エビ・カニは昆虫っぽい?仲間・親戚なの?生物の定義から解説!

エビは虫なのでしょうか?分類や昆虫との違いが気になりますよね。今回は、エビは虫の仲間なのかや昆虫との違いを、陸にいたらどう感じるのかとともに紹介します。エビは平気でも昆虫食を気持ち悪いと感じる理由も紹介するので参考にしてみてくださいね。

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目次

  1. エビは虫なの?昆虫とは違う?
  2. エビは虫の仲間?違いはある?
  3. まずは虫の定義を知ろう
  4. エビは甲殻類で節足動物だが虫ではない
  5. エビは平気でも昆虫食を気持ち悪いと感じるのはなぜ?
  6. ①昆虫を食べたことがない
  7. ②不衛生なイメージがある
  8. エビは虫ではない

エビは虫なの?昆虫とは違う?

エビマヨやエビチリなどのエビ料理が好きな人は、たくさんいます。しかし、調理されていない生のエビをじっくり見てみると、エビが虫みたいに見えて気持ち悪い、怖いなどと感じる人もいるようです。エビやカニは虫なのか、その真意に迫っていきましょう。

エビは虫の仲間?違いはある?

エビの触角は長く脚がたくさん付いており甲殻もあるので、虫っぽいと感じる人がいても不思議ではありません。エビは陸に存在しないだけで、実は海の昆虫なのでしょうか。まずは昆虫の定義について知り、エビやカニが生物学的にどの部類に属するのか解説します。

まずは虫の定義を知ろう

虫とは、一般的に昆虫類を指して用いられていることが多いようです。節足動物に属している昆虫類は体が頭部・胸部・腹部の3つに分かれ、頭部に触角が1対、胸部に足が3対あるのが特徴です。節足動物は昆虫類、クモ類、甲殻類、多足類の4つに大きく分類されます。

この生物の分類によると、人気者のカブトムシやクワガタから嫌われ者のゴキブリやハエまで、私たちが虫と呼ぶものは昆虫類です。なかには虫ではないのに虫と呼ばれる生物もおり、例えばクモやサソリはクモ類、ムカデは多足類に分類され、フナムシやダンゴムシはエビやカニと同じ甲殻類に属します。ここで挙げた生物は、節足動物といった意味では同じ仲間です。

エビは甲殻類で節足動物だが虫ではない

エビは節足動物に属する甲殻類ですが、昆虫類ではないので虫ではありません。エビやカニを含む甲殻類は体が頭胸部と腹部の2つ、もしくは頭部、胸部、腹部の3つに分かれ、頭から触角が2対、胸部に足が5対あります。また、甲殻類は硬い殻に覆われており、そのほとんどが海に生息しているのが特徴です。

エビやカニの大きさや質感が虫らしくないといった理由だけでなく、分類も昆虫ではありません。もしエビが虫だと認識して食べるのを控えていた人も、エビが昆虫類のゴキブリとは親戚ではないことが分かれば、安心して食べられるでしょう。

(*エビの分類について詳しく知りたい方はこちらの記事を読んでみてください。)

イカ・タコ・エビって何類?甲殻類・軟体動物のどっちに分類されるか定義から解説!

エビは平気でも昆虫食を気持ち悪いと感じるのはなぜ?

エビはよく見ると気味が悪い感じがするにも関わらず、美味しそうに見えます。しかし、エビよりも外見が控えめな昆虫が気持ち悪がられるのは、なぜなのでしょうか。エビは平気でも、昆虫食を気持ち悪いと感じる理由を2つ取り上げます。

①昆虫を食べたことがない

エビが平気でも昆虫食に嫌悪感を抱くのは、虫を食べたことがないからかもしれません。これはフードネオフォビアとも呼ばれており、初めて見る、もしくは馴染みのない食べ物を拒否する防衛本能のことです。フードネオフォビアは新たな恐怖心を意味するネオフォビアといった英語に由来する言葉で、日本語で食わず嫌いのことを指します。

日本では虫を食べる習慣がほとんどないので虫を食べることに抵抗があるのかもしれませんが、外国では虫の栄養価は高く味もいいので食用となっています。フードネオフォビアを克服すれば、虫もエビも同じように美味しく食べられるでしょう。

②不衛生なイメージがある

一般的に虫は不衛生なイメージがあるため、昆虫食を避ける人がいます。都会の人が虫と聞いて連想するのは、ゴキブリやハエなど不潔な場所に住む昆虫でしょう。そのイメージを膨らませて虫は細菌を媒介している、つまり不潔で食用にすべきでないと考えるのかもしれません。しかし、実際は食用として流通している虫は適切な処理が施されているため、衛生的です。

また、海に生息している生物は奇妙な形をしていても、珍味として好まれることが多いようです。例えばナマコやウニは奇妙な形状をしているにも関わらず人気があり、多くの人に食べられています。もしエビが海ではなく陸にいたら、食用になることはなく虫として嫌われていたかもしれません。

エビは虫ではない

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