あわびに食べてはいけない部分はある?毒はない?美味しい食べ方・レシピも紹介!
あわびの食べてはいけない部分を知っていますか?食中毒の恐れはあるのでしょうか?今回は、あわびの食べてはいけない・食べられない部分や肝・内蔵の危険な食べ方について紹介します。あわびの〈下処理・さばき方〉や美味しい食べ方・レシピも紹介するので参考にしてみてくださいね。
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あわびに食べてはいけない部分はある?食中毒の恐れは?
あわびは高級食材として知られる貝ですが、貝の中には食べてはいけない部分がある種類もあります。ここでは、あわびにも食べてはいけない部分があるかどうかや、食中毒の可能性について解説します。
あわびに食べてはいけない部分は基本的にない
ほたてやつぶ貝などの貝類はウロと呼ばれる内臓を取り除いて食べる必要がありますが、あわびの場合は食べてはいけない部分は基本的にありません。ただし、上記の画像の赤線で囲まれているくちばしまたは口とよばれる赤い部分は、食べられない部分ではないが固いので切り落とした方が良いでしょう。
あわびは貝毒の危険性も低い
貝類の中には食べると貝毒による食中毒を起こす危険性を持つ種類もありますが、あわびは貝毒の危険性も低いです。貝毒の危険性が高いのはあさり・かきなどの二枚貝類で、これらは餌にしている植物プランクトンが内臓に蓄積することで毒性を持つことがあります。
一方であわびやさざえのような巻貝は海藻を食べていることから、植物性プランクトンが原因の貝毒が内臓に蓄積される危険性が低いのが特徴です。
(*あわびの生刺身の安全性について詳しく知りたい方はこちらの記事を読んでみてください。)
ただし「あわびの肝(内臓)」は食べ方に注意!食べ過ぎは危険?
あわびにはくちばしを除いて食べてはいけない部分はないものの、あわびの肝の食べ方には少し注意が必要です。ここではあわびの肝の食べ過ぎによる影響について詳しく紹介します。
あわびの肝を食べ過ぎると「光過敏症」になる恐れがある
あわびの肝は食べ過ぎると「光過敏症」になる恐れがあると言われており、光過敏症になると以下のような症状が見られます。
・発赤
・腫れ
・疼痛
・やけど様の水泡
・化膿
上記の症状はあわびを食べたうえで日光に当たることで引き起こされ、食べてから1~2日後に発症します。完全に治るまでには20日程度必要ですが、光過敏症が原因で死に至ることはありません。なお、光過敏症を起こす貝類の種類に関して厚生労働省では以下のような情報提供を行っています。
アワビ類(クロアワビ、エゾアワビ、メガイ、トコブシなどのミミガイ科の巻貝)。 サザエも弱いながら有毒[1]。2月から5月の春先のアワビの中腸腺(ウロ、ツノワタ、トチリと呼ばれている)のみが有毒である[2]。 東北地方では「春先のアワビのツノワタ(内臓)を食べさせるとネコの耳が落ちる」という言い伝えが古くからある。 春先のアワビのツノワタを食べたネコはうるしにかぶれたようになり、かゆいためかよく耳をかき、耳がなくなってしまうこともあるという。
ただし、光過敏症はそこまで発症頻度が高くなく、明治時代と1947年にそれぞれ2~3件の報告があるのみなのでそこまで心配し過ぎる必要はないでしょう。心配であれば春先のあわびの中腸線は食べないようにするか、中腸線が濃緑黒色に変わっているものを避けるのがおすすめです。
(*あわびの肝の危険性について詳しく知りたい方はこちらの記事を読んでみてください。)