薬効は医学的に認められていません。近年は中国においても衛生上の観点から、童子蛋の摂取は控えた方がよいとする意志が増えているようです。
童子蛋に女子のおしっこが使われなかった理由
古代期の中国において女性は人間だとみなされていなかったことが、女子のおしっこが使われなかった理由です。中国はそうした価値観を長く持ち続けていたうえ、童子蛋は伝統料理として残っているので、女子のおしっこを使うとの発想に至らなかったのかもしれません。
また中国において男性は社会を進歩させる性、女性は男性を精神的な意味で支える性との考え方が根付いていたことも影響していたと考えられます。
童子蛋はどこで売ってる?
中国の伝統料理である童子蛋を、食べてみたいと思う人もいるかもしれません。日本には中国料理店も多いですが、どこで売っているのかが気になる人もいそうです。ここでは、童子蛋はどこで売っているかについて説明します。
童子蛋は中国でしか販売されていない
童子蛋は中国でしか販売されていないため、日本で入手することはできません。中国のショッピングサイト内で通販されることもあるようですが、日本に輸入して食べるのは難しいでしょう。どうしても食べてみたい場合は、春に中国の東陽市を訪れて現地て食べる方法が確実です。
童子蛋を死ぬまでに食べてみては?
童子蛋の作り方を知ると、食べるイメージができない人も多いでしょう。しかし日本にもイナゴの佃煮なと、外国人には理解できない食べ物があります。春に中国を訪れる機会があった時には、一度くらい童子蛋を食べてみてもよいかもしれません。