野いちごの種類で食べられるのは?味わい・収穫時期や栽培方法も紹介!
野いちごとはどんな植物か知っていますか?山いちご・木いちご(ラズベリー)と違いはあるのでしょうか?今回は、野いちごについて〈生食向き・加工向き・食用に不向き〉別に10種類を〈時期・味わい・見た目〉など特徴とともに紹介します。野いちごの育て方・栽培方法も紹介するので参考にしてみてくださいね。
目次
生息地:西日本の太平洋側の暖かい地域
食べられる時期:5~6月
果実の味わい:香りがよく甘みがあり酸味が弱い
カジイチゴは寒さに弱いため、関東以西の暖かい地域の山や沿岸部などに自生しています。3~5月ごろに白い花が上向きに咲き、梅雨の時期にオレンジ色の実が生るのが特徴です。モミジイチゴの実は直径2cmほどで野いちごのなかでも大きく、完熟するとよい香りが漂い甘みが増して美味しくなります。
④ニガイチゴ
生息地:北海道以外の地域
食べられる時期:5~6月
果実の味わい:甘味のほか苦味を感じることもある
ニガイチゴは日本の各地に広く自生しており、5月ころに実が生ることから五月苺(ゴガツイチゴ)とも呼ばれる野いちごです。4~5月ごろに、細い花びらの白い花が上向きの状態で咲きます。果実は黒みを帯びた赤い色をしていて柔らかく、後味に苦味が残ることがあります。
⑤クマイチゴ
生息地:北海道以外の山地
食べられる時期:6~8月
果実の味わい:甘味が強い
クマイチゴは熊が生息しているような山に生えていることから、このような名が付けられたと言われています。5~7月ごろになると、枝の先端に白い色の花が複数集合したような状態で咲きます。果実は大粒で特有の香りをもち、実の小さな粒の先が尖っているのが特徴です。
⑥エビガライチゴ
生息地:日本各地の日当たりの良い山地
食べられる時期:7~8月
果実の味わい:甘みがあり酸味が少なく、香りは弱い
エビガライチゴの名前はつぼみの形がエビの殻に似ていることに由来しており、葉の裏側が白いことから裏白苺(ウラジロイチゴ)とも呼ばれる野いちごです。6~7月ごろに大きく平開しない白い花を咲かせ、夏ごろに赤い実が生ります。自生する数が少ない希少な野いちごの一種で、茎やつぼみが特徴的なため観賞用として花束などに使われることもあります。
野いちごのジャムなど加工向きな種類【画像】
野いちごのなかには、生食せずジャムなどに加工したほうが美味しく食べられる種類もあります。ここでは加工向きの野いちごの種類や果実の味や香りなどの特徴を、画像とともに紹介します。
①フユイチゴ
生息地:四国地方や九州地方などの西日本
食べられる時期:11~1月
果実の味わい:甘味と酸味が強い
フユイチゴは一般的な野いちごとは違い冬に実が生り、寒苺(カンイチゴ)の別名ももつ野いちごです。8~11月ごろに白く小さな花が咲き、冬の時期に直径1cmほどの大きさの赤い実をつけます。実はほどよい甘味と酸味のある爽やかな味わいのため、ジャムに加工すると美味しく食べられます。
②ナワシロイチゴ
生息地:日本各地の日当たりや風通しの良い草地
食べられる時期:6~7月
果実の味わい:酸味が強い
ナワシロイチゴは稲の種をまく苗代の時期に実が生ることから名付けられた野いちごで、五月苺(サツキイチゴ)とも呼ばれています。5~6月ごろになると赤紫色の花が上向きに咲き、花びらはあまり開きません。赤い色の果実は酸味が強くそのままでは食べにくいため、ジャムなどに加工して食べることが多いです。