スキムミルクと牛乳の違いを比較!代用時の置き換え・換算方法も紹介!
スキムミルクと牛乳の違いを知っていますか?代用することはできるのでしょうか?今回は、スキムミルクと牛乳を比較した時の<栄養価・味・値段>の違いや、スキムミルクを牛乳で代用する際の換算・計算方法を紹介します。スキムミルクは牛乳アレルギーの人でも飲めるのかや、牛乳をスキムミルクで代用した料理レシピも紹介するので参考にしてみてくださいね。
目次
スキムミルクは牛乳で代用・置き換えできる?
スキムミルクは牛乳から水分や脂肪分を除いたものですが、水分に溶かせば牛乳のような液体になります。それでは、スキムミルクが手元にないときは牛乳で代用できるのでしょうか。ここでは、スキムミルクや脱脂粉乳を牛乳で代用できるのかを紹介します。
スキムミルクと牛乳それぞれ代用・置き換えできる
スキムミルクと牛乳は、それぞれに代用ができる食材です。以下に、ホームベーカリーで作ったパンの仕上がりの違いをまとめたので参考にしてください。
【牛乳を使用した場合】
・生地にしまりがある
・乳脂肪のリッチなコクがでる
【スキムミルクを使用した場合】
・ふわふわで柔らかく仕上がる
・食感が軽め
・焼き色がきれいにでる
スキムミルクは、よくパン作りに使用される材料ですが、スキムミルクを使うとパンの仕上がりはふわふわになります。同じようにホームベーカリーでパンを焼いても、牛乳の方が生地がしまり固めに焼きあがるところが大きな違いです。そのため、食パンではなく編みパンや渦巻きパンなど、成形が必要なパンには牛乳の使用がおすすめです。
一方、焼き色はスキムミルクの方がきれいにむらなくつきます。スキムミルクにはイースト菌が分解できない乳糖が多く含まれているので、砂糖が少なくてもきれいな色に仕上がります。ただし、スキムミルクは牛乳よりも乳脂肪分が少ないので、味わいはあっさりして軽い風味です。牛乳を使うほうが、濃厚でリッチなコクのある風味になります。
スキムミルクと牛乳は、お互いに代用品として活用できますが、それぞれの違いや特徴を踏まえて使ってみてください。
スキムミルクを牛乳で代用する場合の換算・計算方法
スキムミルク | 水 | |
牛乳(50g) | 5g(小さじ2杯) | 45g |
牛乳(80g) | 8g(大さじ1杯) | 72g |
牛乳(100g) | 10g(大さじ1と1/2杯) | 90g |
牛乳(150g) | 15g(大さじ約2杯弱) | 135g |
牛乳(200g) | 20g(大さじ1と1/2杯) | 180g |
スキムミルクと牛乳はお互いに代用できる食材ですが、うまく活用するために代用する時の換算法を知っておくと便利です。スキムミルクは牛乳の約10倍に当たるので、100mlの牛乳には10gのスキムミルクに相当します。そこで、100gの牛乳をスキムミルクで代用する時はスキムミルク10gと90mlの水分で換算するのが基本です。
パン作りなどでスキムミルクが手元にないときは、スキムミルクの量の10倍の牛乳を加え、水分量を減らして調整してください。乳製品を扱うよつ葉のお客様相談室でも、スキムミルク10gを90mlの水で溶くと、約100mlの無脂肪乳と同程度の濃さになると紹介されています。無脂肪乳となるため、風味は普通の牛乳よりあっさりめですが代用は可能です。
スキムミルク10gを90mlの水で溶くと、約100mlの無脂肪乳と同程度の濃さになります。
ただしスキムミルクは牛乳アレルギーの人は飲めないことに注意
脱脂粉乳あるいはスキムミルクは牛乳から乳脂肪分を除いた脱脂粉乳で、代用品にも使えますが、牛乳アレルギーの人は飲めません。牛乳アレルギーの原因は、牛乳に含まれるタンパク質だと考えられていて、加熱処理や発酵をしても、そのまま残ります。
牛乳を使ったパンやチーズ、ヨーグルトと同じように、タンパク質が含まれているスキムミルクも、牛乳アレルギーの症状を引き起こすので注意してください。
牛乳の代わりにスキムミルクを使った料理のレシピを紹介!
スキムミルクは長期保存ができるので、牛乳が手元にない時の代用品として便利です。ここでは、牛乳の代用にスキムミルクを使って作れるおすすめのレシピを紹介します。
①スキムミルクで作るグラタン
牛乳の代わりにスキムミルクでホワイトソースを作り、具材に鶏肉やじゃがいも、ブロッコリーなどを入れた食べ応えのあるグラタンのレシピです。牛乳を使うよりも脂肪分が少なくカルシウムはアップするので、栄養もきちんと摂取したいダイエット中の人におすすめです。
②牛乳寒天
シンプルな牛乳寒天をスキムミルクで作るレシピです。食物繊維も豊富な寒天と脂肪の少ないスキムミルクで作るのでヘルシーなおやつとなっています。あっさりした風味に仕上がるのでシロップや黒みつ、お好みできな粉などをかけて食べるのがおすすめです。