野いちごの種類で食べられるのは?味わい・収穫時期や栽培方法も紹介!
野いちごとはどんな植物か知っていますか?山いちご・木いちご(ラズベリー)と違いはあるのでしょうか?今回は、野いちごについて〈生食向き・加工向き・食用に不向き〉別に10種類を〈時期・味わい・見た目〉など特徴とともに紹介します。野いちごの育て方・栽培方法も紹介するので参考にしてみてくださいね。
目次
生息地:関東地方以南の地域や四国・九州地方
食べられる時期:8~10月
果実の味わい:ほどよい酸味があり香りがよい
バライチゴの名前は、3~4cmほどの薔薇のような大きな白い花を咲かせることに由来しており、深山苺(ミヤマイチゴ)の別名ももちます。花が美しいため、外国では観賞用としても扱われている野いちごです。果実は夏から秋にかけて橙色から赤色に変化し、完熟したものは酸味が和らぎよい香りが漂うため、生でも美味しく食べられます。
野いちごの食用向きではない種類【画像】
野いちごはほとんどの種類のものが食べられますが、食用には向いていない種類も存在します。ここでは、食用に不向きな野いちごの種類と特徴を、画像とともに紹介します。
ヘビイチゴ
生息地:日本各地の野原やあぜ道、道端など
ヘビイチゴは味がまずいため、ヘビが好みそうないちごとしてこのような名前が付けられ、ドクイチゴなどとも呼ばれます。食べても害はありませんが、味がないため食用には向いていません。ヘビイチゴは4~6月ごろに黄色い花が咲き、5~6月ごろに赤い実が生るのが特徴です。果実を焼酎に漬け込んだ果実酒は、虫刺されを改善する効果があると言われています。
野いちごの育て方・栽培方法
道端の野いちごを採って食べるのに抵抗がある人は、家庭菜園で育てるのがおすすめです。ここでは、野いちごの育て方や栽培方法のポイントを紹介します。
①種・苗の植え方
野いちごの種や苗の植え方のポイントは、以下の通りです。
・種は小さいポットに蒔いて発芽するまで育てる
・苗は葉の色が鮮やかでポットの裏まで根が伸びたものを選ぶ
・3~5月または9~10月ごろに植える
・日がよく当たり水はけのよい場所に植える
・植え付ける土に肥料を混ぜておく
野いちごの種はポットの苗に数粒ずつ蒔き、発芽するまでは室内で育ててください。葉が8枚ほど成長したタイミングで、植え付けを行います。苗から育てる場合は葉や根の状態のよい元気なものを選び、根株を崩さないように気を付けながら植え付けます。
野いちごは日当たりや風通しの悪い場所に植えると、実が生りにくかったり病気にかかったりする恐れがあるので、注意しましょう。
②水・肥料のやり方
野いちごに水や肥料をやる際には、以下のような点に気を付けてください。
・水や肥料をやり過ぎない
・鉢植えの野いちごは時々肥料をやる
・野いちごに使う肥料は緩効性化学肥料を選ぶ
野いちごに肥料をやり過ぎると実が生りにくくなり、水をあげ過ぎると根が腐ったり土にカビが生えたりすることがあります。野いちごの水やりは土の表面が乾燥したタイミングで行い、果実や花に水がかからないように注意しながら、株の部分に静かに水を注いでください。
野いちごは基本的に肥料はなくても育ちますが、鉢植えの野いちごの場合は葉の色が薄くなったら肥料をあげる必要があります。使用する肥料は、緩効性化学肥料のなかでもカリと酸の含有量が多いものを選んでください。
③収穫の仕方・タイミング
野いちごの果実の収穫の仕方やタイミングには、以下のようなポイントがあります。
・4~7月、9~11月ごろに収穫する
・果実を丁寧に摘み取る
野いちごは、咲いた花の花びらが落ちた後に実が生ります。実は柔らかいため、潰れないように手で優しく持ち果柄から採ってください。野いちごの実の色が濃くなり熟した時が、適切な収穫のタイミングです。実が熟して赤く色付くと鳥に狙われる可能性があるため、防虫ネットなどで対策をしましょう。
野いちごを食べてみよう!
野いちごはバラ科イチゴ属に属する植物の総称で、日本各地の至るところで見つけることができます。野いちごは種類によって味や香りなども異なるため、様々な種類の野いちごを収穫して食べ比べてみましょう。