野いちごの種類で食べられるのは?味わい・収穫時期や栽培方法も紹介!
野いちごとはどんな植物か知っていますか?山いちご・木いちご(ラズベリー)と違いはあるのでしょうか?今回は、野いちごについて〈生食向き・加工向き・食用に不向き〉別に10種類を〈時期・味わい・見た目〉など特徴とともに紹介します。野いちごの育て方・栽培方法も紹介するので参考にしてみてくださいね。
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野いちごとは?木いちご・山いちごとの違いは?
道端に野いちごが生っているのを見かけることがありますが、これはどのような果実なのでしょうか。野いちごの正体や、木いちごと山いちごとの違いについて解説します。
野いちごは果実をつける野生のバラ科植物の総称
野いちごとはいちごの品種名ではなく、果実をつける野生のバラ科の植物の総称のことです。野いちごには変種や雑種が多く、道端でよく見かけるものから山奥に生える珍しいものまで様々な種類が存在します。そのなかでも、ほとんどの野いちごはブラックベリーやラズベリーと同じキイチゴ属に分類される植物です。
野いちごと似た「木いちご」は「バラ科イチゴ属」の総称を指す
野いちごとよく似た「木いちご」は、木に果実が生る「バラ科イチゴ属」の植物の総称を指します。日本の代表的な木いちごはヨーロッパキイチゴとも呼ばれるラズベリーで、野いちごやブラックベリーも木いちごに分類されます。木いちごの実は、小さな実が集合してひとつの果実を形造るのが特徴です。
(*木いちごについて詳しく知りたい方はこちらの記事を読んでみてください。)
野いちごと山いちごに明確な違いはない
野いちごと山いちごには、明確な違いはないと言われています。野いちごといった品種のいちごが存在しないのと同じく、山いちごと呼ばれる品種もありません。山いちごは野いちごの別名として表記されるほか、山に自生している野いちごを山いちごと呼ぶこともあるようです。
野いちごの生で食べられる種類【画像】
バラ科イチゴ属の植物である野いちごのなかで、どのような種類のものが生で食べられるのでしょうか。生食できる野いちごの種類とその特徴を、画像を交えながら紹介します。
①クサイチゴ
生息地:本州から九州にかけての山地
食べられる時期:5~6月
果実の味わい:甘く酸味が少ない
クサイチゴは背が低く草に似ていることから名付けられた野いちごで、ワセイチゴやナベイチゴなどとも呼ばれます。また、幸福な家庭や甘い香りといった花言葉があります。日本の各地で広範囲に自生しているため、容易に見つけることが可能です。3~4月ごろに白い花を咲かせ、5~6月ごろに赤い実をつけるのが特徴です。
②モミジイチゴ
生息地:中部地方から北の地域
食べられる時期:6月
果実の味わい:甘酸っぱい
モミジイチゴは葉がモミジに似ていることから名付けられた野いちごで、果実が黄色いことから黄苺(キイチゴ)の別名ももちます。4~5月ごろに白い花が下向きに咲くのが特徴で、果実は甘酸っぱく野いちごのなかで最も食味がよいと言われています。