丸オクラの特徴は?角オクラと違いは?栄養価や食べ方・レシピも紹介!
丸オクラの特徴を知っていますか?生でも食べられる品種です。今回は、丸オクラの特徴を角オクラと違いを比較しつつ、栄養価や美味しい食べ方・レシピとともに紹介します。丸オクラの茹で時間なども紹介するので参考にしてみてくださいね。
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丸オクラの特徴とは?角オクラと違いある?

丸オクラと呼ばれる野菜にはどのような特徴があり、角オクラとの違いはあるのでしょうか。ここでは、丸オクラの特徴と角オクラの違いに加えて、旬の時期と選び方のポイントについて解説します。
丸オクラは生でも美味しいオクラの品種
丸オクラは生でも美味しく食べられるオクラの品種で、以下の品種のオクラも丸オクラに分類されます。
・島オクラ
・八丈オクラ
・みどり丸ノ助
・エメラルド
丸オクラは実が分厚いにも関わらず柔らかいため、生でも美味しく食べることができます。栽培期間が長く収穫までに手間や時間がかかるうえに、収量性が低いことから、流通数の少ない希少なオクラです。
沖縄県の伝統野菜にも認定されている島オクラの実は細長くて柔らかく、ほのかな甘味も感じられます。八丈オクラは東京都の八丈島において昔から栽培され続けている品種で、丸オクラのなかでも大きく、長さが20cmに及ぶものもあります。
また、丸オクラには様々な品種の種も存在し、サカタのタネとタキイ種苗の2社が主な丸オクラの種の販売元です。サカタのタネが開発したみどり丸ノ助は、家庭でも容易に育てられ、収穫量が多い品種のオクラです。タキイ種苗が販売元のエメラルドは、大きく成長し柔らかい肉質をもっています。
丸オクラと角オクラの違い
オクラは形状によって丸オクラ、角オクラ、五角オクラに大別され、スーパーでよく売られている断面が五角形のものは、角オクラです。丸オクラと角オクラの違いは、以下の通りです。
・形
・大きさ
・硬さ
・生食のしやすさ
角オクラは断面が五角形の星形をしていて、7cmから10cmほどのものが食べ頃の大きさです。一方で丸オクラは細長く断面は丸い形状をしており、10cmから15cmもの大きさに成長します。角オクラは成長し過ぎると筋張って硬い食感になりますが、丸オクラは大きく成長しても柔らかく、生でも食べやすいのが特徴です。
ヘルシエと呼ばれる品種の丸オクラは、水溶性の食物繊維が角オクラの2倍も多く含まれており、加熱すると鮮やかな色に発色します。
丸オクラの旬の時期と選び方のポイント
丸オクラは、7月中旬から9月上旬ごろの2か月間に旬を迎えます。新鮮で美味しい丸オクラには、以下のような特徴があります。
・表面のうぶ毛が生えそろっている
・実に張りがあり、色が鮮やか
丸オクラのうぶ毛が目立たなかったり落ちていたりするものは鮮度が落ちている証拠なので、表面全体が白いうぶ毛で覆われているものを選んでください。また、ヘタの乾燥や表面に黒い変色が見られるものも、劣化が進んでいる可能性が高いです。実に張りがあり、鮮やかな緑色をしているものを選ぶことがポイントです。
(*オクラの旬について詳しく知りたい方はこちらの記事を読んでみてください。)
丸オクラの栄養や効果・効能は?

丸オクラにはどのような栄養素が含まれており、それぞれどのような効能があるのでしょうか。丸オクラなどのオクラに含まれる主な栄養成分は、以下の通りです。
・ペクチン
・カリウム
・βカロテン
・ビタミンK
・葉酸
・鉄分
ペクチンはオクラ特有の粘り成分で、便秘の解消や動脈硬化、糖尿病などの予防に役立ちます。カリウムは体内の余分な塩分を排出してむくみを解消し、βカロテンは皮膚や粘膜、視力を正常に保つ働きがあります。
ビタミンKは、血液の凝固や丈夫な骨を作るのに必要な栄養素です。葉酸はDNAやタンパク質の合成に関与し、胎児が発育するために重要な役割を果たします。鉄分は、酸素を全身に運搬する赤血球中のヘモグロビンの素となることで、貧血を防ぐ作用があります。
(*オクラの栄養素と効能について詳しく知りたい方はこちらの記事を読んでみてください。)
丸オクラの下処理・茹で時間は?

