野いちごの種類で食べられるのは?味わい・収穫時期や栽培方法も紹介!

野いちごとはどんな植物か知っていますか?山いちご・木いちご(ラズベリー)と違いはあるのでしょうか?今回は、野いちごについて〈生食向き・加工向き・食用に不向き〉別に10種類を〈時期・味わい・見た目〉など特徴とともに紹介します。野いちごの育て方・栽培方法も紹介するので参考にしてみてくださいね。

目次

  1. 野いちごとは?木いちご・山いちごとの違いは?
  2. 野いちごは果実をつける野生のバラ科植物の総称
  3. 野いちごと似た「木いちご」は「バラ科イチゴ属」の総称を指す
  4. 野いちごと山いちごに明確な違いはない
  5. 野いちごの生で食べられる種類【画像】
  6. ①クサイチゴ
  7. ②モミジイチゴ
  8. ③カジイチゴ
  9. ④ニガイチゴ
  10. ⑤クマイチゴ
  11. ⑥エビガライチゴ
  12. 野いちごのジャムなど加工向きな種類【画像】
  13. ①フユイチゴ
  14. ②ナワシロイチゴ
  15. ③バライチゴ
  16. 野いちごの食用向きではない種類【画像】
  17. ヘビイチゴ
  18. 野いちごの育て方・栽培方法
  19. ①種・苗の植え方
  20. ②水・肥料のやり方
  21. ③収穫の仕方・タイミング
  22. 野いちごを食べてみよう!

野いちごとは?木いちご・山いちごとの違いは?

道端に野いちごが生っているのを見かけることがありますが、これはどのような果実なのでしょうか。野いちごの正体や、木いちごと山いちごとの違いについて解説します。

野いちごは果実をつける野生のバラ科植物の総称

野いちごとはいちごの品種名ではなく、果実をつける野生のバラ科の植物の総称のことです。野いちごには変種や雑種が多く、道端でよく見かけるものから山奥に生える珍しいものまで様々な種類が存在します。そのなかでも、ほとんどの野いちごはブラックベリーやラズベリーと同じキイチゴ属に分類される植物です。

野いちごと似た「木いちご」は「バラ科イチゴ属」の総称を指す

野いちごとよく似た「木いちご」は、木に果実が生る「バラ科イチゴ属」の植物の総称を指します。日本の代表的な木いちごはヨーロッパキイチゴとも呼ばれるラズベリーで、野いちごやブラックベリーも木いちごに分類されます。木いちごの実は、小さな実が集合してひとつの果実を形造るのが特徴です。

(*木いちごについて詳しく知りたい方はこちらの記事を読んでみてください。)

木苺(キイチゴ)とは?ラズベリーなど種類別に違いを比較!食べ方・レシピのおすすめも紹介!

野いちごと山いちごに明確な違いはない

野いちごと山いちごには、明確な違いはないと言われています。野いちごといった品種のいちごが存在しないのと同じく、山いちごと呼ばれる品種もありません。山いちごは野いちごの別名として表記されるほか、山に自生している野いちごを山いちごと呼ぶこともあるようです。

野いちごの生で食べられる種類【画像】

バラ科イチゴ属の植物である野いちごのなかで、どのような種類のものが生で食べられるのでしょうか。生食できる野いちごの種類とその特徴を、画像を交えながら紹介します。

①クサイチゴ

生息地:本州から九州にかけての山地
食べられる時期:5~6月
果実の味わい:甘く酸味が少ない


クサイチゴは背が低く草に似ていることから名付けられた野いちごで、ワセイチゴやナベイチゴなどとも呼ばれます。また、幸福な家庭や甘い香りといった花言葉があります。日本の各地で広範囲に自生しているため、容易に見つけることが可能です。3~4月ごろに白い花を咲かせ、5~6月ごろに赤い実をつけるのが特徴です。

