オクラは生で食べられる?危険?下ごしらえのやり方やレシピのおすすめを紹介!
【管理栄養士監修】オクラは生で食べると危険・毒性があると言われますが本当でしょうか?今回は、オクラを生で食べる際の下ごしらえや切り方など食べ方を紹介します。生・茹でオクラの栄養や味の比較やおすすめレシピも紹介するので参考にしてみてください。
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オクラは生で食べられる?毒があり危険?
「オクラには毒があるので、生食は危険」と聞いたことはありませんか?自然と茹でて食べる習慣になっていた方もいるかもしれません。まず、生オクラを食べても大丈夫なのかを、オクラに含まれる特有の成分に触れつつ、「毒性があり危険」と言われてしまう理由とともに解説します。
生のオクラに毒性・危険性はなく下処理をすれば食べられる
オクラの中には白い種があり、アブシジン酸という酵素抑制物質が多く含まれています。酵素抑制物質とは発芽するのに十分な環境が整うまで、発芽を抑制する物質を指します。スーパーなどで買うオクラは発芽しない状態を保たなければならないため、アブシジン酸が含まれているわけです。
しかし、発芽しない一方で、体内に必要な酵素の働きさえも抑制してしまう問題点が挙げられます。オクラの白い種を体内に取り入れた際、消化器官の酵素が予定通り働かず、腹痛・胃部不快感・下痢といった体調不良を訴える方もいるといいます。
そういった理由から、オクラには毒性がある・危険という言われ方をしてしまうのでしょう。実際には、小さい種ならばほとんど問題はないといわれています。ただ、胃腸が弱い人・小さなお子さまなどは、念のため加熱したオクラを食べると安全でしょう。
生のオクラに毒性・危険性はありませんが、産毛が生えていたり、硬くて食べられない部分があります。そのため、下処理なしでも食べることは物理的には可能なものの、美味しく食べるためには下処理をした方がいいでしょう。
(*下処理の仕方については「生オクラの下ごしらえのやり方は?」で後述しています。)
新鮮な生オクラの特徴
新鮮なオクラの特徴としては、以下の4つの特徴が挙げられます。買い物の際の参考にしてみてください。
・生長しすぎて大きすぎないもの
・ガク(ヘタの角)がしっかりしているもの
・オクラの表面に産毛がたくさん生えているもの
・深い緑色をしているもの
オクラは大きく成長し過ぎると硬くなってしまい食感が悪いので、ちょうど良いサイズ(10cm程度)のオクラを選ぶといいでしょう。また、日光を十分に浴びて育ったオクラは濃い緑色になりますので、こちらも参考に選択してみてください。
(*生で食べられる野菜と食べられない野菜について詳しく知りたい方はこちらを読んでみてください。)
オクラの生と茹での違いは?
オクラは生でも食べられることは分かりましたが、生と茹でで具体的にどのような違いがあるのでしょうか?味・食感、栄養価に着目して、生オクラと茹でオクラを比較してみました。
味・食感の違い
生のオクラはシャキシャキとした食感が目立ち、茹でたオクラは柔らかい歯ごたえに仕上がります。また、茹でることでオクラの青臭さが消え、オクラが苦手な方でも食べやすくなるといいます。茹でることで粘り気も増しますよね。特にこれといったクセのある味わいではありませんが、生の方が種のプチプチ感も楽しめることでしょう。
栄養価の違い
オクラには以下の5つの栄養素が豊富に含まれています。多少の加熱ならば、生と茹でで栄養価にはほとんど支障がないことが分かるでしょう。
・βカロテン→生 670μg、茹で 720μg
・カリウム→生 260mg、茹で 280mg
・カルシウム→生 92mg、茹で 90mg
・マグネシウム→生 51mg、茹で 51mg
・リン→生 58mg、茹で 56mg
また、オクラには水溶性食物繊維を豊富に含んでおり、加熱の過程で水に溶け込んで流れてしまうことがあります。茹でる際には短時間でサッと茹でるようにしましょう。
(*オクラの栄養価・効能について詳しく知りたい方はこちらの記事を読んでみてください。)