ししとうと青唐辛子の違い・見分け方は?赤くなると同じになるの?
ししとうと青唐辛子はとても似ていますがそれぞれの違いを知っていますか?今回は、〈辛さ・使い道〉などししとうと青唐辛子の違いや見分け方を紹介します。簡単にできるししとうと青唐辛子を使ったレシピも紹介するので参考にして作ってみてくださいね。
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ししとうと青唐辛子は同じもの?赤くなると唐辛子になるの?
野菜であるししとうと青唐辛子の見た目や味はとても似ているので、同じものだと思い込んでいる人も中にはいるかもしれません。ここではししとうと青唐辛子の2つの違いについて紹介していきます。
ししとうは唐辛子の1種で辛さがない品種
ししとうとは、ししとうがらしの略名で漢字では、獅子唐辛子と書きます。ししとうも青唐辛子の1種であり、別名、甘唐辛子と呼ばれています。ししとうは青唐辛子と同じくナス科トウガラシ属で、青唐辛子の品種改良によって生まれた品種です。ししとうは、甘味種の品種であり、唐辛子と違って辛み成分が含まれていません。
赤いししとうは唐辛子とは別物だが代わりとして使える
ししとうは緑のものだけではなく、赤いものもあります。ししとうは緑のイメージですが、実は熟すと赤く色づきます。緑のししとうと比べて少し辛さがありますので、唐辛子の代わりとして使うことができます。
ししとうと青唐辛子の違いを比較すると?
ししとうと青唐辛子は味も非常に似ていますが、ししとうと青唐辛子それぞれには味の違いや料理の使い道の違いはあるのでしょうか。ここではししとうと青唐辛子の味の違いを比較して、区別する方法を紹介します。
①辛さによる違い
ししとうと青唐辛子のもっとも顕著な違いは辛さにあります。前述したとおり、ししとうは辛み成分が含まれていないので基本的には辛くありません。一方で辛い品種も、辛くない品種を含むものが青唐辛子です。
辛い品種には辛み成分のカプサイシンが含まれていますが、辛くない品種には含まれていません。メキシコを代表する激辛唐辛子のハラペーニョは前者の代表であり、京都の万願寺とうがらしなどは後者の辛くない品種です。
とはいっても辛いししとうを食べたことがある人は少なくないでしょう。実は10本に1本の割合で辛いししとうはできてしまうのです。ししとうは暑さや水分不足などのストレスを受けると辛くなり、またタネの数は辛くないししとうの1/3くらいしかないといいます。辛いししとうは形がいびつで細長いものが多いので、ある程度見分けることができます。
②使い道
ししとうが向いている料理は以下のようなものです。
・丸焼き
・天ぷら
・おかか和え
ししとうは焼き野菜のように、魚焼きグリルでまるごと焼いたり、天ぷらとして揚げたりして食べることが多いです。焼いておかかに和えるなど野菜のピーマンと似たような使い方をすることも多いです。
ちなみにししとうとピーマンは同じナス科トウガラシ属で甘さがあり、栄養価も似ているという点が共通しています。異なるのはピーマンがししとうよりも大きい点です。またししとうはまれに辛いものができてしまう一方、ピーマンは辛いということはないのでこの点も違いがあります。一方で、青唐辛子が向いている料理は以下のようなものです。
・香辛料
・青唐辛子味噌
・ペペロンチーノ
一方で青唐辛子は、野菜として楽しむというよりも香辛料として使われることが多いでしょう。細かく刻まれて料理のアクセントとして使われます。味噌と合わせるとご飯のお供になります。また鷹の爪の代わりに青唐辛子を使ったペペロンチーノも作れます。
ちなみに栄養価の違いはほとんどない
ししとうと唐辛子に含まれる栄養素はほぼ同じといっていいでしょう。
・ビタミンE
・ビタミンC
・食物繊維
・β‐カロテン
・カプサイシン
ビタミンEは、活性酸素の発生を抑える抗酸化ビタミンのひとつです。抗酸化作用とは細胞の酸化を防ぐ働きのことを指します。ビタミンCは、ビタミンEと同じく抗酸化作用や免疫力を高める効果があります。
食物繊維は、便秘の改善や腸内環境の改善に効果があり、β‐カロテンは、皮膚や粘膜を正常に保つ働きや動脈硬化の予防や老化、がんの発生に効果があるといわれています。カプサイシンは辛み成分であり発汗作用があります。食欲増進を期待できるカプサイシンですが、摂り過ぎると粘膜が荒れるなどリスクもあるのです。
ししとうと青唐辛子の見分け方は?
ししとうと青唐辛子は見た目も非常に似ています。ここでは、ししとうと青唐辛子の見た目の違いを比較して、見分ける方法を紹介します。