丸オクラを調理する際に、うぶ毛をどのように処理すればよいか迷うこともあるかもしれません。ここでは、丸オクラの下処理方法と、茹で方および茹で時間を紹介します。
丸オクラの下処理の仕方
丸オクラの下処理方法は角オクラと同じで、以下のような手順で行います。
1.丸オクラの表面を軽く水で洗う
2.茎の先端を切り落とす
3.ヘタの周辺のガクを取り除く
4.表面を塩でこすって完了
丸オクラは角オクラよりもうぶ毛が少ないので、水洗いは短時間で済ませてください。茎の先端は乾いていることが多いため取り除きますが、繊維が強く硬い場合はガクごと切り落としましょう。
オクラのヘタの周辺にあるガクには筋が入っているため、包丁で削ぎ落すと口当たりがよくなります。オクラの表面を塩でこすることで、下味が付くうえに茹でた後の色が鮮やかになるメリットがあります。
(*オクラのうぶ毛を取るべきか否かについて詳しく知りたい方はこちらの記事を読んでみてください。)
丸オクラの茹で方・茹で時間
下処理を済ませた丸オクラの茹で方と茹で時間は、以下の手順を参考にしてください。
1.鍋に水を入れて沸騰させる
2.丸オクラを投入し、1分半から2分程度茹でる
3.丸オクラをザルに上げる
4.丸オクラを冷水または氷水に漬け、冷めたら水気を拭いて完了
上記の手順は、下処理の工程で塩もみをした丸オクラを茹でる方法です。塩もみをしない丸オクラを茹でる際には、水1lに対して小さじ1杯程度の塩を加えてから茹でてください。
丸オクラの食感を楽しみたい場合は、30秒から1分程度で引き上げ、予熱で中まで火を通すとよいでしょう。茹でた丸オクラが冷めたら、料理が水っぽくならないように、キッチンペーパーなどでしっかりと水気を拭き取ることがポイントです。
丸オクラの美味しい食べ方・レシピを紹介!
丸オクラは、生で食べるほか炒め物や煮物、スープなど様々な料理に活用することができます。ここでは、丸オクラを使ったおすすめのレシピを紹介します。
①丸オクラと納豆と豆腐の丼
丸オクラを刻んで豆腐や納豆に合わせ、ご飯に乗せて仕上げる丼のレシピです。丸オクラを茹でずに生のまま使うことで、水溶性食物繊維の流出を防いで効率よく摂取することができます。
②丸オクラのシーフードカレー
丸オクラを具材に使ったカレーは、子供にも人気の高いレシピです。丸オクラの食感を活かすために、塩もみした後は下茹でせずにそのまま鍋に投入して調理してください。
③丸オクラとウインナーのスープ
こちらはアメリカのルイジアナ州を発祥とする、ガンボと呼ばれるスープのレシピです。丸オクラを5分間煮込んで柔らかく仕上げるため、筋が残った硬い丸オクラも美味しく食べられます。
④トマトと丸オクラの和え物
夏などの暑い季節や食欲が沸かない時には、丸オクラで爽やかな味わいの和え物を作ってみましょう。丸オクラとモロヘイヤを刻んで調味料を混ぜ、薄切りにしたトマトに乗せるだけで簡単に作れます。
⑤丸オクラのフライ
丸オクラでお弁当のおかずを作りたい時は、フライにするのがおすすめです。丸オクラにマヨネーズなどを付けてから衣をまぶすことで下味が付くため、そのままでも美味しく食べられます。
丸オクラの保存方法・日持ち期間は?

丸オクラなどのオクラの保存方法と日持ち期間は、以下の通りです。
・常温:涼しい季節に限り2日程度
・冷蔵:4日から5日
・冷凍:1ヶ月程度
丸オクラなどのオクラの保存に適した温度はおよそ10℃のため、涼しい季節であれば、新聞紙に包んで冷暗所の常温で保存することも可能です。オクラを新聞紙で包むのは、乾燥するのを防ぐためです。
オクラは一般的な野菜よりも傷みやすいため、冷蔵庫で保存しても2日経過したころから劣化が始まります。オクラを新聞紙に包んでからポリ袋に入れ、ヘタ側を下に向けて立てた状態で野菜室で保存すると、4日から5日程度日持ちさせることができます。ただし、茹でたオクラを冷蔵保存する場合は、翌日までに食べ切ってください。
丸オクラを大量に入手して食べ切れない場合は、硬めに茹でて水分を拭き取り、ラップに包んでから保存袋に入れて冷凍室で保存しましょう。
(*オクラの保存方法について詳しく知りたい方はこちらの記事を読んでみてください。)
丸オクラの様々な食べ方を試そう!
丸オクラは旬が短いうえに収量性が低いため、スーパーではあまり売られていない珍しい野菜です。丸オクラは角オクラよりも柔らかく生でも食べやすいため、和え物やサラダなど様々な料理に使うことができます。旬の季節に店頭で見かけたら、購入して様々な食べ方を試してみてください。
