シーアスパラガスとは？塩分量は大丈夫？塩抜きの仕方や食べ方・レシピも紹介！

日本ではあまり馴染みがありませんが、細いアスパラガスによく似たシーアスパラガスと呼ばれる野菜が存在します。シーアスパラガスはどのような野菜で、味がまずいと言われていますが本当なのでしょうか。ここでは、シーアスパラガスの正体や味や食感の特徴を紹介します。

シーアスパラガスはオカヒジキなどと同じヒユ科の野菜で、主に寒い地域の海辺に分布しています。北アメリカからヨーロッパ、アジアなどに広く自生しており、日本では明治期に北海道の厚岸湖の牡蠣島で発見されたことから厚岸草（アッケシソウ）とも呼ばれています。日本で流通しているシーアスパラガスのほとんどが、イスラエル産やハワイ産のものです。

シーアスパラガスは寒くなると赤く色付き、サンゴのように見えることから珊瑚草（サンゴソウ）の別名も持っています。シーアスパラガスは海中の藻を取り除いて水を綺麗にする働きがあるため、オゴなどの海藻が生息しやすい海を作るのにも役立てられています。

シーアスパラガスは、日本では絶滅危惧種に指定されている野菜です。シーアスパラガスは北海道で発見された後に瀬戸内海の塩田でも見付けられましたが、環境の変化により現在は日本国内での自生数が減少しています。

2020年には絶滅危惧種に指定され、日本で天然のものを収穫することはできず栽培も行われていません。日本でシーアスパラガスを食べる場合は、輸入品に頼ることになります。

シーアスパラガスは海水で育つため塩気が強く、青臭い味わいです。生のままサラダとして食べることができますが、そのままだと青臭い味わいが際立つためやや食べにくさを感じることがあります。また、シーアスパラガスは歯触りがよくコリコリとした特有の食感が特徴です。

シーアスパラガスは特有の塩味をもちますが、塩分量が高い野菜なのでしょうか。ここでは、シーアスパラガスに含まれる栄養成分や効能のほか、カロリーや塩分量について紹介します。

シーアスパラガスは海水で育つため塩気がありますが、風味に反して塩分はそれほど多く含まれていません。塩分が多い食事を摂るとむくみや高血圧などの原因に繋がりますが、シーアスパラガスを食べ過ぎなければ塩分の摂り過ぎにはならず、このような症状を発症する可能性も少ないでしょう。