②モミジイチゴ

生息地:中部地方から北の地域
食べられる時期:6月
果実の味わい:甘酸っぱい


モミジイチゴは葉がモミジに似ていることから名付けられた野いちごで、果実が黄色いことから黄苺(キイチゴ)の別名ももちます。4~5月ごろに白い花が下向きに咲くのが特徴で、果実は甘酸っぱく野いちごのなかで最も食味がよいと言われています。

③カジイチゴ

出典:http://www.kusaki.net/plantdata-kajiitigo.htm

生息地:西日本の太平洋側の暖かい地域
食べられる時期:5~6月
果実の味わい:香りがよく甘みがあり酸味が弱い


カジイチゴは寒さに弱いため、関東以西の暖かい地域の山や沿岸部などに自生しています。3~5月ごろに白い花が上向きに咲き、梅雨の時期にオレンジ色の実が生るのが特徴です。モミジイチゴの実は直径2cmほどで野いちごのなかでも大きく、完熟するとよい香りが漂い甘みが増して美味しくなります。

④ニガイチゴ

出典:http://wakiwakidonn.blog97.fc2.com/blog-entry-1826.html

生息地:北海道以外の地域
食べられる時期:5~6月
果実の味わい:甘味のほか苦味を感じることもある


ニガイチゴは日本の各地に広く自生しており、5月ころに実が生ることから五月苺(ゴガツイチゴ)とも呼ばれる野いちごです。4~5月ごろに、細い花びらの白い花が上向きの状態で咲きます。果実は黒みを帯びた赤い色をしていて柔らかく、後味に苦味が残ることがあります。

⑤クマイチゴ

出典:https://forestwalk.exblog.jp/10578445/

生息地:北海道以外の山地
食べられる時期:6~8月
果実の味わい:甘味が強い


クマイチゴは熊が生息しているような山に生えていることから、このような名が付けられたと言われています。5~7月ごろになると、枝の先端に白い色の花が複数集合したような状態で咲きます。果実は大粒で特有の香りをもち、実の小さな粒の先が尖っているのが特徴です。

⑥エビガライチゴ

出典:http://www.rokkosan-shizen.jp/sub428.html

生息地:日本各地の日当たりの良い山地
食べられる時期:7~8月
果実の味わい:甘みがあり酸味が少なく、香りは弱い


エビガライチゴの名前はつぼみの形がエビの殻に似ていることに由来しており、葉の裏側が白いことから裏白苺(ウラジロイチゴ)とも呼ばれる野いちごです。6~7月ごろに大きく平開しない白い花を咲かせ、夏ごろに赤い実が生ります。自生する数が少ない希少な野いちごの一種で、茎やつぼみが特徴的なため観賞用として花束などに使われることもあります。

野いちごのジャムなど加工向きな種類【画像】

野いちごのなかには、生食せずジャムなどに加工したほうが美味しく食べられる種類もあります。ここでは加工向きの野いちごの種類や果実の味や香りなどの特徴を、画像とともに紹介します。

①フユイチゴ

生息地:四国地方や九州地方などの西日本
食べられる時期:11~1月
果実の味わい:甘味と酸味が強い


フユイチゴは一般的な野いちごとは違い冬に実が生り、寒苺(カンイチゴ)の別名ももつ野いちごです。8~11月ごろに白く小さな花が咲き、冬の時期に直径1cmほどの大きさの赤い実をつけます。実はほどよい甘味と酸味のある爽やかな味わいのため、ジャムに加工すると美味しく食べられます。

②ナワシロイチゴ

生息地:日本各地の日当たりや風通しの良い草地
食べられる時期:6~7月
果実の味わい:酸味が強い


ナワシロイチゴは稲の種をまく苗代の時期に実が生ることから名付けられた野いちごで、五月苺(サツキイチゴ)とも呼ばれています。5~6月ごろになると赤紫色の花が上向きに咲き、花びらはあまり開きません。赤い色の果実は酸味が強くそのままでは食べにくいため、ジャムなどに加工して食べることが多いです。

