干し芋の白い粉の作り方は?粉ふきの正体・名前やカビとの見分け方も紹介!
干し芋の白い粉の正体・名前は何か知っていますか?それともカビでしょうか?今回は、干し芋の粉ふきの原理や、白い粉の作り方・コツを紹介します。その他、干し芋の白い粉と白カビの見分け方も紹介するので参考にしてみてくださいね。
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干し芋の白い粉の正体は何?カビ?食べられる?
冬になると店先でよく見かける優しい甘さが特徴の干し芋ですが、表面に白いカビのような粉が吹いていることがあります。一見するとまるでカビのようにも見えますが粉ふきの干し芋は食べても安全でしょうか。白い粉の正体については以下の通りです。
干し芋の白い粉の正体は表面に浮き出た「糖分」
未開封でもカビのような白い粉が吹いていることがありますがカビではありません。干し芋の表面に付着している白い粉の正体はさつまいもから出た糖分であり名前は麦芽糖です。麦芽糖は控えめな甘さが特徴であり、水あめと同じ種類の糖と言えるでしょう。さつまいもが持っている糖分が空気に触れて乾燥したことによって結晶化したもので自然な甘みがあります。
干し芋は糖分が高いため直射日光に当たると傷みやすいという性質があるので注意してください。保存方法としては10度以下の涼しい場所で保存、長期保存をしたい場合は冷凍で保存することをおすすめします。冷凍保存していた干し芋を電子レンジなどで急速解凍すると結露によってカビの原因となるため半日ほどかけてゆっくり解凍してください。
干し芋の白い粉の作り方は?粉ふきさせるコツはある?
白い粉はさつまいもから出た糖分であり、表面にある白い粉が多ければ多いほど甘い干し芋であることを意味しています。干し芋に白い粉が吹く仕組みや干し芋の表面に沢山粉をふかせるコツを知ることによって、甘くて美味しい干し芋を作ることができるでしょう。
①冬に作る
冬は他の季節に比べて空気が乾燥しているため干し芋作りに適した季節でしょう。空気が乾燥している冬に作ると沢山の粉がふいた甘みのある干し芋を作ることができます。白い粉はさつまいもの麦芽糖が主原料であり、麦芽糖が表面に浮き出て乾燥したものが粉ふきの干し芋の正体です。
乾燥によって糖が粉状になり表面に浮き出てくるため冬の中でも晴天が続く日中の気温が低い時に作ることをおすすめします。日中と夜間の温度差を利用することによってさつまいもの持つ水分と共に麦芽糖が表面に浮き出てくる仕組みを利用し、干し芋に粉をふかせていきます。
②干し終わったら寒い場所でしばらく寝かせる
干し芋は干している間のみならず干し終わり保存している間もデンプンを糖に変える酵素が働いています。寒く乾燥した所で寝かせることによって干し芋が熟成されさつまいもに含まれているでんぷんが糖に変化し、干し芋本来の甘みが増すでしょう。
寒く乾燥した場所で時間をかけて十分に芋から水分を抜き、乾燥させた後に寒い場所で保管することによって干し芋の表面に白い粉が吹きやすくなります。ただし粉をふくと同時に干し芋の乾燥が進むため次第に固くなっていきます。ほどよい食感の干し芋を作るためにも乾燥のさせすぎには注意しましょう。
③糖分が高い品種の方が白い粉ができやすいとの意見もある
干し芋の表面の粉は糖分でできているため、さつまいも自体が持つ糖分が高い品種であるほど白い粉ができやすいという考え方もできるでしょう。芋の糖分が高ければ高いほど糖分の高さに比例して沢山の粉が吹くということではないものの、比較的粉が吹きやすい傾向にはあります。
(*さつまいもの種類や品種について詳しく知りたい方はこちらの記事を読んでみてください。)
干し芋の白い粉ではなく白カビの場合も…見分け方は?
干し芋の表面の白い粉は干し芋本来の糖分ということもありますが、時にはその正体が白カビであることもあります。気づかずにうっかり白カビを食べないようにするためにも白カビと白い粉の正しい見分け方を知る必要があります。白カビとさつまいもの糖分由来の白い粉を見分ける方法を知り安全に干し芋を食べられるようにしましょう。