③バライチゴ

出典:http://utinatusin.com/okinawasyokubutu/ryukyubaraitigo.html

生息地:関東地方以南の地域や四国・九州地方
食べられる時期:8~10月
果実の味わい:ほどよい酸味があり香りがよい


バライチゴの名前は、3~4cmほどの薔薇のような大きな白い花を咲かせることに由来しており、深山苺(ミヤマイチゴ)の別名ももちます。花が美しいため、外国では観賞用としても扱われている野いちごです。果実は夏から秋にかけて橙色から赤色に変化し、完熟したものは酸味が和らぎよい香りが漂うため、生でも美味しく食べられます。

野いちごの食用向きではない種類【画像】

野いちごはほとんどの種類のものが食べられますが、食用には向いていない種類も存在します。ここでは、食用に不向きな野いちごの種類と特徴を、画像とともに紹介します。

ヘビイチゴ

生息地:日本各地の野原やあぜ道、道端など

ヘビイチゴは味がまずいため、ヘビが好みそうないちごとしてこのような名前が付けられ、ドクイチゴなどとも呼ばれます。食べても害はありませんが、味がないため食用には向いていません。ヘビイチゴは4~6月ごろに黄色い花が咲き、5~6月ごろに赤い実が生るのが特徴です。果実を焼酎に漬け込んだ果実酒は、虫刺されを改善する効果があると言われています。

野いちごの育て方・栽培方法

道端の野いちごを採って食べるのに抵抗がある人は、家庭菜園で育てるのがおすすめです。ここでは、野いちごの育て方や栽培方法のポイントを紹介します。

①種・苗の植え方

野いちごの種や苗の植え方のポイントは、以下の通りです。

・種は小さいポットに蒔いて発芽するまで育てる
・苗は葉の色が鮮やかでポットの裏まで根が伸びたものを選ぶ
・3~5月または9~10月ごろに植える
・日がよく当たり水はけのよい場所に植える
・植え付ける土に肥料を混ぜておく


野いちごの種はポットの苗に数粒ずつ蒔き、発芽するまでは室内で育ててください。葉が8枚ほど成長したタイミングで、植え付けを行います。苗から育てる場合は葉や根の状態のよい元気なものを選び、根株を崩さないように気を付けながら植え付けます。

野いちごは日当たりや風通しの悪い場所に植えると、実が生りにくかったり病気にかかったりする恐れがあるので、注意しましょう。

②水・肥料のやり方

野いちごに水や肥料をやる際には、以下のような点に気を付けてください。

・水や肥料をやり過ぎない
・鉢植えの野いちごは時々肥料をやる
・野いちごに使う肥料は緩効性化学肥料を選ぶ

野いちごに肥料をやり過ぎると実が生りにくくなり、水をあげ過ぎると根が腐ったり土にカビが生えたりすることがあります。野いちごの水やりは土の表面が乾燥したタイミングで行い、果実や花に水がかからないように注意しながら、株の部分に静かに水を注いでください。

野いちごは基本的に肥料はなくても育ちますが、鉢植えの野いちごの場合は葉の色が薄くなったら肥料をあげる必要があります。使用する肥料は、緩効性化学肥料のなかでもカリと酸の含有量が多いものを選んでください。

③収穫の仕方・タイミング

野いちごの果実の収穫の仕方やタイミングには、以下のようなポイントがあります。

・4~7月、9~11月ごろに収穫する
・果実を丁寧に摘み取る


野いちごは、咲いた花の花びらが落ちた後に実が生ります。実は柔らかいため、潰れないように手で優しく持ち果柄から採ってください。野いちごの実の色が濃くなり熟した時が、適切な収穫のタイミングです。実が熟して赤く色付くと鳥に狙われる可能性があるため、防虫ネットなどで対策をしましょう。

野いちごを食べてみよう!

野いちごはバラ科イチゴ属に属する植物の総称で、日本各地の至るところで見つけることができます。野いちごは種類によって味や香りなども異なるため、様々な種類の野いちごを収穫して食べ比べてみましょう。

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